『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか
- karitoshi2011
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0 『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 2013年10月31日 http://t.co/bh6UrshAJh 紹介し、感想等を加えて、まとめる。 今日の記事も、予想とは別の意味で「驚愕」の内容。
2013-10-31 20:28:031(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか まずは、いつもと違うことから紹介したい。 記事に付された写真。福島県立医大の除染棟。左側が切れているので、もう少し大きいのかもしれないが、いかにも「やっつけ仕事で、救急車両が入る場所をつけただけの平屋建ての箱物」に見える。
2013-10-31 20:32:122(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 以後、記事紹介 福島県立医大の長谷川有史救急医が、原発大爆発の恐怖を抱えながら迎えた3月16日朝。 福島市の自治会館に詰める長崎大の被曝医療担当熊谷敦史医師は、お隣の県庁に行こうとしていた。
2013-10-31 20:34:183(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 前日、国の現地対策本部が県庁に撤退してきていた。そこには東京電力の社員もいるはずだ。熊谷医師たちは文部科学省の緊急被ばく医療調整本部として動いているが、情報がさっぱり入らない。東電の社員に会って正確な情報を聞きたかった。
2013-10-31 20:36:034(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 熊谷意志が自治会館を出ようとしていた午前9時、県庁にいる国の現地対策本部から緊急連絡がきた。 原発内で傷病者が発生――。 恐れていた大爆発かもしれない。東電と接触どころではない。
2013-10-31 20:37:145(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 「ああ……。きちゃったのか」 長崎大熊谷医師には、凄惨(せいさん)な状況が目に浮かんだ。 (ここで、視点が熊谷氏から、別の人物に移る)
2013-10-31 20:39:206(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 原発まで傷病者を迎えにいく自衛隊のヘリは、福島県立医大から飛び立つことになった。ヘリに乗るのは広島大の医師、谷川攻一氏と長崎大の看護師、吉田浩二氏。 県立医大に車で向かった。
2013-10-31 20:45:047(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 医大に着くまでの20分間、吉田看護士は同乗していた長崎大松田尚樹教授と熊谷医師を質問攻めにした。吉田氏は放射線科の看護師だ。がん患者の放射線治療に携わっている。しかし被曝医療については多くの知識を持っていなかった
2013-10-31 21:01:488(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 吉田看護士は防護服の着用法、どのくらいの線量で危険と判断すべきなのか。熊谷助教と松田教授がひとつひとつ質問に答えた。(放射線科は、放射線を使った治療をする科。被曝医療の教育は必要ない。被曝治療科は、日本には存在しない。)
2013-10-31 21:04:379(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 県立医大に到着し、除染棟に入った長崎大熊谷助教は驚いた。救急搬送された被曝患者を受け入れる施設なのに、治療用の医療器具がないのだ。包帯が少しあるだけで、緊急手術の道具どころか血圧計すらない。電話も内線しか使えなかった。
2013-10-31 21:11:4510(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 実際に患者が来ることなど、考えてもいなかったのだろう。原発安全神話の象徴のような場所だな、と熊谷助教は思った。 原発の近くに行く危険性を考え、谷川と吉田は安定ヨウ素剤を2錠ずつ飲んだ。
2013-10-31 21:18:1511(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか ヘリが飛び立つ直前、ようやく詳細な連絡が届いた。患者は男性、けがは軽傷という内容だった。 ヘリの轟音がひびくなか、長崎大熊谷助教は広島大谷川医師と長崎大吉田看護士に叫んだ。
2013-10-31 21:59:5212(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 「ボールくらいの大きさの打撲痕があるだけのようですー」 午前10時半、離陸。 20分後、ヘリは福島第二原発近くのグラウンドに降りていった。(以上、紹介終わり)
2013-10-31 22:02:1513(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 以下、感想等。 今回の記事の前半分は、あれ?な感じ。 自治会館にいた「文部科学省の緊急被ばく医療調整本部」にも情報が入っていなかった、と。 文部科学省は、一体誰に何を伝えるためにモニタリングカーを出していたのだろう?
2013-10-31 23:50:5514(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 国の現地対策本部って、福島県庁に来てたんだっけ?県の対策本部は、緊急被ばく医療調整本部と同じ、県自治会館にあったんだよね?とにかく、情報を伝え合おうという意欲が感じられないのが、この頃までの状況だった。
2013-11-01 00:07:1515(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 自治会館を熊谷助教が出ようとしていた9時よりも1時間前、2011年3月16日8時の、福島市の公式発表空間線量は、20μSv/h。 私は、その時間、職場である福島市内の高校に出勤した。9時からが職員会議。
2013-11-01 00:12:1716(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 長崎大一行は、福島市内の異常な空間線量を知っていたはずなのだが、それに対応した記述は、記事の中にない。 原発で負傷者が出た、という報を聞いて「原発が大爆発したのか」と誤解したように記述されている。
2013-11-01 00:15:3517(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 私が想像するに、長崎大学チームは、東電原発事故でμSv/h単位ではなく、ミリSv/h単位の汚染が福島市に来る、と「覚悟」していたのではないだろうか? だとすると、彼ら自身も被曝影響を過小評価していた事になる。
2013-11-01 00:19:5218(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 μSv/h単位の被曝でも、影響が出ることを知っていた山下俊一教授は、当初福島県に入る意志がなかった、と本人がこれまであちこちで語っている。
2013-11-01 00:22:2419(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 今回の記事の目玉は、その後の話だ。 一つ目は、長崎大学から派遣された看護師が被曝への対処法を全く知らないままに福島県入りしていたこと。放射線科の担当者は、被曝の担当者ではない、という当たり前の確認だ。
2013-11-01 00:28:4620(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 もう一つの目玉は、原発事故発生当時の福島県立医大の被曝医療体制だ。 2次医療施設に指定されていたのに、整備されていたのは、建物だけ。中には、治療施設はおろか、血圧計さえもなかったこと。外線電話もなかった。
2013-11-01 00:30:5321(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 素朴で根本的な疑問を提示する。 原発事故発生前に、福島県立医大に支出されていたはずの、被曝医療関連の予算は、一体どこに使われていたのか? 実際には被曝医療整備に使われていなかったのだから、流用ではないのか?
2013-11-01 00:33:1122(プロメテウスの罠)医師、前線へ:13 きちゃったのか 感想等続。 福島県での、原発事故に対する最大・最重要の医療拠点が福島県立医大だったはずだ。 しかし、その「医療拠点」にあったのが包帯だけ、というのは、あまりにも深刻な問題ではないか?訓練では、一体何をしていたのか?
2013-11-01 00:35:16