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しゅーにゃんが古語版れりごーの話をわからないなりにしてみた。

平安期の日本語で歌われた「Let it go」が面白かったので、自分が母に書き当てた自分訳と照らし合わせながら、この曲についていろいろテキトーに思いをはせてみたの巻。 曲だけでなく、そこからくるイメージを通して様々な疑問を思いついてもみる。
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難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

「少しも寒くないわ」では、ここのニュアンスは通じない。 それこそ古文訳者本人も言うように『「いささかも寒くなし」とかの直訳系だったら』面白くない。いや、現代語版の歌詞が直訳系だからわかってる人はそのたんびに歯がゆくなると思うのよコレわ!!!!

2014-05-28 11:07:31
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

(大体、たぶん訳してみた人も、「これ古文訳いけるんじゃね?」がある種の反語表現じゃないのかなと僕は踏んでいる…その真意は「これ現代語訳より古語で訳したほうがしっくりくるんでね?」という直観だったと信じている)

2014-05-28 11:08:27
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

じゃその気配りとはどういうものか。英語原語歌詞を覗いた時に、ここでの文章が、寒さに対するエルサの態度をどう描いてるかってのに問題がある。 「寒くない」じゃない。「寒さは私を邪魔しない(Never bother Anyway)」んですよ

2014-05-28 11:09:47
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

これは「少しも寒くないわ」ではもったいないw。寒くない…というより、あのエルサさえ、寒い空気のなかではさむがっていいと思うし、実際この後まだ「寒さ」は残ってる描写が作品の後のシーンで出てくる。重要なのは寒さなんかじゃないんですよ!

2014-05-28 11:10:47
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ためしにここで、ドイツ語版の同じ部分を引き出してみようぜ。 Die Kälte, sie ist nun ein Teil von mir 英訳するとThe cold, it is now a part of me.となる。

2014-05-28 11:11:49
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

意味は「冷気はすでに私の一部になったのよ」。 これ、どうよ?それまでの彼女は、冷気の能力が、自分を邪魔する=Botherするものだった。それが、今やPart of(自分の部分)になったんですぜ?

2014-05-28 11:13:04
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

それはつまり「自分はこの力をモノにしたのだ」という事だ。 制御下に置くことに成功した、という事だ。 後の歌詞で「I'm Free」と出てくるが、こいつもこの部分と重要な絡みがある。

2014-05-28 11:14:24
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

向こうでの「自由」とは、周囲外界を自らのコントロール下に置くこと、つまり支配することが前提に入ってる、能動的な自由なわけです。 フランス革命見ればわかるよねw。絶対王政ぶっくずすために民衆が襲撃起こして、「勝ち取った」概念が自由なんだから。

2014-05-28 11:15:20
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

あるいはアメリカ独立戦争でもいい。 あれも「勝ち取る」ことで、得る制御可能なものとしての「自由」だから。 ここでも「ありのまま」との距離感がよくわかる。

2014-05-28 11:15:55
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そして、かかるエルサの場合ではまさに「冷気の障害」との戦いに勝つことだった。 だから、Botherって言葉がつかわれてはるんですわな。

2014-05-28 11:18:17
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

僕の訳ではこうなってる。『寒さなんてへっちゃらだから!』 少女らしさを残す意味でもへっちゃら、としてみた(実はここと最後の部分で微妙に違う言い方してたけど忘れた)。

2014-05-28 11:19:24
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

古文では「などかはさむかるべき」と係り結びを用いている。係り結びは陳述副詞とともに、現代の人が存在意義を理解するのに苦しむ表現技法のひとつ。なんかの強調表現か?っていうとそれだけでもないんだけど、語義的にはなくてもほかの用法で通じるものがあると思いたくなるためだ。

2014-05-28 11:21:01
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ただ、これを使うことで、論理性を飛び越えた表現が可能になる。つまり、文面上での意味合いにプラスアルファがあることを強調ともう一個加える形でやることがでるわけ。 「取り立て」とか言うらしいですけども

2014-05-28 11:23:21
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そうすることで、あえて文面上の意味がそのままであっても、それ以上の含みが生まれるようにできている。だから、反語、婉曲、詠嘆などととても相性がよい。

2014-05-28 11:23:58
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

などかは寒かるべき  などかは→なぜ・どうして…(するの)か。(いやそうではない) 副詞+係助詞で、「は」が係助詞。 それで「べし」にかかって「べき」になってる。ほかの係助詞「ぞ・なむ・や・か」同様、連体形を呼応するので「べき」。

2014-05-28 11:28:31
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

(あれ、かろ・かっ・く・い・い・けれはなんの活用形だっけと妙なことを考え中)

2014-05-28 11:28:52
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

どうして寒いことがあろうか、(いや少しも寒くない) むしろ現代語Ver.になってるんだけども、係り結びを使うことで、強調をこめている。 もはや寒さが邪魔でもなんでもないぞー、というのが「などかは」でフォローされるわけね。

2014-05-28 11:30:33
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ある意味ここでの係り結びは彼女が「ドヤァ」やってる感が増すという効果もあるのかもしれませぬ。 ここでどや顔してもらうことで、現代語から漏れたニュアンスを(現代語通りの意味の文で)係り結びでフォローする、という戦術が使われているといえそう。

2014-05-28 11:33:02
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

あるいは、「古語を使う事」「係り結びを使う事」で、 英語と現代日本語の二つ、両方の歌詞を結び合わせる(それこそ「係り結び」(笑)、という荒業をやったようにも見えます。

2014-05-28 11:33:50

It's funny how some distance,makes everything seem small.
(遠く離れた距離が何もかもを小さく見せてくれる、微笑ましいものね)
And the fears that once controlled me, can't get to me at all
(私を振り回した恐怖さえも、私を握り潰すには至らなかったようね)
It's time to see what I can do,
(今こそ私が出来る事を見せるときよ)
to test the limits and break through.
(限界に挑戦し、そして跳び越えるの)
No right, no wrong, no rules for me.
(善し悪しの決まりごとなどもう必要ないの)
I am free!
(私は自由なのよ!)

難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

『漕ぎ出でて見れば』部分 いわくフリーダムな意訳とのことだが、現代語版のほうがもっとフリーダムですからw。

2014-05-28 11:49:51
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ここではどんどんアレンデールから離れていくことで、そこがどんどん小さくなってく→自分の恐れていたものがどんどん小さくなる≒余裕を自覚し、あるいはそれを軽い愉悦で楽しんでいる様子が描かれる。

2014-05-28 11:50:50
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

んで、ここでも出てくるんだな、 And the fears that once controlled me Can't get to me at all 「Control」って言葉が。制御してくる障害からその舵を奪うことに成功したってことが暗に読み込まれてるんだわ

2014-05-28 11:51:44
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

『漕ぎ出でて見ればやすげなり 心の鬼も消えにけり』 「なり」「けり」で原曲の脚韻を対応させている。(Small,all) また、余裕がある様子を明るく歌うことがコアニュアンスだから、 やすげなり(易げ也)でよい。

2014-05-28 11:54:22
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

また、コントロールしていたもの、というわけで、これを擬人化した「鬼」で語数に間に合わせてるあたりが小さくも粋で良い。 そしてこの「心の鬼も消えにけり」なんだが、ここを見てて、僕はちょっとした興味を感じている…というのも、これはほんとに比喩なんか?って話。

2014-05-28 11:55:39
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