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不人気な恐竜 ~敷居が高い?恐竜クラスタ~
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例の纏め、思ったよりも終息せずに閲覧数もコメントも流れて来ていたのですが、一旦纏めている人間として感じてることを述べてみようと思います。収拾つくかわからないですが…
2014-11-07 18:08:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
恐竜クラスタの中間層が薄くなっている理由としては、初心者からレベルアップするための手段、仕組みが確立されていないことに起因しているという印象を、これも多くのひとが持っている。
2014-11-07 18:18:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
レベルアップの手段が少ない背景には、恐竜のみならず古生物一般に言えるけれども、そもそも化石が少ないことにより、標本を自ら採集/作成する機会が皆無に等しいことに起因すると思われる。これは実際研究に当たっている院生ですら十分に身近に感じられていないという感想を取ると解決困難。
2014-11-07 18:24:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
科学的に恐竜を捉えたい、生き物として実体としての恐竜に関心がある層にとっては、自らの技術を磨くというベクトルがない以上、クラスタの中での自他のレベルを測る指標は、科学的情報の収集力と、その賜物である知識量に置かれざるを得なくなる。
2014-11-07 18:29:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
論文の多くが英語で発表される上、多くの文献が英語で書かれている。しかも日本語に翻訳されるまでにかなりの時間がかかる。こうした現状で科学的恐竜クラスタが最新の知識を得るためには、専門用語をものともしない英語力と、それを身につけるための不撓不屈の精神力が求められる。
2014-11-07 18:36:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
こういった努力をした者が恐竜クラスタのコアな層の中核を担っている。彼らは真に恐竜を愛してやまない人たちなので、その知識量は古環境から細かな骨の形態に至るまで幅広く、深い。また、自分が努力をして最先端の知識を獲得しているので、半端な知識や古い知見、語謬を赦せない正義感も持っている。
2014-11-07 18:43:43![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ところで一般には英語の文献や論文で最先端の学説を追いかけるというのは、研究者レベル、低く見積もっても研究者を志す院生レベルのかなり高度なスキルと強いモチベーションを必要とすること。そこまでできるのが理想とは言え、それが実行できないひとたちは少なくない。
2014-11-07 18:49:40![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
元々現生や科学一般に関心を持っている層にとって恐竜の敷居が高いのは、ここに起因していると思う。彼らは研究者のしんどさを知っている。彼らには、研究者レベルの知識と活動を要求する科学的恐竜クラスタのコア層は大変な脅威だ。
2014-11-07 18:54:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
科学的恐竜クラスタのコア層に認められるためには、自らが元々持っていた興味関心を擲って研究者なみの活動を求められる。元よりある程度恐竜に関心があっても、彼らはそこまでのモチベーションはない。結果的に科学的恐竜クラスタは彼らにとって非常に敷居が高く見える。
2014-11-07 19:01:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この現生含め学術他分野にも関心がある人たちが中間層にならない理由はもうひとつあるんだけど、それはあとで。ついでに中間層が大事な理由は、やがてはコアな層にレベルアップしていくということと、彼らが入門層のチュートリアルをしていく役割を演じるということ。
2014-11-07 19:09:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
さてでは科学的入門層にとって恐竜クラスタはどうかというと、これはかなり厳しい。さっきも言ったようにチュートリアルをして呉れる筈の中間層がいないため、自らのレベルアップのためにはいきなりコアな層と闘わねばならない。当然だが、勝てない。専門知識だけではなく、場合によっては語学力でも。
2014-11-07 19:14:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
完膚なきまでに打ち倒された科学的入門層はここからいろいろな層へと変貌を遂げる。まずは恐竜への愛が非常に強く、如何にコアな層から嘲弄されてもめげない人たちで、彼らはコアな層へと進化していく。もちろん膨大な数いる入門層のほんの僅かだ。
2014-11-07 19:43:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
次に多いのは科学的恐竜層のコアさに恐竜そのものへのモチベーションを失ってしまう層。最も人口が多いがここの人口の多さは或程度仕方なく、どのジャンルにもある話であるので、ここはそんなに問題ではない。NHKの語学テキストは4月が最も売れ行きがいいというのと通暁する話かと。
2014-11-07 19:48:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
もうひとつの層が恐竜は好きだが科学的なことはわからん、しかし科学的な層を尊重している層。まとめに出てきた「恐竜の絵」が好きな層のある程度の割合はここに入るかと。彼らもまたチュートリアルによって中間層にレベルアップ可能な層。一法挫折からコアな層の怖さも知っていて、踏み込めない。
2014-11-07 19:57:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最後の層は、恐竜は好きだが科学的なことには価値を置かない層。「こまけぇこたぁいいんだ、おれぁ恐竜が好きなんだ。」という層。過激になると「俺が好きなのが恐竜だ、科学的とかどうでもいい」になる。ここにも恐竜の絵が好きグループのかなりの割合が入る。中間層になりうるかどうかは人による。
2014-11-07 20:01:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最後の層は目立つ。恐竜を思いのままに自由に楽しむから。そして或意味すごく幸せ。恐竜をいちばん享受しているとも言えるから。 一方で誤謬を全く気にせず自分のイメージや古い知識をばらまくから、科学的恐竜クラスタからは、入門からコアな層まで嫌がる。でも、かつてはみんなそうだったはず。
2014-11-07 20:09:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
本来なら中間層になるべきもうひとつの集団、現生含む科学全般クラスタもまた、最後の層を嫌う。物見高い彼らは恐竜の知識はなくても科学の道理を知ってるから、最後の層の非科学ぶりに我慢ならない。どうしてもトンデモには堪えられないんだね。
2014-11-07 20:13:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
科学全般クラスタにとっては、恐竜クラスタは、研究者レベルでないと相手にされないコアな層の作り出す敷居の高さと最後の層のトンデモぶりばかりが目立ってしまう入りづらい集団に映ってしまっているのだと思う。
2014-11-07 20:18:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
で、こうして中間層ができないことは、クラスタ全体を非常に暗く、息苦しくしている。主張が強い人たちの「恐竜クラスタの在り方」同士がぶつかり合っている。
2014-11-07 20:26:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
科学的恐竜クラスタの最右翼であるコアな層は、自分たちこそ恐竜クラスタの理想の姿であると信じて疑わない。や、科学的恐竜を志向するなら理想であることは確かなんだけど、敢えて苦言を呈すれば、平家にあらずんば人にあらず、を地で行ってしまっているように、僕には感じられる。
2014-11-07 20:30:06![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ここまでやれなきゃファンとは言えない、この程度を知らずに恐竜クラスタ語るな、という無言の圧力を、他の層に加え続けているように感じているひとは少なくないようだ。
2014-11-07 20:33:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
最後の層は恐竜クラスタ内では極端に言えばあまり相手にされていない。が、いかがわしい知識を恐竜クラスタ外にまで撒き散らすので、恐竜クラスタ全体、或いは恐竜そのものの印象を歪めて世の中に伝えてしまう。しかもショッキングに。そんなトンデモは勘弁して、というのがクラスタの多くの意見。
2014-11-07 20:37:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
世の中的には恐竜クラスタ全体が最後の層みたいに見えちゃったりするんだよね、場合によっては。これらの煽りを喰らうのが第3の層と恐竜にも興味のある科学全般クラスタ。
2014-11-07 20:39:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
第3の層と科学全般クラスタは、一方ではトンデモな最後の層と一緒にされたくない。だって彼らは科学志向だから。他方正面切って恐竜好きですとは言えない。だってコアな層が怖いから。 今回の纏めで少なくなかった「いやあ恐竜好きですとは言いづらくて」は、こうしたことの帰結ではないか。
2014-11-07 20:42:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
さてじゃあどうしたものかなということなんだけど、これは纏めの後半で出てきた、「自分なりに好き」で構わないじゃないか、を赦すというのが月並みながらひとつの解決策ではないかと思う。各層それぞれ「恐竜クラスタかくあるべき」をいろいろなかたちで意識しすぎなのでは?
2014-11-07 20:46:31