反抗的主体をめぐる哲学(その他諸々)

反抗的主体(ニーチェの力への意志)などをめぐっての私と@suppatenkohさんの議論、及び@kiki_bunさんとの議論を取りまとめたものです。今からでも飛び入り参加は可です。申し込みはtwitter→@Abraxas_Aeonの方でつぶやきください。
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アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh 申し訳ない、スピノザは詳しく知らないものでなんともいえないのですが、万物流転的な考え方ですか?ニーチェの言う「力への意志」は創造してはその価値観を破壊し、また新しいものを創造する、不断の〈生成〉が唱えられています。これが物質的な変化に該当してますか?

2010-02-17 00:31:11
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon わたしの理解するスピノザも本格的なスピノザ学者からは笑われるようなものだと思います。アルトー化されたスピノザというか。ちょっとこれは生物学的なイメージをもたないと理解しにくいと思います。

2010-02-17 00:33:17
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 生物をイメージしましょう。普通、生物はひとまとまりの個体だと思われています。そう考えると実際この世界中にうごめく連中を整理して理解しやすいですよね。で、そいつらは食物連鎖を組んで進化したりすると言われる。

2010-02-17 00:34:55
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon でも、細かいところをみると無茶苦茶なことが起こっています。たとえば、ウィルスの混入。細胞がウィルスを取り込んで細胞に害を与えたりします。こういう一見完結しているかに見える有機体の抜け穴をくぐるような連中が世界にはいっぱいいます。

2010-02-17 00:36:43
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon この「有機体は実はそれ単体で完結できるものではない」ということが決定的に重要です。ドゥルーズ&ガタリの機械の概念を知っているならそれを思い浮かべるといいでしょう。

2010-02-17 00:38:06
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 再びウィルスに注目します。ウィルスという奴はそれ単体で増殖したりするわけではないです。ということは、放置していれば死滅するはず。でもずっと世界に充満しています。それはなぜか。われわれがウィルスの増殖を助けているからです。

2010-02-17 00:39:36
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon また、『千のプラトー』でD&Gが使った実例ですが、花と昆虫。これも互いに互いの生存に深く食い込んだ生を作っている。こういったことが起こるのは、完結した個体というものがまずありえないからではないか。

2010-02-17 00:42:01
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 別にここからわたしたちはエコ云々に話を持っていく必要はありません。「創造してはその価値観を破壊し、また新しいものを創造する、不断の〈生成〉」という言葉にすこし注釈をつければ十分です。すなわち……

2010-02-17 00:44:18
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 価値観の破壊と創造というのは、あるものをまったく壊してゼロから何かを作るとか以外ありえないわけではない。というかむしろ、価値観はウィルス的要素の流入とそれに伴った〈変形〉を起こしてきたのではないか。他にも価値観の〈老衰〉が変化に重要だったのではないか。

2010-02-17 00:46:13
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon つまり、「価値観」としてひとつのシステムを考えるならば、その創造と破壊を思考する際にはそのシステムを構成するそのシステムに対し反抗的でありうる要素(ウィルスを通す細胞膜をイメージしてください)などを考えることになるのだ、と。

2010-02-17 00:49:00
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 変化には保守的な変化もあります。反抗的な変化もある。だから、力への意思を物質的変化と同一視する際には、保守的な可能性も考える必要があります。たとえば、スターリン主義の登場とか(最終的には潰れたのですが、短期的に見て抑圧的変化であったことは間違いない)。

2010-02-17 00:51:33
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon だいたいこんなところでしょうか。あんまり整理されていない話なのに、ご清聴ありがとうございます(笑)すみませんw質問などはありますか?

2010-02-17 00:52:46
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon (ちなみにこのネタをうまいこと整理して「生物と無生物の差異について論ぜよ」という小論文に「本質的差異はなし」と答えたのがわたしの大学後期入試の勝因だったと思っていますw)

2010-02-17 00:54:25
エルザ=ライニ @ElzaReini

ちょっとところどころ日本語がおかしいところがありますね…。「「価値観」としてひとつのシステムを考える」というのは嘘ですね。「システムとしてひとつの「価値観」を考える」か。価値観asシステムの語順で書いてしまったw

2010-02-17 01:01:12
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh なるほど、面白いですね。とりあえず直しておきたいのは、ニーチェの不断の〈生成〉は別にあるものを「全く壊してゼロから何か作る」というわけでもないです。それを「素材としてまた新しいものをつくる」といったほうがいいかもしれません。それで・・・

2010-02-17 01:05:23
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh 有機体は単体で自己完結しているわけではなく、常にありとあらゆる影響(といっていいのだろうか)を与える(つまり変形を加える)ものがあり、価値観の〈老衰〉の感覚(これは感覚の問題だと思いますが)もまた変化への意向を高める結果となるということだろうか。すると…

2010-02-17 01:21:03
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

超人とは、〈存在〉とは「生」であるという点においてのみ共通する点があるが、それ以外の点では全く連帯しない完全に自己完結的な存在だということになるから、或る要素が介入するということはありうるのだろうか?

2010-02-17 15:50:16
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon どうでしょう。『ツァラトゥストラ』の冒頭にあるのは「没落」ですからね。今の自分の没落を望み、新たな自分の到来を望む。その変革を志向し続ける強さを持つものが超人だというのなら、十分ありうる話ですが。

2010-02-17 01:21:27
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 弱っている人間はその変革を臨むことができない。九十年代のサブカルの典型(と言われていたと思う)ひきこもって「こんな僕を愛してよ!」と叫ぶような状態になってしまう。こうならないのが超人と解釈すると。

2010-02-17 01:22:55
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh どうなんでしょうか。私などは、超人の現存在姿勢を分析したときには、完全に単一的で自己完結的、ただし別に他者を否定するわけではなし、というかんじだったのですが。バタイユとかフーコーになってくるとそうではなくなってくるのですが。

2010-02-17 01:31:21
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon ドゥルーズの入門書『ニーチェ』を読んだ限りではだいたいこうわたしの解釈みたいになると思いますよ。まあ、でも読んだのが高校時代だし、記憶に改変があるかもです。また読もうかな。

2010-02-17 01:34:27
エルザ=ライニ @ElzaReini

@Abraxas_Aeon 読みましたけどそれ単独ではちょっと解釈を一意に決めにくかったのです。『悦ばしき知識』が雰囲気的には好きです。

2010-02-17 01:38:34
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh ああ、やっぱりw。私もダメでしたw。私の場合はそこにハイデッガーが入ってきてしまっていますw。「力への意志」もなんというんでしょうか、言語学的解釈でやってしまうところがありまして。

2010-02-17 01:43:06
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@suppatenkoh ちなみに確認ですが、最初に「あらゆる個人に先立って存在する秩序」というのは不適切だと述べられたのはやはりあらゆるものの影響による〈変形〉とか価値観の〈老衰〉の感覚によるとかが関ってきているということですよね。細胞レベルじゃないですが、人間同士のレベルでも

2010-02-17 01:53:43
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