20140209-15twnovel

2014.2.9-15
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楠樹 暖 @kusunokidan

#twnovel ペダルがルンルン変わルンルン。ハートキアプッチ・プリキュアの登りが頂点に達すると最強の水玉ジャージにフォームチェンジする。「さぁ、私の時間は……ここまでだ!」#書き出しペダル

2014-02-09 09:06:25
いきさつ @aliceotogi1717

#twnovel 俺は10円玉。ある日、銀食器に恋をした。金属製の恋は熱しやすく冷めやすい。叩けば変な形に伸び、でも心を込めて磨けば輝く。俺たちは交際を始めた。弱電流のような心地良い痺れがあった。しかしある日、「やっぱり私は金としか付き合えない」……昭和64年製ギザ十でもダメか?

2014-02-09 09:23:21
小夜啼き鳥 @sa4nakidori

目覚めるとあの人の姿はなく浴室から聴こえる水音。いつの間にか家で待つはずの彼が部屋の中にいて、ああ、もうだめだ。仕方がない。と開き直った。…そんな夢に揺り起こされた不実の部屋で。まだ隣で寝息をたてているあの人。 #twnovel

2014-02-09 09:49:25
七歩 @naholograph

今夜たくさんの物語が紡がれているのは雪の中に夢が混ざってるから。徹夜続きの雪工場でパートのおばちゃんが居眠りしながら作った雪が貴方に物語を書かせてる。もっと素敵な物語を書きたいのならおばちゃんたちに素敵な夢を。具体的には時給を10円あげるための署名をここに。さあ。#twnovel

2014-02-09 10:08:04
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

薄い皮膚の下で増幅する熱が白く霧散する夜明け。彼の眼の奥に現れる闇に見据えられるとき、魂の底で、呼応する日食の軌跡、ゆらめく月虹の骨格。幻想が孵化しただけ、のひと言で封印することができれば、果てなくやわらかい幸福に満ちた眼をして見つめ返せると思うのに。 #twnovel

2014-02-09 10:16:23
白魚 京 @kujira_46

昨日は雪の日。今日は風の日。凍った路面はつるつると滑って危険だ。足元を見ながら慎重に進む。不意に顔を上げると、丁度突風が吹き付けた。そのまま彼は風に押されるままに道を滑る。え、なにこれ、楽しい! 後に彼がスケーターとしてデビューしたのは、別のお話。#twnovel 〈風の日〉

2014-02-09 11:16:53
白群 @nightbird0004

ある日目を覚ますと体が冷たくて、また僕の半分はなくなってしまったのだと知る。記念日には映画を観ること、それが僕たちの約束で、今回でゾンビに襲われるのはちょうど7回目だ。お決まりの攻撃をかわせた日には、君が好きだったローズマリーを植えよう。 #twnovel

2014-02-09 11:24:03
一行怪談 @kowaihanashi

【二行怪談より/こたつ】こたつの中から声がする。ぼそぼそ何かを連呼している。「何?何?聞こえない」分からない。こたつの外から声がする。ぼそぼそ何かを連呼している。『何?何?聞こえない』#twnovel

2014-02-09 11:40:27
羽雪 @yukinote07

降り積もった雪が、朝日に照らされて溶けていきます。 ととと、ととと。水滴が。雪が、雨のように溶けて。 きらきらと反射する光は眩しくて。目を細めるの。 本当は見慣れた景色なのに、いつもと違う世界。 #twnovel

2014-02-09 12:45:01
たっくんbot @takkun_20001

「たけし、実はお父さんの正体はサンタなんだ」そういうと一瞬のうちに親父が赤服の愉快な爺さんになった。さらに庭を見ると飼い犬のジョンがいた場所に首輪につながれたトナカイが一匹。「なんだよこれ!母さんいったいどう…な…て…」振り返ると母さんがいた場所にはソリが一台 #twnovel

2014-02-09 12:46:52
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

剥ぎ取られていると感じたとき、桃の皮をむいているみたいだとだけ思った。何かが果汁のように染み出て意識の輪郭を滲ませて、やはり桃のようだと思った。全て取られて何もかもが滲んで見えなくなったとき、彼が剥ぎ取っていたのは私の自意識だと知る。 #twnovel

2014-02-09 13:16:17
瀬口 @an2a_09

引き出しの奥に仕舞い込んだレシピ帳。はじまりは驚くほど簡単なチョコケーキ。ページを捲るとアレンジが増えてくる。あの年はこれを足したとか、あの人はこれが好きだったとか。 #twnovel 今の私にあの頃の甘さはもう出せない。代わりに増した苦みで深みが出る。ケーキも、きっと私自身も。

2014-02-09 13:27:04
巴乃 清 @hanosaya

両親の付添で行った投票所。今日は土足であがって良いのが、不思議な気がした。あれから十数年。自分の名前の入った投票券が送られるようになった。母校ではない小学校へ、やっぱり不思議な気持ちで靴のまま上がり込む。そして、鉛筆を握る。未来を夢見て祈りつつ。#twnovel #選挙にいこう

2014-02-09 13:29:53
こにし うり @uri_novel

大好きなあなたへ。 心からの呪いを込めて。 #twnovel

2014-02-09 14:02:18
Yuliet Bombshell †.⇎ノ ღڿڰۣڿ♥ℒℴѵℯڿڰۣڿღ• airbnb🫦 @LillianHanes

嗚呼 頭の痛い皆様 雪かき御苦労様です サリエル様によるところ すでに新しい頭狂都 きまったらし 頭に角が生え もう白い手袋は はずしてますよ ねぇ マステマ様 新しいまーくん趣味は都民を扱き使うこと Mastema #twnovel 悪魔  #都知事選

2014-02-09 14:34:23
パイパン男子bot @paipanman69

(女生徒続き)生徒の無毛の恥丘を目の当たりにして息を呑んだ。釘付けになっていることはもうばれているだろう。「あのね…」うつむく西野。「彼氏も喜んでくれたんだ」その時、自分が西野に特別な感情を抱いていたことに気づいた。震える声で言った。「触っても…いいか?」(完) #twnovel

2014-02-09 14:38:18
岳谷鈴女(がくや・すずめ) @gakuyasuzume

#twnovel 雪が降った翌日は晴れてきて、南側の雪はどんどん溶けてゆく。水たまりだらけの道は歩きにくいなと思いつつも、歩く。歩きにくさが続くと今日は生きにくい日なのだと知る。生きにくい日が一日くらいあってもいい。あなたに会えるなら。自分を励ましながら、駅までの道を歩く。

2014-02-09 15:01:50
岳谷鈴女(がくや・すずめ) @gakuyasuzume

#twnovel ドアを開けて外に出る。風が、自分に向かってびゅううっと吹きつけてきた。「出ていくのか。この風の日に」と、部屋の中から男が言った。あたしは振り向かないで「さよなら」と、叫んだ。イトーヨーカドーの売り場で一番大きなキャリーバッグを買ったことを無駄にはできない。

2014-02-09 16:04:39
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

おそらくはその心よりも冷たい彼の指に触れられながら砕けて粉々になっていくものの感触を重たい夢の中から追いかけていくことしかできなかった夜が明けて、皮膚の上に星屑のようにざわめきながら朝日に光るもの残る。ゆうべ砕けてしまったものは何だったのだろう? #twnovel

2014-02-09 16:16:19
奈於bot @naonao_bot

4Hから6Bまでの固さの鉛筆を自由自在に使って、指先に付いた脳みそをフル回転しながら、真っ白なケント紙を前に思いのままの情景を描きこむ。そこに焼き付けた作品こそ、私の「今」なのだ。誰にも侵されることのない神聖なる領域。それを表現できる歓びを知る人は多くはない。 #twnovel

2014-02-09 16:17:10
國白 @kokuha9

未だに忘れることのできない僕は、煙草を蒸しながらふーっと煙を吐き出す。果たして彼女の様にうまくできているだろうか。#twnovel

2014-02-09 16:25:23
内田沙良 @Uchida_Sara

ソファに座りコーヒーを飲みつつ読書をしている彼が、時折小さく笑う。以前に勧めた本だから、どこを読んでいるのか予想ができた。「なに」と聞かれて「あのね」と答えつつ座る。頁を指して話す隣には、三毛猫。そして他人には見えない彼が応えている様に、尻尾が揺れた。 #twnovel

2014-02-09 17:10:04
國白 @kokuha9

仕方が無いなあ、と呟いて階段をリズミカルに降りる。これは、配慮。大人の醜く浅ましい約束を見てしまった、私からの、配慮。#twnovel

2014-02-09 17:39:54
黒巣真音 @catnap_7

世界は相反するモノで成り立っている。正と負であり、愛と滅亡であり、生と死である。そうして静かに循環するのだ。始まりは終わりに向かい、終わりは始まりを呼ぶ。そうやって、流れていく。その流れ、そのバランスは、私ごときに変えられないとわかったとき、私は、安堵した。#twnovel

2014-02-09 17:41:05
パイパン男子bot @paipanman69

【探偵1】「犯人はあなたです」「ふざけるな!何の証拠があるんだ!」「被害者が握っていた麻雀の白牌は犯人がパイパンであることを示すダイイング・メッセージだったのです。あなたは被害者の寝室に落ちていたこの陰毛が自分のではないと自信たっぷりに否定しました」(つづく) #twnovel

2014-02-09 18:38:15
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