- mihatsuikutoshi
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続き)よってコーリン・ロウにとってドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」は野蛮な絵でしかないのである。 http://t.co/4N5Qo5JoMr
2013-10-24 17:41:34コーリン・ロウは必ずしも「ユートピア」を全否定はしているわけではない(前者の「古典的ユートピア」は認めているようにも読める)が基本的には「ユートピア」を一気に達成しようとするのではなく、部分部分の実践による試行錯誤的な都市生成に留まることを同書で主張している、というふうに読める。
2013-10-24 17:51:16続き)その部分部分のユートピアが「コラージュ」状に重なり合った状態が同書のタイトルである「コラージュ・シティ」であるとも言えるだろう。それは一方では「ユートピア」を希求して実践しながらも、同時に、それに対する懐疑的な視点も含めているという「アイロニカルなユートピア」なのである。
2013-10-24 17:55:47ちなみに、デンマークの建築家のビャルケ・インゲルスは「プラグマティック・ユートピア」(Pragmatic Utopia)を掲げている。訳すと「空想的実用主義」である。(終わり)
2013-10-24 18:02:56もちろん「空想的実用主義」の「空想」と「実用」は矛盾する組み合わせであるw。それでも、そのような組み合わせに建築家のビャルケ・インゲルスは可能性を見い出しているのである。
2013-10-24 18:08:40建築家のビャルケ・インゲルスが描いた未来のコペンハーゲンの動画「Loop City」(2010年) http://t.co/yO7NqigH4x
2013-10-24 18:28:29ま、ある意味、エベネザー・ハワードが考案した「田園都市」も「プラグマティック・ユートピア」である。前に僕が古いブログの http://t.co/149IiClcsp の記事で同書の第11章から引用したように、ハワードは「個人主義」と「社会主義」を「実用性という糸で綴じたのである」
2013-10-24 18:20:29ちなみに、コーリン・ロウ著「コラージュ・シティ」ではエベネザー・ハワードが考案した「田園都市」については一切、言及されていない。これは謎だなw
2013-10-24 18:22:56(終わり。)