岩波の「科学」が掲載したドイツの論文の訳:「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」か?

ドイツ語論文の原題と著者 Folgen von Fukushima, Totgeburten und Säuglingssterblichkeit in Japan Masao Fukumoto, Kristina Voigt, Ralf Kusmierz, Hagen Scherb * (Strahlentelex Nr.560-561, 3-6, 2014) 全文のPDFファイル 続きを読む
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nao @parasite2006

このファイルbit.ly/Sbk4PI の一番最後のページに出ている東日本全域のCs137の沈着量マップをもとに、千葉県、福島県、群馬県、茨城県、岩手県、宮城県、新潟県、埼玉県、栃木県.. togetter.com/li/676350#c149…

2014-06-05 21:57:59

→東京都、山形県の11の都道府県をピックアップして図3を描き、さらにここから茨城県、福島県、宮城県、岩手県の4県を抜き出して図5を描いたわけですが(続く)

nao @parasite2006

(続く)Cs137の沈着量マップ(bit.ly/Sbk4PI の一番最後のページ)の色分けを見れば当然最も沈着量が多いグループに組み入れられて然るべき栃木県と群馬県(沈着量はむしろ岩手.. togetter.com/li/676350#c149…

2014-06-05 22:01:11

→岩手県より明らかに多い)が抜けているのは誰が見てもおかしい。

nao @parasite2006

茨城県、福島県、宮城県、岩手県の共通点はいずれも海があり、海岸部が受けた津波の影響がオーバーラップしていること。一方栃木県と群馬県はどちらも内陸で海がなく、津波の影響のオーバーラップはありません。お.. togetter.com/li/676350#c149…

2014-06-05 22:19:21

→おそらく純然たるCs137の沈着量だけで対象地域の範囲を決めて図5を描いたのでは見かけ上影響が薄まってしまうことを著者らは承知していて、意図的に海のない栃木県と群馬県をはずしたのだと思われます。

N崎 @Nzaki0716_sub

まとめを読んで思ったのは、岩手県・茨城県は高汚染地域ではないよなぁ。特に岩手県一関市に関しては関東のそれとはレベルが違うということを、数日前のカンナさんとのやり取りで述べている通り。

2014-06-06 07:51:40
N崎 @Nzaki0716_sub

このあたり↓ twitter.com/Nzaki0716_sub/… twitter.com/Nzaki0716_sub/… twitter.com/Nzaki0716_sub/… twitter.com/Nzaki0716_sub/… twitter.com/Nzaki0716_sub/…

2014-06-06 07:59:24
N崎 @Nzaki0716_sub

@kanna07409 全体の話ならそうですね。宮城・岩手で線量の高い地域は限定的ですし、関東でいう汚染とはレベルが違います。一関も騒ぐほどではないですよ、石岡市と同じくらい。圧倒的に関東の方が線量高いと思います。

2014-06-03 17:26:39
N崎 @Nzaki0716_sub

@kanna07409 一関市内の放射線量は2011年当時で車内0.15、屋外0.3未満くらいです。一関ったって広いですから低い所は0.1〜0.2以下(というかそれが大部分)。一番高いのは宮城県境の栗原市の山ですね(今測っても分からない)。だからあそこは作物から出るんです。

2014-06-03 21:46:40
N崎 @Nzaki0716_sub

@kanna07409 一関市内で出たと言われるのは運動公園などですが、あそこも栗原との境の山です。あとは千厩町ですか、ここが一部0.3くらいありました。蕎麦の実から出たという大東町は何故か0.13くらい。スポット的に高い所はあっても全体の走行サーベイは石岡市以下です。

2014-06-03 21:50:44
N崎 @Nzaki0716_sub

@kanna07409 一応、当時の様子を記録した記事があります。俺も勉強不足だったので変なこと書いてますが参考までに。 blogs.yahoo.co.jp/dcrvx2100momdv… これは放射能の北の境界線を調べた時のものです。

2014-06-03 22:50:15
N崎 @Nzaki0716_sub

@kanna07409 補足として、当時、岩手県は前沢や水沢の方が一関より線量の高い地域があったのですが、全く騒がれませんでした。2013年になってようやくですね。またそのどれもが内陸で震災瓦礫とは全く関係ないのに、瓦礫の汚染が騒がれたりして困ったものでした。

2014-06-03 22:56:15
N崎 @Nzaki0716_sub

ただ航空モニタリングもどうかと思うのが、毎回茨城の北部沿岸部について反映されてないのと、栃木はともかく群馬はどうか?群馬は言われるほど線量が高くない。関東のホットスポットとは明らかにレベルが違うのだけど。

2014-06-06 08:02:29

(↑茨城県下では最北端の北茨城市全域と隣の高萩市の北部が福島第一原発の80 km圏内に入っており、定期測定の対象になっています。
群馬県の航空機モニタリングデータは、2012.7.27公表分で日本全国の放射線地図が一応完成した後も、2012.9.28公表分、2013.3.1公表分、2014.3.7公表分と3回公表されています。
 航空機モニタリングデータに基づいて作成された空間線量率地図が地上での実測値と必ずしも合わない、というのは以前から繰返し言われてきたことですが、その理由の大半は80 km圏内1.8 km、圏外3 kmという飛行軌跡の間隔が広すぎることや、測定されるのがある半径の円の中の平均値という原理上の制約にあるのではないかと思います。
 また調べてわかったことですが、「放射線量等分布マップ拡大サイト」http://ramap.jaea.go.jp/map/ に公開されている航空機モニタリングで作成された空間線量率地図(電子国土版)の最新版=2014.3.7公表の2013.11.19時点版は現在=2014.6.7から約半年前のもので、しかも実測値ではなく、その一つ前の第7次モニタリングの際の実測結果=2013.9.28版から物理的半減期のみにもとづいて減衰補正した推定値です。実際には風雨の影響が加わって物理的半減期よりも速く減衰が進んでいることが確認されています http://bit.ly/S2pRCP

まとめ作成から5年後、思わぬ形でこの論文の続報と再会することになりました

Haruhiko Okumura @h_okumura

例の周産期死亡率の論文のグラフを描き直してみた oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/pytho…

2019-08-02 22:56:48
リンク oku.edu.mie-u.ac.jp 周産期死亡率

これは2019年7月29日付でプレプリント公開された次の論文の話です(掲載雑誌の定期購読者でないと読めません)。
Korblein A, Küchenhoff H. Perinatal mortality after the Fukushima accident: a spatiotemporal analysis. J Radiol Prot
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/ab36a3

[2019.12.31追記]
この論文は最終的には2019年9月24日付けでこちらに正式掲載されました。
Korblein A, Küchenhoff H. Perinatal mortality after the Fukushima accident: a spatiotemporal analysis. J Radiol Prot 2919; 39: 1021-1030
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/1361-6498/ab36a3

Haruhiko Okumura @h_okumura

「年×都道府県×(周産期死亡数,出生数)」と打ち込めば機械可読なデータが出てくるシステムを作ってほしい(現実には,フォーマットの一定していないいくつものファイルを目で見て結合しないといけない)

2019-08-03 15:00:17
nao @parasite2006

@h_okumura 検証感謝です。2016年にも「原発事故関連6県で周産期死亡が増加」という論文が出ましたがtwitter.com/parasite2006/s… (検証に一度着手したものの、東日本9都県の新生児死亡、周産期死亡、乳幼児死亡のデータを入手して解析用に見直すのに1県分で丸1日つぶれて頓挫)今回の論文はこれとは別口なんですね

2019-08-03 00:07:14
nao @parasite2006

ふーん、この論文twitter.com/katsuhiro223/s… journals.lww.com/md-journal/Ful… のドイツ人筆頭著者は岩波の「科学」に出た「「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」という論文togetter.com/li/676350 のラストオーサーだ

2016-11-05 00:54:18

(以下3件のツイートはいずれも2016年当時のものです)

nao @parasite2006

ふーん、この論文twitter.com/katsuhiro223/s… journals.lww.com/md-journal/Ful… のドイツ人筆頭著者は岩波の「科学」に出た「「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」という論文togetter.com/li/676350 のラストオーサーだ

2016-11-05 00:54:18
katsuhiro🇺🇦放射能健診署名運動京都 @katsuhiro223

16年10月28日1450号 【原発事故関連6県で周産期死亡が増加/〈寄稿〉医療問題研究会 森国悦/広範囲の健康調査が必要】 #MDS新聞 医療問題研究会がドイツ生物統計学者と協力し原発事故の健康被害の証拠統計データを医学論文誌に! mdsweb.jp/doc/1450/1450_… pic.twitter.com/Q13iZ7WGrX

2016-11-04 22:18:32
リンク LWW Increases in perinatal mortality in prefectures... : Medicine the Japanese government provides monthly statistics on 69,171 cases of perinatal death of the fetus or the newborn after 22 weeks of pregnancy to 7 days after birth. Employing change-point methodology for detecting alterations in longitudinal data, we ana
katsuhiro🇺🇦放射能健診署名運動京都 @katsuhiro223

16年10月28日1450号 【原発事故関連6県で周産期死亡が増加/〈寄稿〉医療問題研究会 森国悦/広範囲の健康調査が必要】 #MDS新聞 医療問題研究会がドイツ生物統計学者と協力し原発事故の健康被害の証拠統計データを医学論文誌に! mdsweb.jp/doc/1450/1450_… pic.twitter.com/Q13iZ7WGrX

2016-11-04 22:18:32
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2人の日本人共著者、森国悦氏と林敬司氏はいずれも医療問題研究会
http://ebm-jp.com
のメンバーで、論文公表直後の2016年10月28日付のMDS(民主主義的社会主義運動)の機関紙「週間MDS」に論文の紹介記事を寄稿しています。
http://www.mdsweb.jp/doc/1450/1450_08m.html
掲載雑誌Medicine誌は査読付きのオープンアクセス誌で、雑誌の案内
https://journals.lww.com/md-journal/Pages/aboutthejournal.aspx
によれば掲載料は基本料金が$1550、CCBYライセンス料は$1950とあります。

nao @parasite2006

この論文journals.lww.com/md-journal/Ful… 中をみたら汚染地域の地図(図1)は早川マップが下敷きだし、「震災後に死産と乳児死亡率が増えたのは被曝のせい」という論文togetter.com/li/676350を引用文献34として引用し、津田論文を引用し、いろいろお察し

2016-11-05 01:09:22

(時計を2019年に戻します)

nao @parasite2006

@h_okumura PubMedで調べたところでは、この人たちは2016年のMedicine誌論文を検証して2017年にLetterを書いておりncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28632136 自分たちの方法で統計解析をすると2016年論文に比べて幅は縮まるものの、有意な増大が見えることに変わりはないと結論。今回の論文はこのLetterの結論を論文化した模様

2019-08-03 01:18:09
リンク www.ncbi.nlm.nih.gov Perinatal mortality after the Fukushima accident. - PubMed - NCBI J Radiol Prot. 2017 Sep;37(3):800-803. doi: 10.1088/1361-6498/aa79b5. Epub 2017 Jun 20.
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