@nekokuzu13724さんによる「鳥の渡りと生物多様性の保全」メモ

大阪バードフェスティバル講演会 樋口広芳氏 「鳥の渡りと生物多様性の保全」の@nekokuzu13724さんによるメモです。 限定公開にしていましたが公開にしておきます。
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ちょうちんネコ @hokumeinohou

大阪自然史博物館バードフェスの講演会 「鳥の渡りと生物多様性の保全」を見学させていただき、 僭越ながらノートでメモをとっておりましたので、それを書き連ねたいと思います。 何か問題があれば、ご報告下さい。おねがいします@yatabe01

2013-11-18 07:20:03
ちょうちんネコ @hokumeinohou

講師は樋口広芳氏 今回は日本鳥学会近畿地区懇談会例会と合わせての発表という形でした。

2013-11-18 07:20:24
ちょうちんネコ @hokumeinohou

季節的移動をする鳥のことを渡り鳥といいます。日本でも多くの種類がいます。 その渡り鳥が最近減っています。 口述しますが、環境問題で減少しやすい生物で、感染症の媒介など、人や社会にも影響のある生き物なので、 深い理解が求められます。

2013-11-18 07:20:36
ちょうちんネコ @hokumeinohou

鳥の渡りは多様性保全・管理で重要です なぜなら長距離で世界レベルの環境と繋がっているからです。

2013-11-18 07:20:49
ちょうちんネコ @hokumeinohou

・渡り鳥の減少 ロシア・アムール川流域のコウノトリの個体数をヘリコプターで調査したら著しく減少していた 繁殖地の土地の自然には何の変化もない。何故か?→渡りの他の経路に問題があるのではないか?

2013-11-18 07:21:01
ちょうちんネコ @hokumeinohou

渡り性タカ類の減少例 宮古島サシバの個体数を地元学校生徒が観測した結果、年々減少していた 山梨県のハチクマ 80~90年代で分布が狭まる

2013-11-18 07:21:12
ちょうちんネコ @hokumeinohou

日本渡来の夏鳥…アカショウビン・、サンコウチョウ、ヨタカ、サンシュウケイ、アオバズク、ヒクイナ 多くの減少例が挙げられる。

2013-11-18 07:21:23
ちょうちんネコ @hokumeinohou

埼玉県東松山市のサンコウチョウはかつてはたくさん生息していたが、80年代中ごろから激減→1995年には消滅 原因は農薬や伐採などの環境破壊? →実は越冬地の東南アジアの熱帯雨林(スマトラなど)の大規模伐採だった。(減少時期と連動して活発化)

2013-11-18 07:21:39
ちょうちんネコ @hokumeinohou

これは日本と無関係ではない伐採された熱帯雨林の木材を大量輸入をしているからだ 日本の自然は大切に守る。でも外国の資源を利用。その結果サンコウチョウはいなくなったと 巡り巡って遠い場所から身近へ自然環境の変質に(渡り鳥は地球規模)

2013-11-18 07:21:50
ちょうちんネコ @hokumeinohou

・渡り鳥の衛星追跡 人工衛星を利用した追跡 90年代から 気象衛星とネットを通じて、鳥に装着した送信機を追う 日・米・独製のものがあり10gほど 電池式は数か月 太陽電池式は2~3年もつ テフロリボンで鳥の足につける ハクチョウは首環

2013-11-18 07:22:03
ちょうちんネコ @hokumeinohou

別の追跡法 ジオロケーター方式 日照と夜の長さで緯度経度を特定 足輪と糸を合わせて1gほどの機材(コムクドリは47gなので2%以下の軽さ) 脚に装着する

2013-11-18 07:22:14
ちょうちんネコ @hokumeinohou

・鳥によって異なる渡り 九州出水のマナヅル 春から日本→朝鮮半島→2ルート分岐(アムール方面と内陸ジャーロン) オオハクチョウ(2009)北日本→春からサハリン→アムール河口→北極圏まで

2013-11-18 07:22:34
ちょうちんネコ @hokumeinohou

オナガガモ 春の渡り ベーリング海峡まで 個体ごとにルート分岐してがずれていてデータが細分化(感染症などの対策?)

2013-11-18 07:22:53
ちょうちんネコ @hokumeinohou

サシバの渡り 最近まで不明だった。先島諸島→南西諸島→九州→四国→東北地方まで 秋は東北から南へ向かい、一部は台湾までも 同じ個体はルートもぴったり。(出立・到着時刻や中継地点までも一緒)

2013-11-18 07:23:06
ちょうちんネコ @hokumeinohou

ハチクマの渡り(本講義のメインイベント) 長野県あずみ野の個体 東シナ海→1カ月でラオス→ジャワ島までと長距離 日本から東南アジアへと環太平洋沿いにルート

2013-11-18 07:23:36
ちょうちんネコ @hokumeinohou

秋はがらりとルートが変わる。 ミャンマーで40日滞在→雲南省→北朝鮮→福岡→長野あずみ野と一万km以上 春と秋でルートが異なる。でも故郷(長野あずみの)の住処はぴったり同じ位置に変えてくる驚異の正確性

2013-11-18 07:23:49
ちょうちんネコ @hokumeinohou

ハチクマは春秋通じて全ての東アジアの国と自然と通じる(シンガポールやバングラデシュも) 何故ルートが春と秋で違うのか?

2013-11-18 07:24:06
ちょうちんネコ @hokumeinohou

東シナ海が理由 秋は安定した季節風(追い風) 春は梅雨前線など低気圧で不安定、危険なので迂回する(アニメーションでの説明あり) 日本の養蜂業がハチが鉱物のハチクマには重要→アジア各国(養蜂業の土地)を把握している?

2013-11-18 07:24:18
ちょうちんネコ @hokumeinohou

コムクドリ 新潟が繁殖地 越冬地はフィリピン、ミンダナオ島、ボルネオ島など まだ完全には解明されていない さらなる調査技術がいる

2013-11-18 07:24:34
ちょうちんネコ @hokumeinohou

・渡り様式と生息地利用 渡り鳥たちにとって中国の平原や河川、朝鮮半島の非武装地帯などが重要な渡来地 だから人間の活動が活発化すると悪化する 中国も大規模な農業用水やダム建設、紛争地域化が渡来地に影響

2013-11-18 07:25:03
ちょうちんネコ @hokumeinohou

特に重要な土地の一つが朝鮮半島非武装地帯 ツル類の長期滞在がある。ナベヅル・タンチョウが幅数平方kmで越冬する 両者が共存する土地はここだけ 緊張した国境であるが故に鳥たちの楽園になっている(人は近寄れない)

2013-11-18 07:25:16
ちょうちんネコ @hokumeinohou

・人と人をつなぐ渡り鳥 渡り鳥を介した国際協力 同じ鳥の同じ群れの同じ個体をいろいろな国や地域の人たちが見ている 保全を巡る各地で国際議論 渡り鳥は一国一地域では無理 職業・年齢・人種・言語、関係なく交流が続いている

2013-11-18 07:25:33
ちょうちんネコ @hokumeinohou

鳥はビザもパスポートもない。だから人も国境をまたいで鳥を保護しなければならない 人の未来にも影響

2013-11-18 07:25:38
ちょうちんネコ @hokumeinohou

最後に一つ、樋口氏が際立ったと感じた点 遠藤公男「幸せを運ぶ青い鳥」

2013-11-18 07:26:03
ちょうちんネコ @hokumeinohou

遠藤公男「幸せを運ぶ青い鳥」 シベリアムクドリ 元 洪九博士。鳥類研究者 現在の北朝鮮で生まれ日本領下で学び、朝鮮戦争で国によって家族と強制的に別離させられる 後に韓国の鳥類学者に

2013-11-18 07:26:15