岩波の「科学」が掲載したドイツの論文の訳:「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」か?
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まとめ公開後の追加検証その1
.@parasite2006 さんの「岩波の「科学」が掲載したドイツの論文の訳:「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」か?」をお気に入りにしました。 togetter.com/li/676350
2014-06-05 20:57:39↓関連。とりあえず「政府統計の総合窓口」ですぐにDLできる乳児死亡率をグラフ化。地震津波の影響が明らかだというのをあらためて確認。 twitpic.com/e5huqp 死産率は直近以外は5年毎しか数値が出ていないのですぐには出せないけど、計算すればいいのかな?
2014-06-05 21:02:57@Ryoko_is 私もあの論文を目にした時、同じデータでグラフを作ってみたのですが、福島県で増加していない点が興味深く思いました。
2014-06-05 21:07:37@birdtaka あとはもともとの医療資源の大きさの違いでしょうか。特に岩手県は内陸部と沿岸部の医療資源の格差の大きさは以前から問題になっていたくらいですし。
2014-06-05 21:11:27(その後グラフを6枚追加して下さいました)
昨夜一度上げた乳児死亡率推移、10年間で見るとこんな感じ。2012年で最高値の徳島を入れてプロットしてみるとちょっと見え方が変わる? twitpic.com/e5jwbj でもって長いスパンで見てみる。(続く)
2014-06-06 17:19:23(続き)各都県の乳児死亡率、1950年から見るとこう。1990年前後に下げ止まっている感じ。最近10年だけのはしょせん微小な動きを見ているにすぎないということか。 twitpic.com/e5jwei
2014-06-06 17:20:59(続き)自然死産率10年分はこう。岩手・宮城・福島・茨城・東京、それに2012年に高かった沖縄県を加えてみる。 twitpic.com/e5jwn6
2014-06-06 17:22:53(続き)これも1950年から見るとやはり1985年ごろに各都県下げ止まってる。沖縄県が途中からしかないのは施政権変換前のデータが入っていないため。 twitpic.com/e5jx0p
2014-06-06 17:28:29変換→返還
ついでに先天奇形による乳児死亡率の推移。東北を赤系統、関東を黄色系統、関西〜九州沖縄を青系統にしてみた。どこもランダムに増えたり減ったりしていて(これは予想してたが)、傾向を読み取るのは困難。 twitpic.com/e5jx90
2014-06-06 17:32:16まとめ公開後の追加検証その2
とりあえず自然死産率に絞ってざっと電卓叩いてみたけど、福島県での21週以下の自然死産率は震災前に徐々に回復しつつあったところが震災後にリバウンド、また正期産のリスクが跳ね上がった、という傾向かなぁ。詳しく調べたら何が原因かわかりにくくなった ^^
2014-06-06 00:13:52ま、出産期間毎のリスクを東京と比較すると、ほとんど変わらない期間もあるので、この材料だけでも被曝の影響は棄却できそうに思うけど。
2014-06-06 00:16:47ただねえ、統計上は新生児1000人あたり数名ほどの割合だけど、他県だったら死産にならなかったかもしれない、という数字を見るとなんとも痛ましい。あ、しつこいようだけど、これ震災前からの話なので、被曝云々とはまず関係ないですよ。
2014-06-06 00:21:35あとは、一週間くらい時間取って、全国的な傾向としらみつぶしに比較して考えるしかないなぁ。と、既に誰かが調べていそうな気もするけど、、、
2014-06-06 00:24:07「汚染都道府県」はセシウム137の土壌沈着量で選定したというけれど
@kaztsuda 日本語版bit.ly/1mWiUBu の最終ページの訳注を見ると、「汚染地域」11都道府県は、2012年7月24日に文部科学省から発表されたセシウム137の土壌沈着.. togetter.com/li/676350#c149…
2014-06-05 21:48:56→土壌沈着状況をもとに決定したとありますが、これに一番公表日が近いのが平成24年07月27日公表のこのファイル http://bit.ly/Sbk4PI
↑この地図は、測定装置を積み込んだヘリコプターを飛ばして空から空間線量率とγ線スペクトル測定を行う航空機モニタリングの結果を元に作成されたものです。
航空機モニタリングの代表的な条件は
1)飛行高度は、対地高度で150~300m
2)飛行軌跡の間隔は約3km
3)航空機下部の直径約300m~600m(飛行高度により変化)の円内の測定値を平均化したものが出てくる
(詳しくは http://bit.ly/13OEZgU のp.2をご覧下さい。もっとも福島第一原発から80 km圏内では飛行軌跡の間隔は約1.8 kmが基本で、高線量地域ではさらに間隔が狭められる場合があることがこのファイル http://bit.ly/1nmMh1H のp.3からわかります)
航空機モニタリングは短時間で広い範囲の放射線地図を作れるメリットがある反面、出てくる値はある面積範囲内の測定値を平均化したものであり、範囲内のごく一部に異常に測定値が高い場所、いわゆるホットスポットがあっても周囲と平均化されて見えにくくなるのが避けられないという短所もあります。しかも飛行間隔が結構広いので、どうしてもカバーしきれない場所が出てしまいます。
航空機モニタリングの測定データから作成された空間線量率とセシウム沈着量の地図は
1)福島第一原発上空から30 km以遠まで(2011.3.26-2011.4.23公表分、文科省測定)http://bit.ly/1mh4NoC
2)福島県外を都道府県単位で追加測定(2011.7.20-2012.7.27公表分、文科省と都道府県が共同測定し日本地図を完成)http://bit.ly/1mh65jw
3)福島第一原発周辺80 km圏の定期測定(第1次2011.5.5公表分-第7次2013.12.26公表分、プラス2014.3.7公表分、文科省測定)http://bit.ly/1mh7Op4
の3つに分けて公表されており、ドイツの論文が使ったのは2の最新データ。測定フライトの実施日の違いを調整するため2012年5月31日を基準日として減衰補正されたもので、現在=2014年6月7日から約2年前ということになります。