9年間不登校・引きこもりだった教え子を慶應に入れ、国語偏差値40の子3ヶ月で早稲田に入れた方法

 夏休みが終わって、ああうまくいかなかったなという人もいるかもしれないけれど、これを読み直してがんばってほしい。9年間不登校・引きこもりだった教え子を慶應に入れ、国語偏差値40の子3ヶ月で早稲田に入れた方法です。
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Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、不登校で引きこもりで人と接しない生活をしていたことがある人はよくわかると思うのですが、人との接点がなくなると逆説的に本当に人の目が気になります。なんていえばいいのか、人との接触で傷つくことが少なくなると、人の一言に余計敏感になるのです。

2013-09-08 23:35:28
Naoto Hayashi @CheNaoto

誰からも評価されていない。蔑まれている。それは一つの真実だったんでしょう。不登校で引きこもりのニートが復活する為には学歴を手に入れるしかありませんでした。結局学歴が必要だと思ったのです。(ただ、これは認識の問題で、高校時代も私のことを良い友達だと思ってくれていた人はいたのかも。)

2013-09-08 23:36:23
Naoto Hayashi @CheNaoto

まぁ、とにかく学歴が必要。しかし学力がない。ということで、とにかく掛ける費用が最小で、得られる効果が最大の入試を探しに探しました。一つ見つけたのが一教科入試でした。これは慶應SFCなんかがやってる入試で、小論文を除けば、英語か数学だけで受験ができるというものです。

2013-09-08 23:38:30
Naoto Hayashi @CheNaoto

恥ずかしながら私もこの罠にどっぷりはまったタイプです。一教科入試とはいうのですが、たとえば英語の問題なら帰国子女が解けば解けるのかというと解けません。私の教え子でも留学経験がある子がかなり落ちています。小論文だって難しい。やり方はありますが大変です。

2013-09-08 23:39:19
Naoto Hayashi @CheNaoto

私はこの入試で合格しましたが、教え子さんにはお勧めしません。実際今日紹介する二人の教え子は、どちらも慶應の経済、早稲田の法などの早慶の一流学部を志望して、たまたまSFCにも合格を果たしただけの子です。

2013-09-08 23:40:13
Naoto Hayashi @CheNaoto

余談はこれぐらいにして、大学入試で必要な要素というのは三つあります。理屈の理解、暗記事項の暗唱、それらの勉強を徹底することです。これしかありません。この三つだけで合格できます。

2013-09-08 23:41:12
Naoto Hayashi @CheNaoto

理屈の理解というのは、たとえば仮定法過去はどうして過去の話じゃないのに過去というのかとか、そのたぐいの話です。こういうことはいつでも人に説明できるようにしておかないといけません。あと、暗記事項についてですが、ぱらぱら見るだけで覚えられる訳がない。暗唱です。

2013-09-08 23:42:07
Naoto Hayashi @CheNaoto

こういう方法論を聞いたことがある人は、百万人といる。しかし、その中で成功した人が千人にもみたないのもまた事実です。ここから先は何が重要かというと、徹底する力です。とにかく徹底すること。それが大切です。徹底しなければ何も見えてこないからです。自分で責任をもってやることが大事です。

2013-09-08 23:43:01
Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、これもすごく大切な考え方なのですが、今日は何時間勉強したとか、そういう発想は辞めましょう。この発想は二つの点で間違っています。まず勉強時間は今日は何時間したかではなく、今日は何時間しなかったかではかるべきです。あと、勉強はそもそも時間じゃなくて量と質です。

2013-09-08 23:44:13
Naoto Hayashi @CheNaoto

量を徹底的にこなすこと、一つ一つの習得事項が他の習得事項と関連性を持ち、一気に習得できるように質を向上していくこと。こういう考え方がとても重要になってきます。

2013-09-08 23:44:45
Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、受験でも仕事でもそうですが、やれることを列挙して、すべてやり切りましょう。時間的な制約もあるので、もちろん優先順位はあるのですが、これらを全部やってダメだったら何やってもダメだというぐらいのいいあきらめをもって、それらをやり切りましょう。

2013-09-08 23:45:47
Naoto Hayashi @CheNaoto

そうすればたとえ受験で失敗しても後悔がない人生を歩めるし、成功したらしたで自信を持って人生を歩むことができます。こんなに素晴らしい人生はありません。やれることを列挙すること、優先順位を付けること、優先順位を付ける時は単位時間あたりの負担が一番きついものから、すべてやり切るのです。

2013-09-08 23:46:38
Naoto Hayashi @CheNaoto

そんなことをして、私は大学に合格しました。受験を決意したのが3年生の12月5日。受験したのが2月20日。三ヶ月もない受験勉強。私はリンがメタリカという英文集を暗唱し、英頻1000の説明を暗唱し、京大経済と慶應全学部の小論文を20年分解きました。

2013-09-08 23:48:05
Naoto Hayashi @CheNaoto

友達を見返してやりたい、そう思ったからやったんです。だけど、なんていうか勝った後に残されたのは喜びでも悲しみでもなく虚しさだけでした。大学受験に勝ったことは所詮小さなことなのです。

2013-09-08 23:49:20
Naoto Hayashi @CheNaoto

実家も結構ごたごたしていた時期で、大学受験に合格したことを除けば、入学してからは何もかもがうまく行きませんでした。バイトにも落とされたし、仕送りがなかったのでお金もなかったし、教育ローンや奨学金を借りることも禁止されていたので、もうどうしようもなくお金がなかった。

2013-09-08 23:50:18
Naoto Hayashi @CheNaoto

だから、もちろん友達みたいにサークルにも入れなかったし、パソコンだって友達がMacを買っているときに、私は型落ちのwin98のなんか、アメリカのステーキみたいに分厚いパソコンを使ってたりしました。情けなかったし悲しかった。

2013-09-08 23:51:13
Naoto Hayashi @CheNaoto

またもや、自分はなにも世の中に価値を産んでいないなと思い始めました。自分に出来ることは何かと考え始めました。ふと実家を離れる時に、友達から言われたことを思い出しました。「大学に合格したら塾講師、落ちてたらホストにでもなるしかないんじゃない?」

2013-09-08 23:52:15
Naoto Hayashi @CheNaoto

たしかに、自分はモテとは無縁でしたが、わりかし異性が好きだったというか大好きだったというか、そういう厄介な性分でした。たしかに学習塾なら購買決定層は中高年女性なわけだし、悪くない仕事だと思いました。ホストはどうかわかりませんが、ともかく塾講師になろうと思いました。

2013-09-08 23:53:18
Naoto Hayashi @CheNaoto

ただ、そうはいっても、実際のところ学習塾のバイトにはことごとく落とされました。困ったことでした。なんていうか、学力がついて、大学に合格したのはいいのですが、社会とうまく折り合いが付けられないという困った性分は一向に改善しておりませんで、本当にこまりました。どうしようかと。

2013-09-08 23:55:06
Naoto Hayashi @CheNaoto

仕方がないので、似たような子を集めて、不登校・引きこもりから早稲田・慶應へということで学習塾をやろうと思い立ちました。後から考えてみればこの業界には、どうも社会とうまく折り合いが付けられない人が多いですが、そんな風にしてこの業界に入って来たのかもしれません。

2013-09-08 23:55:52
Naoto Hayashi @CheNaoto

一番最初の時期に入って来た生徒ですが、9年間不登校・引きこもりだった生徒がいました。つまるところ、小学三年生ぐらいから浪人生になった今に至るまでずっと不登校で引きこもりだったというわけです。

2013-09-08 23:56:53
Naoto Hayashi @CheNaoto

どうして私の塾に来たかというと、理由は極めて簡単で、私は家賃3万円のアパートで塾を開業したのですが、そんな場所に人を呼べる訳がありませんから、インターネットテレビ電話のスカイプで個別指導をしていました。普通の予備校には通えないけどネットなら。そんな子が後に大挙するのです。

2013-09-08 23:58:43
Naoto Hayashi @CheNaoto

とくに印象深かったのは、この9年間不登校の生徒です。このままじゃダメになるといいました。学力の方はなんというか、やる気のみ持参といった体で、ひどいものでした。be動詞からやり直したことを今でも思い出します。ただ、面談に来てからは一日16時間ぐらい勉強してました。

2013-09-08 23:59:43
Naoto Hayashi @CheNaoto

ただ、一日16時間勉強したところで、9年間不登校だった子がいきなり大学受験クラスの勉強ができるようになるという法はありません。なにか飛び道具が必要でした。一つは、やはり、丸暗記からの脱却でした。理屈を理解し、そこから芋づる式に習得事項をおさえることができれば合格は近づきます。

2013-09-09 00:01:33
Naoto Hayashi @CheNaoto

あと、時として制限時間を決めて考えさせることも重視しました。一日中考えるのは休むことに似ていますが、五分ぐらいであれば真剣に考えることには価値があります。なぜなら、深く考えることで、正答が頭に入りやすくなるからです。

2013-09-09 00:02:33