縮尺1/1地図に関する議論

虚構新聞のネタから,ウンベルト・エーコの帝国の地図など記号論的な文脈での地図の話,それがデジタル地図でどう変わるかといった議論です.
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Nobusuke Iwasaki@つくば @wata909

そーかー。地理院はこんなに豪快な地図を作っていたのかw詳しくは以下で→『号外!!虚構新聞』特設ページ | http://kyoko-np.net/gougai.html

2010-12-05 18:12:22
Kozo Kamada @geo80k

@wata909 凄いッスねー。倉庫代もともかく、地図の制作費に一体いくら費やしたんでしょうねぇw

2010-12-05 18:18:22
TAKEMURA Kazuhiro @vec2ras

間宮忠敬院長w “@wata909: そーかー。地理院はこんなに豪快な地図を作っていたのかw詳しくは以下で→『号外!!虚構新聞』特設ページ | http://kyoko-np.net/gougai.html

2010-12-05 18:24:27
Nobusuke Iwasaki@つくば @wata909

@geo80k 一兆三千億円だそうです! ・・・1/1がこの値段で出来るなら安いかw あとはスキャンしてUIを作ればちりいん・あーすのできあがりですよw

2010-12-05 18:34:43
Kozo Kamada @geo80k

@wata909 1兆3千億円もあれば、基盤地図情報が700セットくらいできそうだ。って、これ、世界中の国家の陸地面積の約半分か。アフリカのかなりのエリアとか、南極とか、カナダやロシアの大部分は、日本の都市計画区域ほどの精度はいらないから、たしかにこれだけお金があれば作れるな(爆

2010-12-05 18:44:32
Kozo Kamada @geo80k

この虚構新聞って、民明書房が出してるんじゃないですよね。院長も「ワシが国土地理院院長、間宮忠敬である!」とか言いそうで・・・・(違うか! 

2010-12-05 18:44:57
hfu @_hfu_

この記事はウンベルトエーコの帝国の地図縮尺一分一を出典明示すべき RT @vec2ras: 間宮忠敬院長w @wata909: こんなに豪快な地図を作っていたのかw『号外!!虚構新聞』特設ページ | http://kyoko-np.net/gougai.html

2010-12-05 18:46:52
hfu @_hfu_

「帝国の地図(縮尺1/1)」は、「ウンベルト・エーコの文体練習 (新潮文庫)」に所収。「帝国の地図(縮尺1/1)」というアイディア自体はボルヘスのもので、エーコが論理的に詰めてみたもの、という作品で、虚構新聞の記事の流れと、ほぼ同内容。

2010-12-05 18:52:22
hfu @_hfu_

大事なことだから、はてなブックマーク以外にもう一度言う:「帝国の地図は記号論装置として極限に至るとき、不完全にならざるを得ないか、地図そのものが帝国となる。」このことが、地図がデジタル化した場合でも成立するかどうかは、二通り考えられると思う。

2010-12-05 18:54:46
hfu @_hfu_

しかし、「帝国の地図(縮尺1/1)」について論じるには、「帝国の地図(縮尺1/1)」の論証を読むことが前提となる。しかし、新潮文庫の「帝国の地図(縮尺1/1)」は絶版されており、失われてしまっている。このこと自体が、ボルヘスの原文の「帝国の地図」的状況となっている。

2010-12-05 18:56:21
hfu @_hfu_

縮尺1/1については、平行してルイス・キャロルが「それでわれわれは今では国土そのものをそれ自体の地図として使っている。保証するが、結構それで間に合うよ」ということを言わせているそうだ。 http://goo.gl/ekQLl

2010-12-05 19:04:55
hfu @_hfu_

「帝国の地図(縮尺1/1)」の系譜を整理してみた:【スワレス・ミランダ】(虚構?)→(引用)→【ホルヘ・ルイス・ボルヘス】→(引用)→【ボードリヤール】→(真剣さ込みのパロディ)→【ウンベルト・エーコ】、無関係なところで似たような話をしたのが【ルイス・キャロル】

2010-12-05 19:08:45
hfu @_hfu_

【まとめ】ボルヘスの作品は、ミランダの「賢者の旅」の100%引用(←そのような概念が成立するとすれば)であって「学問の厳密さについて」と題されている。それをボードリヤールが「シミュラークルとシミュレーション」の中で引用し、それを踏まえてエーコが「帝国の地図(縮尺1/1)」を作成。

2010-12-05 19:14:37
hfu @_hfu_

[b] 「究極の記号論的装置としての地図は、不正確にならざるを得ないか、地図そのものが帝国となるか、の論理的帰結をむかえます。」 → http://am6.jp/g99aZj

2010-12-05 19:16:20
hfu @_hfu_

@geo80k @wata909 エーコの「帝国の地図(縮尺1/1)」では、帝国の定義より、帝国より大きな国がないことが要請されていました(さもなければその大きな国に帝国の地図を広げられることから、議論の本質を逸する)「世界中の国家の陸地面積の約半分」という試算は不思議な偶然?

2010-12-05 19:27:13
hfu @_hfu_

[b] 「帝国の地図」の寓話にはボードリヤールもからんでいるらしい。 → http://am6.jp/idtu0h

2010-12-05 20:02:28
TAKEMURA Kazuhiro @vec2ras

寝しなに読むには面白過ぎた。 “@_hfu_: 縮尺1/1については、平行してルイス・キャロルが「それでわれわれは今では国土そのものをそれ自体の地図として使っている。保証するが、結構それで間に合うよ」ということを言わせているそうだ。 http://goo.gl/ekQLl

2010-12-06 01:47:36
TAKEMURA Kazuhiro @vec2ras

デジタル化その他の進行は「新しい」と言うより「制約が無くなる」にすぎない、のか。事実、記号論的文脈で語られる旧来の「地図論」は、通用しない局面が出てきている。

2010-12-06 01:52:15
TAKEMURA Kazuhiro @vec2ras

オルソ画像が一般化した頃に抱いた「地図と同じだ」という感覚。あるいは現地で「地図通りだな」という倒錯具合。

2010-12-06 01:58:53
TAKEMURA Kazuhiro @vec2ras

入手する:ウンベルト・エーコの文体練習 (新潮文庫)

2010-12-06 02:26:15
hfu @_hfu_

. @vec2ras エーコもキャロルも「国土の上にぴったり重ね合わせるように展開可能」な1/1地図は国土に陰を作り国土に影響を与えるからダメという指摘をしていましたが、デジタル、特にAR技術はこの問題を回避しますね。現実にぴったり重なるけれども現実に物理的に陰を落とさない。

2010-12-06 03:15:13
hfu @_hfu_

. @vec2ras 【AR】は、キャロル流には「国土を地図として使う」技術であって、また1/1地図により「帝国はその秘めた願望を実現し不可視の存在になる」(エーコ)はずのところ、「帝国」に代わって「地図」を不可視の存在とする技術。キャロルの冗談を実現し、エーコの論理を脱臼する。

2010-12-06 03:22:40
hfu @_hfu_

一方で、【VR】や特にテレプレゼンス、テレイグジスタンス技術の文脈で 1/1地図を考えると、デジタル技術が「究極に現実を再現した模造物(〜地図)は現実そのものになり得ないか、現実そのものに影響を及ぼす」という記号論的矛盾を完全に抱え込むように思えます。

2010-12-06 03:30:31
hfu @_hfu_

ARに対して記号論的矛盾を仮に適用すると、さしずめ「ARを写し込むためのメガネそのものは、ARに表現できないか、表現するとARを破壊する」となるのかな。こちらの場合、「メガネは純粋な観測装置なんだから、ARに表現しなくていいじゃん」といって、矛盾を無化可能。ARは観測専用技術。

2010-12-06 03:37:33
hfu @_hfu_

ストリートビューは、観測装置(地上計測車)を時間的に過去にシフトさせることによって実現される遠隔存在技術。不確定性定理さながらに「0とはできない観測誤差」を、時間誤差に寄せこむ技術。リアルタイムストリートビューは、SVカーを道路に充満させる。

2010-12-06 03:56:16
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