【続報】日本の「Honkaku」ミステリ事情がアメリカの雑誌『パブリッシャーズ・ウィークリー』の増刊号で紹介される
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(補足)本格ミステリを愛好する英語圏の評論家・作家たち
世界の不可能犯罪物を英訳出版するために自ら出版社を立ち上げたジョン・パグマイヤー氏
今更ながら、米国『EQMM』のブログにあのような寄稿をしたことについて、ジョン・パグマイヤー氏がその動機などを書いているのを見つけた。 mylri.com/in-praise-of-h…
2014-10-15 00:15:41なぜ古典的探偵物が現代の英語圏でその価値に見合った評価を受けられないのか。その理由の一端に、「Golden Age Detection」という名称があるのではないかと氏は考えている。この名称はこの種の作品がすっかり過去のものだという含意を持ってしまう。
2014-10-15 00:16:07一方、「ホンカク」という語はその種の小説そのものを指し示す。それに、この言葉はなかなかパンチが効いている(kind of punchy)。だから私はこの「ホンカク」という語が好きなのだ。――と氏は書いている。
2014-10-15 00:16:27あとこれによれば、西洋の批評家たちはたいてい古典的探偵物に冷淡だが、『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌と『ワシントン・ポスト』紙だけは例外らしい。前者にはポール・アルテのレビュー、後者にはデレック・スミスのレビューが載ったからこう書いているのだろう。
2014-10-15 00:21:07@Colorless_Ideas 最初のツイート、「寄稿の動機」と読めてしまうのでまずいか。内容はなんでもいいから寄稿してほしい、と言ってきたのはEQMMの編集長の方で、文章の内容をあのようなものにした動機、ということ。
2014-10-15 00:30:16ジョン・ロード、F・W・クロフツ、J・J・コニントンを中心とする、イギリス本格ミステリの研究書 Curtis Evans『Masters of the "Humdrum" Mystery』(2012) amazon.com/dp/B008CO9TW6
2014-10-15 22:34:49ジュリアン・シモンズが彼らの作品を「退屈 Humdrum」と評したのに反発し、彼らの作品、そして黄金期探偵小説を再評価しようとする本。件の米国『EQMM』のブログ記事(Honkakuを紹介する記事)に著者本人が、きっと私のこの本も参考になるよ!とコメントをつけていた。
2014-10-15 22:37:44密室物・不可能犯罪物を愛好するノワール作家、エイドリアン・マッキンティー氏
先月のニュースだが、『占星術殺人事件』の影響を受けて執筆された密室物のノワール小説、『In the Morning I'll be Gone』が今年のオーストラリア推理作家協会賞(ネッド・ケリー賞)を受賞。著者はアイルランド人だが、現在はオーストラリア在住なので賞の対象になる。
2014-10-15 15:27:11その受賞を祝して、ということらしいが、著者のエイドリアン・マッキンティーが好きな密室・不可能犯罪物のベスト10について書いたブログ記事(『ガーディアン』紙寄稿の原文)が再アップされている(そもそもなぜ1度削除したのかはよく分からない) adrianmckinty.blogspot.jp/2014/09/my-10-…
2014-10-15 15:31:43この記事中に「the Shinhonkaku “logic problem” sub-genre」という表現が出てくるというのは前に紹介した通り。「Shinhonkaku」の部分は『ガーディアン』紙掲載版では削除された。
2014-10-15 15:34:29- この人物については下のTogetterまとめを参照のこと
現時点ではアマチュア作家の、P・J・バーグマン氏
密室物・不可能犯罪物のマニアであるP・J・バーグマンという人物(英国人)が現在、11の章それぞれで不可能犯罪を出し、全体として1つの長編となる『The Locked Room』という小説を執筆中だそうだ。こちらで最初の3章が公開中→ thelockedroom.com/p/the-locked-r…
2014-10-15 21:59:59