【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】
- karitoshi2011
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0【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】『学術の動向』 http://t.co/mylK63YVIg 特集「災害に対するレジリエンス構築」から山下俊一氏の論を紹介したがhttp://t.co/yik4d1KrT5 続いて丹羽太貫氏の論を紹介
2013-12-23 09:22:24【山下俊一氏のレジリエンス論①】
【山下俊一氏のレジリエンス論②】
1【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】丹羽太貫氏(福島医大特命教授)「災害に対するレジリエンスと放射線防護」『学術の動向』12月号18(12)。これは避難地域の帰還する者と非難を続ける者との双方に柔軟な対応を求める主旨。自主避難者も含まれている。
2013-12-23 09:22:462【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】丹羽論文「大規模事故とその復興は、国が取り組むべきものであるゆえに人々に共通するルールで対応せねばならないが、ルールが対象とするのが事故に翻弄される個々の被災者である点で個別の対応が必要である。」
2013-12-23 09:23:083【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応…放射線…学者】「このような共通性と個別性の混在は社会にとっての永遠の課題で、両者の相克が常に問題であった。本特集のテーマである「災害に対するレジリエンス」の構築ではこの両者の調整が最大の問題となる」理論枠組は危ういが意図は分かる。
2013-12-23 09:23:574【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「本稿では放射線防護における共通性と固有性を検証し、それらが福島原発事故後の復興に対する「レジリエンス」にどのようにかかわるかを考える。」「リスクの大小とそれを受け入れるか否かは、自然科学を超えた価値判断で、」
2013-12-23 09:24:165【「自然科学を超えた価値判断」…を説く放射線影響学者】「社会的・文化的な要素を有している。このように近年の放射線防護は、一般集団も対象として、自然科学を基盤をしながらも社会文化的な判断を包含する存在となった。」ならば人文学・社会科学者 等を交えてリスク問題を討議すべきだった。
2013-12-23 09:25:066【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「2年8か月もの帰還がままならない年月のなかで、今や居住者を失った地域では住居や環境が崩壊し、人々の生活も元のものではない。たとえば子どもは避難先の学校になじみ、両親は新しい地でこれまでとは異なる生計を」
2013-12-23 09:25:247【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「もつにいたっている。中でも自主避難では、避難先に子供を連れた母親が、元の地域に父親がという別居生活となっており、きわめて困難な状況に置かれる例がある。これらは帰還の基盤と個人の生活の崩壊を意味する。」
2013-12-23 09:25:438【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「生活の設計ができなくなった状況では、たとえば年20mSvの尺度が許容する線量になったとしても、帰還はできない。すなわち、当初共通のルールを当てはめることで開始された避難は、長期におよぶことで、人々の生活や」
2013-12-23 09:26:029【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「生活を取り巻く助教を様々に変質させ、一律のルールによる期間は困難な状態になっている。避難解除は単に機械的に適用するのではなく、変質を遂げた人々の生活をそれぞれに立て直すものでなくてはならない。」
2013-12-23 09:26:1610【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「すなわち、避難解除のルールは、帰還の如何に拘わらず、個々人の生活設計を可能とするものでなくてはならない。」丹羽太貫氏のこの論では、帰還しない人々にも手厚い支援がなされなくてはならないことになる。
2013-12-23 09:26:3311【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】以上で丹羽論文紹介を終え、以下はこの論をどう読むかについて。たとえば、以下の12/18報道「福島復興で新支援 移住先の住宅取得も賠償対象 政府方針」と対応する。 http://t.co/UzsBKj2d4E
2013-12-23 09:27:0312【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】丹羽氏の論に従えば帰還しない人に対して「移住先の住宅取得も賠償対象」となるのは当然。では、自主避難者に対してはどうか?丹羽氏の論は自主避難者にも当てはまるように読める。それなら自主避難者も支援すべき。
2013-12-23 09:27:2013【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】そうなると子ども被災者支援法が再びよみがえって来ることになる。同法第1条「目的」に言う。「一定の基準以上の放射線量が計測される地域に居住し、又は居住していた者及び政府による避難に係る指示により」
2013-12-23 09:27:3814【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を…放射線影響学者】「避難を余儀なくされている者並 びにこれらの者に準ずる者(以下「被災者」という。)が、健康上の不安を抱え、生活上の負担を強いられており、その支援の必要性が生じていること及び当該 支援に関し特に子どもへの配慮が」
2013-12-23 09:28:0915【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】「求められていることに鑑み、子どもに特に配慮して行う被災者の生活支援等に関する施策」、つまり「被災者生活支援等施策」を実行すべきということ。丹羽氏は福島医大の特命教授であるだけでなく、政府の放射線審議会の長や
2013-12-23 09:28:2916【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】国連科学委員会の委員なども務めた人物だ。こうした専門家の考えにそって、政府は「帰還の如何に拘わらず、個々人の生活設計を可能とする」ような「被災者生活支援等施策」を再考すべきではないか?
2013-12-23 09:28:4417【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応を説く放射線影響学者】原子力規制委員会の「帰還に向けた安全・安心対策に関する検討チーム」で森口祐一氏や春日文子氏が主張していた意見と丹羽氏のこの論文の言うところは近い。同検討チームの討議でも丹羽氏は森口氏らに同調していたのでは?
2013-12-23 09:36:0118【「自然科学を超えた価値判断」による柔軟な対応…放射線影響学者】同検討チームの中村佳代子座長及び実務担当者はこうした見解を十分に取り上げるべき。以上『学術の動向12月号』特集「災害に対するレジリエンス構築:原子力災害からの復興に向けた課題と対応」の丹羽論文の紹介及び論評・結。
2013-12-23 09:37:1919補【「自然科学を超えた価値判断」…柔軟な対応を説く放射線影響学者】「福島復興へ包括策 政府、帰還・移住を手厚く支援」12/20日経http://t.co/J2sNHMzpLJ 早期帰還支援は問題だが「移住支援」「将来にわたり国が住民の健康対策に責任を持つ」は今後の行方注目。
2013-12-23 10:48:32『日本経済新聞』
福島復興へ包括策 政府、帰還・移住を手厚く支援
2013/12/20
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS20008_Q3A221C1MM0000/