ガラスバッジによる個人の線量測定
個人線量計の使用状況による誤差について
装着の有無で差はなし 個人線量計の外部被ばく量推定
:福島民友ニュース
:福島民友新聞社 みんゆうNet
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160105-039905.php
2016年01月05日 10時24分
(http://web.archive.org/web/20160106012657/http://www.minyu-net.com/news/news/FM20160105-039905.php)
および,記事の元となった論文
Shuhei Nomura et.al.
"Compliance with the proper use of an individual radiation dosimeter among children and the effects of improper use on the measured dose: a retrospective study 18–20 months following Japan's 2011 Fukushima nuclear incident"
BMJ Open 2015;5:e009555. doi:10.1136/bmjopen-2015-009555
http://bmjopen.bmj.com/content/5/12/e009555.full
についてのコメント
(1) 先日の福島民友の記事 「装着の有無で差はなし 個人線量計の外部被ばく量推定」 minyu-net.com/news/news/FM20… について以下連続ツイート
2016-01-06 12:50:18(2) これは南相馬ではこのような事実があった(大差がなかった)というだけで,これをもってガラスバッジ測定全体の特性として拡張しないように注意が必要.
2016-01-06 12:50:37(3) 実際,元の論文 bmjopen.bmj.com/content/5/12/e… のLimitationsにも一般化できない旨明記されている.
2016-01-06 12:51:45(4) 何より,<何のためにガラスバッジで測るのか>を考えると,一人一人の個別の状況を把握し,外れ値の検出し,適切に対処するため. この最重要な点に照らし合わせると,<全体として>統計処理後はあまり差が無かったとしてもガラスバッジ測定の重要性は変わらない.
2016-01-06 12:55:13(5) また,ガラスバッジは他の対策が適切に行われて成果を出し,一人一人の被ばく量も目標値以下になっているかを<最終的に確認する手段>. そういう意味で,この結果の一部を切り取り,行政の取り組みが後退しないか注意しておく必要がある.
2016-01-06 12:55:36(6) 今後,放射線量が比較的高かった地域への帰還がなされる際には個人線量測定はむしろ今まで以上に重要になる.延々と測り続ける必要は無いが,生活の場が大きく変わった最初の短期間(1~2か月)だけは個人線量計で確認することの重要性と意味は変わらず周知してもらいたい.(以上)
2016-01-06 12:57:03