暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

頭痛をこらえているとふと#暗礁艦隊 という言霊が浮かんだ件

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晴れ渡る空。行き交う漁船や貨物船。水面を滑るように渡るょぅι゛ょたち。ここは内海。鎮守府海域。 #暗礁艦隊

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漁師は作業の手を止めて、航海訓練中のょぅι゛ょもとい駆逐艦娘たちを見つめる。 「めんこいのう」「スケスケじゃのう」「この年まで生きててよかったのう」 漁師たちは老いてもお盛んだった。直後。 #暗礁艦隊

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「変態発見」「変態に天罰を！」「砲雷撃戦よ～い！！」 駆逐艦娘たちは殺る気マンマンだった。本気と書いてマジと読む奴だ。エロ、絶対駄目。状況：絶対絶命　ジジィどもの明日はどっちだ #暗礁艦隊

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「ただいま戻りました～」「もっと見てもらってもよかったのにぃ」 訓練を終えて帰ってきた艦むすたち。資源がちょこっと鎮守府に入る。不思議でもなんでもない。 パトロールを兼ねているので漁協から謝礼が支払われるのだ。貴重な財源である。 #暗礁艦隊

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「お前らちょっと来なさい」 提督とは名ばかりの32歳魔法使いが命じる。 「ほえ？なんですか？」 「なんですか？じゃないよ。爺さんどもに魚雷撃っちゃ駄目でしょ」 「模擬魚雷ですよ～」 「可愛そうに、爺さん達小便とうんこ漏らしてたぞ」 そういうこともある。 #暗礁艦隊

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今や提督は180万人を数え、それに従う艦むすの総数たるや分かったものではない。 提督は民間委託、ぶっちゃけていえば昔の武家のような小規模武装豪族と大差ない。 日本国内だけでおさまるわけもなく、多くの国に散っている。 「あれ？ところでイクはどーした？」 「さあ？」 #暗礁艦隊

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人間は、深海を静寂に満ちた世界だという。本当に？ 少なくとも、伊１９にとってはそれは正しい認識ではない。 海は騒々しい。波の音、船舶の音、魚の泳ぐ音、海流が岩をこする音。 地上以上に様々な音に満ちている。 その大半は単なるノイズだ。 その中から必要なものを選り分ける #暗礁艦隊

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―――見つけた。 伊１９をはるかに超える速度。焦る必要はない。こちらに向かってきている。 まだ気づかれてはいないはずだ。 彼女は緩やかに潜航していく。潜水艦の本領は待ち伏せだ。 抱えていた幾本かの魚雷。その安全装置をそっと解除してやる。 #暗礁艦隊

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３，２，１…… 手にした魚雷をそっと離す。 目標は咄嗟に軌道を変更しようとする。間に合わない。直撃。轟音。 ――轟沈。 残骸―――深海棲艦の亡骸が沈んでくる。 「ちょろいもんなのね。――！？」 音はまだ続いている。もう一隻いる。 咄嗟の判断で急速潜航。直後 「爆雷！」 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

「ああ…不幸だわ」 晴れ渡る空の下。ジーンズにシャツというラフな恰好の少女がブルーになっていた。体操座りで落ち込んでいる。頭に違法建築そっくりの髪飾りが無ければ彼女が扶桑型戦艦とは分かるまい。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

「これで連続29日待機…いつになったら出撃させて貰えるのかしら…」戦艦は金食い虫だ。ことに航空戦艦ともなればボーキサイトもムシャムシャ喰ってしまう。おまけに高速戦艦でなければ遅い。戦艦の世界は過酷である。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

そんな彼女にも一つだけ誇れる特技があった。「なにかしら、あれ」 水平線の遥か向こう、ここから五十キロ近い辺りがくっきり見える。水柱。幾つもだ彼女が今いるのは丘の上だが、そこまでの視界を得られるほど高所ではない。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

艦むすの体内や艤装内部は空間が湾曲しており、その中に収めることで艦砲や魚雷、装甲や機関、妖精さんに至るまで収納している。人間サイズにもかかわらず原型艦並みの性能を持つのはそれが理由だが、この空間湾曲は内部だけに働くわけではない。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

光や電波は直進しかしない。地球は丸く、遠くを見通そうとすればより高所に位置するしかない。艦むすは頭上の空間も歪んでおり、より高所を素通りする光や電波を捉えられる。この高さは原型艦の艦橋の高さに比例する。なので扶桑型は遠くまで見える。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

「演習の予定なんてあったかしら…？」あったとしても近すぎる。 「よっこいしょ…」 我ながらおばはん臭いと思いつつ。 彼女─山城は懐から飛行甲板を取り出すと、瑞雲をセット。寝ぼけた妖精さんを無理やり押し込むと問答無用で射出した。続けて二機、三機。 #暗礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

モデル艦並の装甲と火力と機動力を人間サイズで実現させたのが艦娘、という認識で座礁艦隊で書いてるけど、WW2時代の武装を担いでをもともと海で運用することに特化させてるわけだから、そのまま陸に上げただけでは様々な不都合が起きるはずだ。

CF型マシニーカhir @hir_CF

駆逐イ級は爆雷投げに勤しんでいた。狙いは相方を沈めた小癪な潜水艦である。深海棲艦の爆雷は投射式で200m先に届く。ソナーで見当をつけた地点に投げ込み、一定の深度に達すると自動的に爆発するのだ。だがこの攻撃には大きな問題点があった。爆音でしばらくソナーが利かないのだ。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

19はじっと海底にへばり付いて嵐が去るのを待っていた。潜水艦と駆逐艦の攻防のチャンスは交互に訪れる。今は駆逐艦のターンだ。それにしても、と彼女は考える。先の駆逐艦撃沈から反撃までの感覚が短すぎる。どうしたことだろうか。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

@ryorinovels 射程を生かせている以上は視座の高さが原型艦より高い、命中精度に至っては効果的な統合射撃とも相まって（何せたった一つの意志に統一されてる）それ以上なのではなかろうかと思っていたりしますなー ＃礁艦

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

@hir_CF うちのは視座は人間並み、武装の操作は人数は少なくなっているとはいえ妖精さんとの連携なのですな。

CF型マシニーカhir @hir_CF

@ryorinovels 群知能を持つ群体生物妖精さんが体内で統一的に働くことにより「中国語の部屋」理論で艦むすの意識や自我が生まれてるんじゃないかと言う仮説を思いついたんで、うちの山城に教えたら、頭の中にいるかもしれない妖精さんにgkbrしだしました（

CF型マシニーカhir @hir_CF

飛鷹「もう、飽きたな……」 提督「とかいいながら那珂ちゃんをムシャムシャしない」

CF型マシニーカhir @hir_CF

妖精さんは群体生物だ。同じ艦娘に共生している全ての個体が統一された一つの意識に基づいて行動している。なので艦載機の妖精さんが見たものは母艦の妖精さんにも見える。どういう原理でそれが艦娘の知覚野にも伝わるのかは謎だが。 #暗礁艦隊

CF型マシニーカhir @hir_CF

瑞雲の索敵性能は原型と等しいが、深海棲艦は極めて小さいために通常艦艇を探すより遥かに難しい。とはいえ既に発見している。十機の瑞雲からなる編隊は駆逐イ級を補足すると、一糸乱れぬ軌機動で急降下。爆撃を敢行した。駆逐イ級の対空砲火は大したことがない。爆弾の幾つかが直撃する。 #暗礁艦隊