丹生谷貴志ツイートまとめ(2014年1月)

丹生谷貴志氏の2014年1月分のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

あ、僕はゲームはYouTubeで人のやってるのを見るだけで自分では全くやりませんので知識のいい加減は突っ込まないで下さい。

2014-01-18 11:59:46
nibuya @cbfn

何もする気がしないので何もしないよりもさらに馬鹿らしいことで午後を過ごす。要は井伏鱒二「剽窃」問題とやらの「言説の配置」!をつれづれにネットで読み漁ったりといったこと。

2014-01-18 17:38:46
nibuya @cbfn

中村光夫さんの戯曲『人と狼』をやっと見つける。何となく機会を逸して未読。三島さんの日記に、楽屋に三島さんが狼のかぶり物を付けて岸田今日子さんを「人と狼!」と叫びながら脅かそうとしたら冷たい目で見られたと書いてあった記憶があります・・・

2014-01-18 22:00:31
nibuya @cbfn

井伏さんの『黒い雨』をいわゆる「重松日記」の悪意ある流用という論に僕は全く与しませんが、それが出た時の安岡章太郎さんや大江さんの「擁護」もズレている気がします。お二人の論は要は井伏さんの「書き換え」によって原文が「文学的に高められた」というルーティンの繰り返しに過ぎない(続く)

2014-01-19 00:54:47
nibuya @cbfn

そのルーティンは「重松氏の原文は文学的に低い」という別の軽視になる。重要なのは井伏さんによる「リライト」が言わば「文章の温度測定」であったこと、結果原文とは違う温度を持った文章体が置かれたということであり「資料が井伏さんによって文学的に昇華された」ということとは異質の事でしょう

2014-01-19 01:00:56
nibuya @cbfn

井伏さんの文章の特性は与えられた資料や現実を殆どそのまま取り込みその温度を僅かばかり、しかし決定的に変えて行く変位の運動にあったように思います。不思議な鉱泉のような運動性とでも言うべきでしょうか。その意外に酷薄でもある温泉の作用をどう受け取るかはともかくそこに井伏さんの仕事がある

2014-01-19 01:15:20
nibuya @cbfn

原日記が『重松日記』として出されたことによって「あのこと」を生きた者の温度の文章と「そこにいなかった者」の温度の文章が並びその似姿において温度と鉱泉の屈折度の差異を示しながら「あのこと」が文によって置き直される。井伏さんは『重松日記』の出版に言祝ぎを受け取ったのではないでしょうか

2014-01-19 01:28:45
nibuya @cbfn

余談。学校の怪談じゃありませんが、例えば必要があって学校に泊まるとして、あれは何故か怖いもんです。学校というものの構造的性格から来るのか、踊り場やらエレベーターの前に不意に見知らぬものが立っているような厭な感じがある。霊的と言うより「現象学的な」怖さ・・・とか・・・

2014-01-19 06:39:58
nibuya @cbfn

余談。何も集中しない時は怪談に限る・・・わけはないのですが、何となくYouTubeラジオみたいなので適当に漁る。僕は怪談というを怖いと思うことが無いので、その語りのパターンというか紋切り型で、うまいとかへただとか、その言わば「香具師の口調」のかたちが、面白いわけで・・・

2014-01-20 11:46:12
nibuya @cbfn

例えば僕にしても、これは霊体験ではなくてはっきりと疲労幻覚と分かっている実体験を語れば、或る怪談語りの形式になってしまうわけです。例えば・・・「それは確か高校最後の年か、或いは大学に入ったばかりの年の夏休みのことだった。僕は夏休みに何をするということもない人間なのだが、ある日・・

2014-01-20 11:54:09
nibuya @cbfn

小学校時代からの隣同士だから幼馴染と言っていいコウちゃんが、「ニブ、明日島行かないか」と突然言いに来た。どうやら七島のどれかに行く予定をたてたのが、前日になって行かないと言われて、切符が二枚余ってしまったらしい。コウちゃんと二人分だからコウちゃんは誰かと二人で行く予定だったようだ

2014-01-20 11:57:21
nibuya @cbfn

僕は人の事情やら理由やらを聞くのが大嫌いなたちなので、紅茶んが誰と行く予定だったのかと直前で駄目になったのかの理由どころか、大体が何処の島に行くのかすら聞かなかった。特に予定はないし、まあコウちゃんも困っているらしく、足代はおごりだというので、まいいか、ということで行くことにした

2014-01-20 12:00:42
nibuya @cbfn

竹下桟橋から夕方の出発、二十時間かかかるらしい。港と船は大好きなので、これは最高だったが、問題は、僕は乗り物では全く一睡も出来ないという問題があった。幼時から乗り物酔いが激しくて、酔わない為に起き続けるという癖があるのと、まあ、要は乗り物不眠症みたいなもんだ。しかも三等船室・・・

2014-01-20 12:04:14
nibuya @cbfn

三等船室は部屋ではなくて、畳を敷いたホールみたいなとことにごろ寝みたいで、他の船客は旅行者はともかく島と都心の行き来に慣れたおばさんやらの感じで、当時のことだから陶器に入ったお茶なんかを売店で買って飲んで、適当に寝転がり、早々に眠ってしまう人が多かった。僕は眠れない。

2014-01-20 12:07:31
nibuya @cbfn

皆が眠っている中で起きているというのは不快で甲板に上がり、展望台という程でもないところに座っていた。船員が、たぶん夜中の不審者を誰何する感じでよって来て、眠れないんで、と説明したら意外に簡単に離れて行った。当時老歌舞伎役者さんが夫婦で船から入水とか、船での自殺が流行っていた・・

2014-01-20 12:12:07
nibuya @cbfn

夏とは言えさほど大きくもない船の揺れと風と飛沫の中に長時間いるのは結構つらく、夜の海は何も見えないと退屈して来る。といって三等船室に降りてももう消灯で薄暗いだけ、かといって船を歩き回っているといちいち監視の船員に誰何されるので、また吹きさらしの展望台に戻るの繰り返し・・・

2014-01-20 12:18:47
nibuya @cbfn

そんなうちに漸く東の空が薄明るくなって来た。電車ですら三分もすると乗り物酔いになるのが、無事に十時間近く過ごせたことに安心する。未だあと十時間近くあるのか。船賃はコウちゃんもちだから最低限の金しか持たないし旅行に出ると食事は面倒だから二日くらいは絶食も気にしないので食事題も怪しい

2014-01-20 12:30:14
nibuya @cbfn

とここまで書いて、つんまんない話なので、やめ。

2014-01-20 12:32:10
nibuya @cbfn

誰だって怪談の素材くらいのことは持っていて、例えば十数年前に持っていたオートバイ、或る日そのバイクの、正確にはその真上の鉄の波板屋根の上に飛び降り自殺の体がぶつかり、僕のバイクは血塗ろになった。年配の警察官が洗ってくれたが、その人が「オレならもう乗れへんなあこのバイク」と言った。

2014-01-20 23:32:36
nibuya @cbfn

因に、警察官の方は実に丁寧に洗ってくれて車体にはその痕跡はなかったが、停車位置のままその場で洗ってくれたので、翌日仕事場に行こうとバイクを押し出すと、タイヤの下、車体の下やらに痕跡が明白に残っていた。そのバイクは買い替えてしまったが、別にそのことが理由ではない。

2014-01-20 23:39:23
nibuya @cbfn

むしろ怪談話はその後で、その飛び降りは近所の高校の年配の教師だったらしかった。自殺の現場になった僕の棟は団地棟にしては変わった構造で、下がその高校の生徒の溜まり場だったがその自殺後彼らの間に幽霊話が広がって彼らはそこに来ることはなくなって静かになった。新聞配達も来なくなったようだ

2014-01-20 23:45:44
nibuya @cbfn

・・・変わった構造、と言うのは団地なのにその棟だけ十四回建てで、1DK、エレベーターが異様に遅いという住み辛さもあって最上階は殆ど空室でその廊下も荒寥としていた。自殺志願者はその高さに誘われその最上階から身を投げる。周囲からそこに金網を付けるか、何か看板を付けろという話が出た。

2014-01-20 23:50:23
nibuya @cbfn

・・・と、何かこの話はすでに書いた気がする。同じことを言ってしまうというのも「怪談話の素」の性格なのだろう。こんな具合にそれは練り上げられ、紋切り型化し、俗化された「因縁話」が形成されるわけでしょう。

2014-01-20 23:54:28
nibuya @cbfn

・・・ああ、先に中止した島の疲労幻覚?話、ちょっとかいつまんで書いときます。と言うのももしかしたらあれは幻覚ではなくて島の風習かもしれないという気が今でもしているからで、そうだったら話は怪談じゃなくて「民俗話」に変わるわけです。もっとも最後だけはやはり幻覚系になるわけですが・・・

2014-01-21 11:15:49
nibuya @cbfn

島に着くと、船旅の常套で、しかも結局二十時間眠らないまま、陸に上がっても暫く未だ海の上に居るようで島全体が揺れている感じ。その時になってもそこが何島なのかも知らないし興味も無かった・・・あたりが僕のいい加減な性格なんですが、ともかく全てはコウちゃん任せなんで、民宿に向かった

2014-01-21 11:20:32