はっぱくチルノのパーフェクトさんすう教室

みんなー!はっぱくチルノのパーフェクトさんすう教室はじまるよー!でっちルノみたいなホームラン級のバカにならないように、がんばっていってねー!
1
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

無限について思いを馳せてみよう。 果たして整数はどのくらいの数存在するだろうか。

2010-10-17 22:30:16
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

1無量大数? 1不可説不可説転? いやいや。 整数は、この世に無限に存在する。桁が幾つであろうと、整数は整数としての定義を崩さない。それは、桁が無限個あっても何ら変わるところのない数学的定理だ。

2010-10-17 22:31:58
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

ならば、偶数と奇数はどうだろう。 偶数とは2で割れる整数。奇数とは2で割れない整数のことである。感覚的に考えて、偶数は奇数と同じ数ありそうだ。だが、整数と比べてみるとどうだろう。 偶数+奇数=整数 だから、整数は偶数と奇数のそれぞれ二倍ずつ存在するのだろうか。

2010-10-17 22:33:39
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

結論を言うと、違う。 偶数・奇数は、整数とまったく同じ数存在する。

2010-10-17 22:34:20
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

実を言うと、無限は数では表せない。それはある意味当たり前の真理である。無限に桁が続くものを、どう表現すればいいと言うのか。せいぜい、「∞」と記号に置き換えるくらいのものだろう。

2010-10-17 22:35:27
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

無限は、部分と全体とが一致する。奇数も偶数も、整数とまったく同じ数だけある。これは最早、数と呼び表せるものではない。 無限は、「濃度」で表すのだ。

2010-10-17 22:37:26
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

さて、整数は数えることができる。それはある意味当然のことで、「1」という数字に「1」を、「2」という数字に「2」をあてがうようなものだ。これは無限に続けることができる。 こうして数字に対して番号を振っていく行為を「一対一対応」という。

2010-10-17 22:40:10
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

偶数は数えることができるだろうか。 奇数はどうだろうか。 答えは是だ。 「2」→「1」、「4」→「2」、「6」→「3」。 「1」→「1」、「3」→「2」、「5」→「3」。 いずれも一対一対応している。

2010-10-17 22:41:56
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

こうして一対一対応する無限のことを、アレフ・ゼロと呼ぶ。 実はこれ、無限の中でも最も濃度の低い無限なのだ。 我々が普段意識する無限は、無限の中でも最も単純なものだと言える。

2010-10-17 22:44:26
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

ならば、より濃度の高い無限があるのだろうか。 勿論ある。 皆、「無理数」という言葉を聞いたことがあるだろう。習ったはずだ。だが、その意味まで完全に理解している方は少ないと思われるので、解説しておく。

2010-10-17 22:45:39
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

いわゆる有理数というものは、比で表すことのできる数のことだ。比とはつまり、分数である。 たとえば1/3。 これは少数に直すと0.333333...と3が無限に続く数となるが、分数では表すことができる。

2010-10-17 22:47:02
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

分数で表すことのできる無限小数は、すべて小数点以下x桁目から循環している。 1/7を少数で表してみよう。 0.1428571428571328... と、「142857」が無限に循環し続けることがわかる。

2010-10-17 22:49:30
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

逆に言うならば、循環しない無限小数が無理数であると言える。 具体的な例を挙げるならば、円周率=π。 これは3.1415926535...と、規則性のない数が永遠に続く。他にも√2や√3など、挙げればきりがない。

2010-10-17 22:52:27
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

さて有理数の数は無限である。だが、一対一対応する──つまり、アレフ・ゼロなのだろうか。 これは、有理数を漏れなく数え上げる経路を考えれば、すぐにわかる。

2010-10-17 22:55:00
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

一枚の紙を考えよう。その左上にはぽつりと、「1」という数字が書かれている。数字は右に行くに従い、2、3、4、5・・・と増えていく。 数字は下にも伸びている。1/2、1/3、1/4・・・。どんどん小さくなっていく。

2010-10-17 22:57:50
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

1/2から右に行けば、2/2、3/2、4/2・・・。 1/3から右に行けば、2/3、3/3、4/3・・・。 無限の広さを持つ紙は、数字によって埋め尽くされている。 要は、この紙に書かれている数字を漏れなく数える方法があるかどうか、である。

2010-10-17 22:59:59
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

答えは、ある。 1→2→2/2→1/2→1/3→2/3→3/3→3/2→3・・・と、カギ状に少しずつ右へ下へと数えて行けばいいのだ。 数えることができる、ということは、一対一対応していると言える。つまり、有理数の濃度はアレフ・ゼロだ。

2010-10-17 23:02:32
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

だが、無理数はどうだろうか。 小数点以下無限の桁数を持つ無理数が、無限個あるのは既に感覚的にわかっている。だが、無限小数が無限個──なんだか一癖あるような気もする。 そこで、こんな考え方をしてみよう。

2010-10-17 23:05:50
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

まず、適当な無理数a1を考える。 0.6746413213474123...とでもしておこうか。これは今、俺が適当にテンキーを押して作った数であり、数字の後は無限にランダムな数字が続く。 a1の1桁目の数字は、6である。

2010-10-17 23:10:23
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

次にa2を考えよう。0.13476746463157343...これも条件はa1と同じだ。a2だから、2桁目を取ろう。この場合は、3だ。 このように無限個ある数字に対してa3は3桁目、a4は4桁目、akはk桁目、と対角線上に数字を取っていく。

2010-10-17 23:12:58
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

次に、aに対応する数字bを考える。適当に数字をあてがっても意味がないので、こんな変換をしてみよう。 「b1の一桁目は、a1の一桁目が0~4の時、5になる。5~9の時、1になる」。

2010-10-17 23:15:50
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

これを、b2の時は2桁目に、b3の時は3桁目に行う。 無理数は無限にあるので、この作業は永遠に終わることはない。a2の二桁目が3だから、b2は5。a3の三桁目が8だとしたら、b3は1となる。 こうして、akに対応する数字bkを取ることができた。

2010-10-17 23:19:29
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

さて、気付かれた方はいるだろうか。 a1であろうとa18419であろうと、akはbkと絶 対 に 一 致 し な い のである。

2010-10-17 23:22:43
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

a1は「0.6746413213474123...」だから、bの一桁目は1に変わる。二桁目以降が完全に一致したとしても、「0.1746413213474123...」となる。

2010-10-17 23:23:27
八白 嘘@作詞依頼受付中 @neargarden

a2は「0.13476746463157343...」なので、b2の二桁目は必ず5となる。どんなに一致しようと「0.15476746463157343...」以上に近づくことはない。

2010-10-17 23:25:08