2013年11月12日朝日新聞記事「プロメテウスの罠」をめぐって

新聞記事が「実名を使った創作」と評されるってどういうこと? 『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ:24 測定機、あったのに 2013年11月12日 http://digital.asahi.com/articles/TKY201311110556.html
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nao @parasite2006

@kazooooya 長崎大のホールボディカウンター検査の論文http://t.co/f5F8Mqqj40 の中に、いわきを通って避難した広野町の人の測定結果が行動(13日にいわきを出た1人と15日まで留まった5人)によりどの程度違うかというデータがあります。

2013-11-12 13:19:39

長崎大学は2011年3月11日〜4月10日に福島県下に滞在した
1)福島県下から長崎県への避難者
2)長崎県下から福島県下に派遣された支援者(主に自治体職員と医療関係者)
3)福島県下滞在者(商用、旅行)
合計173名をベッド型の精密ホールボディカウンター(検出限界値はI131が63 Bq、Cs134が38 Bq、Cs137が38 Bq)で検査し、結果を下記論文にまとめて2013年5月に発表しています。
Matsuda N, Kumagai A, Ohtsuru A, Morita N, Miura M, Yoshida M, Kudo T, Takamura N, Yamashita S. Assessment of internal exposure doses in Fukushima by a whole body counter within one month after the nuclear power plant accident. Radiation Res 2013;179:663-668
http://www.rrjournal.org/doi/abs/10.1667/RR3232.1
事故後最初期の数少ない貴重な個人計測結果の一つで、長く公開が待たれていたものです。放医研の「事故初期のヨウ素等短半減期による内部被ばく線量評価調査」成果報告書http://bit.ly/HIvyFL (2013年2月公表)には公表時期の関係か使われなかったのが残念ですが、あとでお見せするI131による吸入内部被ばくの甲状腺等価線量の計算結果は放医研報告書の推計結果の範囲内におさまっており、大筋で矛盾はないと思われます。

nao @parasite2006

@kazooooya これを見ると、個人差があるものの、3月15日にいわきにいた人(5人)は13日にいわきを出た人(1人)と比べてI131の体内蓄積量の推計値が数倍から数十倍になっています。 http://t.co/elGxVCJ2Ni これは成人だと思います

2013-11-12 13:31:57
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nao @parasite2006

@kazooooya 成人の甲状腺に吸入により1000 BqのI131が蓄積した場合(これは3/11に広野町を出ていわき市に避難し13日にいわき市を出た1人の体内蓄積量にほぼ相当)、成人のI131の吸入被ばくの甲状腺等価線量変換係数は2.9×10-4 mSv/Bqをかけて(続く)

2013-11-12 13:44:30
nao @parasite2006

@kazooooya (続き)甲状腺等価線量は2.9×10-4 mSv/Bq x 1000 Bq=0.29 mSv。一方15日までいわきに留まった人のI131の体内蓄積量の最大値は54000 Bqなので、甲状腺等価線量は54倍して0.29 mSvx54=15.6 mSv

2013-11-12 13:51:34
nao @parasite2006

@kazooooya 先ほど計算したおとなと一緒に2011年3月11日に広野町を出ていわきに行き、15日までいわきに留まったこどもがいたとすると、こどもはおとなより吸入する空気の量が少ないので体内蓄積量は少ない一方、臓器が小さい分線量変換係数が大きいので甲状腺等価線量はどうなる?

2013-11-12 13:59:20
酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 甲状腺の線量計算はもう長らくやってませんね(>_<) 単純に子どもの換算係数しか見てませんが、それぞれの避難経路における被ばく推定最大値ですよね。屋外にいた場合との仮定が入っているかと思うので、いわき市でヨウ素剤服用の服用が必要があったとは思ってません

2013-11-12 14:11:37
酋長仮免厨 @kazooooya

@parasite2006 この件や先日の記事でも、プロメテでは、山下・明石氏ら2人とも「(安定ヨウ素剤を)飲ませるべきだった」とか書いてたから、余計に腹が立ってるんですよねw http://t.co/x3B7r4vuHq

2013-11-12 14:13:30
nao @parasite2006

@kazooooya SPEEDIの公表と安定ヨウ素剤の話さえ持ち出せば確実に騒げると思っているのかといいたくなる。

2013-11-12 14:15:12
nao @parasite2006

安定ヨウ素剤と言うなら、三春町の甲状腺検査は2013年7月31日現在で99.9%完了し、結果は最新版の第12回検討会資料http://t.co/DDFu60H95X の最後から2ページ目に出ています。

2013-11-12 15:17:00
nao @parasite2006

ヨウ素剤を自主的に配布し服用したことで有名な三春町のデータが他の自治体と比べて飛び抜けてよいかというと、ざっと見た所同じページ(http://t.co/DDFu60H95X p.9)に掲載されている中通り各地の1巡目の検査結果とあまり変わり映えしないように見えます。

2013-11-12 15:21:25

福島県の甲状腺検査結果(第13回検討会資料)のグラフ化

miesizu 💙💛 @miesizu

福島県民健康管理調査(13回)の小児甲状腺の結果をグラフ化。 ・B判定率(男子&女子):従来と同等。 ・A2判定(男子):「震災時0~5歳」は従来と同等。「震災時11~18歳」は全国調査&H24(11)より低く、それ以前の調査より高い http://t.co/C5Vzw9qiXG

2013-11-13 02:57:44
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miesizu 💙💛 @miesizu

(承前)今のところ、検査時の年齢を考慮すると、H24年度の第11回調査対象地域で、A2&B判定率が最も高い。

2013-11-13 02:59:17

(↑2013年6月5日開催の第11回検討会で公表されたのは2013年3月31日現在の検査結果の集計http://bit.ly/18Ny9qn このときから市町村別の分布の公表が始まりました。
福島県の甲状腺検査は2011年3月18日の時点の空間線量率が高い地域から順に検査を進めているので、検査スケジュール表を手元に置いて新しく集計に追加されたのがどの地域の結果か確認しながら読まないと判断を誤ります。
平成23年度:川俣町、浪江町、飯舘村、田村市、南相馬市、伊達市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、葛尾村
平成24年5-8月:福島市
平成24年9-10月:二本松市、本宮市、大玉村
平成24年10月前半:桑折町、国見町、天栄村
平成24年10月後半-11月:白河市、西郷村、泉崎村
平成24年11月-平成25年3月:郡山市
平成25年1月下旬-3月上旬:三春町
実際の検査案内は福島県立医大の放射線医学県民健康管理センターHPの検査日程専用コーナーhttp://bit.ly/1aSBXuz に出ますが、平成24年度は一次検査スケジュールの計画http://bit.ly/TH8r1F からあまり大きな遅れは出ていなかった気がします。2013年2月13日開催の第10回検討会で公表されたのは2013年1月25日現在の結果ですから、第11回検討会で新しく公表されたのは郡山市の未公表分と三春町の分だったと考えられます。
平成25年度の一次検査スケジュールはこのファイルhttp://bit.ly/1aSC6y3 の最終ページにあります)

miesizu 💙💛 @miesizu

福島の小児甲状腺調査の結果と、従来の成人での甲状腺調査の結果をまとめると、のう胞は、出生後に加齢とともに増加し、一度10~15歳で増加のピークをむかえて20歳代までに一度減少し、その後再び増加に転じるということになる。

2013-11-13 03:12:01
miesizu 💙💛 @miesizu

なかなか自分に都合のいい数字しか目に入らない。まずはグラフを描こう。

2013-11-13 03:47:18

放医研の「事故初期のヨウ素等短半減期による内部被ばく線量評価調査」成果報告書

nao @parasite2006

いささか旧聞に属する話でお恥ずかしいのですが、環境省から委託を受けて放医研が行った「事故初期のヨウ素等短半減期による内部被ばく線量評価調査」成果報告書と関連資料が情報公開クリアリングハウスの請求によりここhttp://t.co/j0zB30mY0R に公開されていました。

2013-11-10 02:28:07
nao @parasite2006

成果報告書http://t.co/wj3oeUYrHd の見どころはp.47の下半分の表18。その場所で4月30日まで屋外で滞在し続けた場合の甲状腺(等価)線量を拡散シミュレーションに基づいて計算した結果で、浜通りだけでなく中通りの要所についても計算値が出してあるのがみそ

2013-11-10 02:41:16
nao @parasite2006

成果報告書http://t.co/wj3oeUYrHd p.47の表18は、その場所で4月30日まで屋外に滞在し続けた場合の甲状腺(等価)線量を拡散シミュレーションをもとに計算しているため警戒区域内(双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、浪江町)で3月15日以前に避難した人には過大評価

2013-11-10 02:47:35
nao @parasite2006

そこで警戒区域と原発から20 km圏内を中心に個人計測(WBC検査、甲状腺スクリーニング)データが残っている自治体についてはそれをもとに評価した結果を採用し、個人計測データがない自治体については拡散シミュレーションによる推計結果を採用してまとめ直したのがp.49の表19

2013-11-10 03:02:33
nao @parasite2006

拡散シミュレーションによる甲状腺(等価)線量の推計結果は不確実性がある上過大評価の傾向があるとして、90パーセンタイル値(集団全体の90%がこれ以下におさまる値)として仮定したという説明が成果報告書http://t.co/wj3oeUYrHd p.49の上半分にあります

2013-11-10 03:07:39
nao @parasite2006

さらに警戒区域と計画的避難区域については18通りの行動パターン(先に「外部被ばく線量の推計について」http://t.co/3MJcZ25pa2 p.5で避難行動パターン別外部被ばく線量の試算に使われたのと同じもの)ごとに滞在地点でのI131の空気中濃度と1歳児の甲状腺線量を図示

2013-11-10 03:16:24
nao @parasite2006

拡散シミュレーションによる甲状腺線量を中通りの要所について試算できるのなら、外部被ばく量も出して「外部被ばく線量の推計について」http://t.co/3MJcZ25pa2 p.5の警戒区域と計画的避難区域の避難行動パターン別外部被ばく線量の試算値と比較できるようにすればいいのに

2013-11-10 03:25:18