ピケティとトクヴィル「民主主義論」

まとめました。 参照:1)トマ・ピケティ『21世紀の資本』http://www.amazon.co.jp/dp/4622078767 2)トクヴィル『アメリカのデモクラシー』http://www.amazon.co.jp/dp/4003400925/
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MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

フランス、人権宣言、1789年、第一条、「社会的差別は、共同の利益に基づくものでなければ、設けられない。」、ですか。

2015-01-30 02:40:27
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

民主主義は、資本主義に対する支配力を回復できるのか?

2015-01-30 02:47:16
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

@y_mizuno 「民主主義は、資本主義に対する支配力を回復できるのか?」というのはピケティの本『21世紀の資本』の一節の言い換え。

2015-01-30 22:41:51
M.Ohtani @ergosopher

ピケティp.252には「トクヴィルを魅了した米国」とあるのですが、トクヴィルは「民主的な時代に生きる人々は多くの情熱を有するが、その大半は富への愛着に帰し、あるいはそれに発する」(『アメリカのデモクラシー』)と記していました。 @y_mizuno

2015-01-30 22:53:48
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

@ergosopher あの時代、ヨーロッパは貴族社会、階層社会でしたから、やはりアメリカの平等性は研究に値いしたのでは?幸い書棚にあったので確認すると、序文にいきなりそう書かれてまして驚き。

2015-01-31 01:00:34
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

トクヴィル『アメリカン・デモクラシー』「贅沢に憧れ、戦いを好み、流行を追うなど、人間精神の最も浅薄な情熱も、またそのもっとも深遠な情熱も、ともども富める者を貧しくし、貧しき者を富ませるために働くかに見える」「知的な営みが力と富の源泉となって以来…」これが1835年の本だから驚き。

2015-01-31 01:25:07
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

間違えました。トクヴィルの本の題名は(『アメリカン・デモクラシー』ではなく)『アメリカのデモクラシー』。お詫びして訂正します。私はこの本が、西垣通先生の『情報学』に登場したので興味を持って購入していた。今回初めて読んでみましたが、なかなか面白いですね。@ergosopher

2015-01-31 01:43:10
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

トクヴィル「知的な営みが力と富の源泉となって以来、学問の発展、新たな知識、斬新な着想はすべて人民の側の力の萌芽と見なければならなくなった。詩想や雄弁、記憶力と精神的洗練、燃えるような想像力と深い思索、授かるも授からぬも天の配剤であるこれらの資質がデモクラシーの推進に役立った。」

2015-01-31 01:49:12
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

承前)「そうした資質は、デモクラシーの敵の手にあるときでさえ、人間の天与の偉大さを浮き彫りにすることによって、デモクラシーの大義に貢献した。デモクラシーはこうして文明の進展、知識の進歩とともにその支配域を広げ、文芸はすべて人に開かれた武器庫となって、弱き者、貧しき者が」(続く

2015-01-31 01:54:26
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

承前)トクヴィル「…日々そこに武器を求めにやってくる。われわれの歴史のページを繰ってみて、この700年の間、大事件といえるもので平等化に役立たなかったものはない。」(『アメリカのデモクラシー』)さすがに西垣先生が『情報学』の著書に引用されるだけのことはある。示唆に富む文章の数々。

2015-01-31 02:02:10
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

トクヴィルが『アメリカのデモクラシー』を書いた1835年は、まだ大陸横断鉄道のはるか前、南北戦争のはるか前、大佛次郎の描いたパリ革命のはるか前。フランスでは革命後の反革命や復古帝政のさなか、デモクラシーが素直に育っていた米国に、原点復帰の願望もあったのか。近代化の萌芽期の一風景。

2015-01-31 02:25:47
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

そのトクヴィルの後、100年を経て起こったことは、20世紀になってアメリカの台頭に伴う(というべき)二度の世界大戦。何とも皮肉。だからデモクラシーは、英国宰相をして、最悪の政治形態と呼ばせたのだろう、他の方がもっと酷いけれど、という言い訳付きで。民主主義こそ理想主義なのだろう。

2015-01-31 02:34:14
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

補足。私個人は「理想主義」というのは必要なことだと思ってます。

2015-01-31 03:12:35
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

「必要」なこと、というのは、それだけでは「十分」ではない、という意味です。

2015-01-31 12:43:23

関連ツイート

M.Ohtani @ergosopher

ピケティ氏「物価上昇には賃金増しかない」 都内でパネル討論  :日本経済新聞 s.nikkei.com/15KQaZN ・・・そうなんだけど、生産性が上がらない条件では、物価と賃金のスパイラル的上昇になるだろうなぁ

2015-01-30 13:36:20
M.Ohtani @ergosopher

「民主的な時代に生きる人々は多くの情熱を有するが、その大半は富への愛着に帰し、あるいはそれに発する・・・心が小さくなったからではなく、金銭の重要性がこの時代ほど大きいときはないからである。・・・金を払わぬことには誰の協力も得られない。」(トクヴィル『アメリカのデモクラシー』)

2015-01-30 23:08:37
M.Ohtani @ergosopher

「国庫の費用で楽な暮らしをすることは・・・誰にでも開かれた手段であるように見え・・・猟官が最大の産業となる。・・・行き過ぎた公職の追求は・・・市民一人一人の独立の精神を損ない、国民全体に金銭ずくの卑しい気質を広げ、雄々しい徳を窒息させる。」(トクヴィル『アメリカのデモクラシー』)

2015-01-30 23:17:27
M.Ohtani @ergosopher

@Takahisa_Tanaka あれを読むと、デモクラシーゆえにつくられてしまう気質・振る舞いに自覚的にならざるを得なくなりますね。

2015-01-30 23:49:20
M.Ohtani @ergosopher

「見給え個性発展の結果みんな神経衰弱を起して、始末がつかなくなった時、王者の民蕩々たりと云う句の価値を始めて発見するから。」(漱石『吾輩は猫である』) ・・・民主主義ではないね

2015-01-31 00:00:44
M.Ohtani @ergosopher

「自治する習慣を完全に放棄した人々が、どうすれば従うべき指導者をうまく選び出すことができるかを考えるのは難しい。そして隷従する人民の投票から自由で活動的で賢明な政府が生まれることがあるとはおよそ信じ難いであろう。」(トクヴィル『アメリカのデモクラシー』)

2015-01-31 00:09:28