メニイ・タイド・リビングデッド・アンド・ア・コンクリート・グラッジ #5(完結)

いまいち反響が物足りんかった
ログ 艦これ 艦隊これくしょん
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劉度 @arther456
◇◇◇◇◇◇◇ ←九十一式徹甲弾
劉度 @arther456
(注意事項:轟沈セリフが出ます。ご注意下さい)
劉度 @arther456
(これからSSを投下します。TLに長文が投下されますので、気になる方はリムーブ・ミュートなどお気軽にどうぞ。投下中はTLを余り見ないので、感想・実況などを #ryudo_ss に書いて頂けると、後でチェックして小躍りします。では、宜しければ暫くの間お付き合い下さいませ)
劉度 @arther456
【艦これBGM】「敵超弩級戦艦を叩け!」【10分ループ】: youtu.be/uaGxytQz2_8 @YouTubeさんから
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劉度 @arther456
戦場の空気が、塗り替えられた。つい先程までこの戦場を支配していたのは、双頭の巨獣を従える戦艦水鬼だった。だが、今この場で最も存在感を放っているのは、大和の隣に立つ赤い深海棲艦、南方棲戦姫だ。「おい」戦姫がもう一度、大和に声をかけた。「は……はい?」 1
劉度 @arther456
「お前は、大和か?」南方棲戦姫の口から出てきたのは、至極当たり前の問いかけだった。「え、は、はい。大和、ですけど」恐る恐る大和は答える。それに対して、南方棲戦姫は小さく溜息を付くと、左足を振りぬいた。「ガハッ!?」機械化された左脚が、大和の胸を蹴り飛ばす。 2
劉度 @arther456
大破しているとはいえ最強の戦艦である大和の体が、冗談のように高く飛んだ。「大和!」呆気にとられていた陸奥が、ようやく我に返って叫んだ。大和は陸奥の方に飛んで行ったが、南方棲戦姫はその行く末に見向きもしない。彼女が睨んでいるのは、前方の戦艦水鬼だ。 3
劉度 @arther456
首をコキリと鳴らしてから、南方棲戦姫は前進を始めた。その前に、二匹の戦艦棲姫が立ち塞がる。最初の一斉砲撃によって、片方は腕を失い、もう片方に至っては下半身が丸ごと吹き飛んでいた。しかし二匹は損傷を気にする素振りも見せず、16inch砲を南方棲戦姫に向け連射する。 4
劉度 @arther456
戦艦の装甲さえ軽々と打ち破る砲弾だが、南方棲戦姫の魔力障壁は事も無げに弾き返していた。しばらく砲撃を防ぎながら進んでいた南方棲戦姫だが、やがて鬱陶しそうに片手を上げ、砲を撃った。たったの一斉射だけで、戦艦棲姫が一匹、障壁ごと粉々に爆ぜ飛んだ。 5
劉度 @arther456
もう片方の戦艦棲姫が、爆風と黒煙に顔を覆う。その胸に、鋼鉄の爪が突き刺さった。一瞬で南方棲戦姫が間合いを詰め、後ろの怪物ごと戦艦棲姫を突き刺したのだ。「お前たちは武蔵でも、ましてや大和でもない」そう言った南方棲戦姫が、腕に力を込める。ギチギチと、怖気のする音が鳴る。 6
劉度 @arther456
「沈め、スクラップ」赤い目がギラついた。強度限界を超えた戦艦棲姫の体が、後ろの怪物ごと真っ二つに引き裂かれる。腐った血を頭からかぶる南方棲戦姫は、もう戦艦棲姫を見ていない。その先にいる戦艦水鬼に、視線を移していた。 7
劉度 @arther456
「何、何がどうなってんの!?」一方その頃、横須賀の提督は突如現れた深海棲艦に驚愕していた。南方棲戦姫。かつての南方強行偵察において先行艦隊が発見、十分な準備をした上で交戦したにも関わらず、大損害を受けた相手である。その時提督は後方にいたので、戦場で会うのはこれが初めてだ。 8
劉度 @arther456
陶磁器のように白くなめらかな肌、そして赤く輝く瞳は、服を着ていないことも相俟って鎮守府にいる装甲空母姫によく似ている。ただ、装甲空母姫には申し訳ないが、存在感がまるで違う。そこにいるだけで否応無しに注目してしまう。圧倒的かつ魅力的なオーラを身に纏っていた。 9
劉度 @arther456
「あれが……南方棲戦姫」提督は惚けた呟きを漏らす。強行偵察でよほどの大打撃を受けたらしく、交戦データの殆どは元帥クラスの権限がないと閲覧できない。だが、例えどんなにデータを並べても、彼女の支配的な魅力を書き表すことは出来ない気がした。「瑞鶴?」「ひっ!?」 10
劉度 @arther456
細い腕が後ろから提督の首に絡みついた。「ボーっとしちゃダメよ?随伴艦の皆さんが困ってるでしょう?」熱い吐息が耳にかかり、提督の心が凍りつく。「ぁ……うん、ごめんなさい……」「大和さんはちゃんと助けたから、指示はお願いね?」どうやら翔鶴が大破した大和を連れて帰ってきたらしい。 11
劉度 @arther456
「よ、妖精さん!大和の応急手当を!絶対死なせちゃ駄目だからね!」「はいさー」「やはり不知火さんがいない時は翔鶴さんに限る」大和を治療するために妖精さんが出ていった辺りで、舞鶴元帥から通信が入った。『東郷君!そちらの戦況は!』「アッハイ、南方棲戦姫に助けられてます」 12
劉度 @arther456
『呑気な事を言っている場合ではありません!南方棲戦姫も水鬼同様、いや、それ以上の脅威!ここで討たなければ後々の戦略に響きます!』「しかし、なんか水鬼と戦姫が争ってるみたいですし、どっちかが倒れてからでもいいんじゃないかと」「ず・い・か・く?」提督の鎖骨が、みし、と鳴った。 13
劉度 @arther456
「全艦、攻撃開始!目標、前方の戦艦水鬼と南方棲戦姫!やっちゃって!」提督の早口気味の指示で、艦隊が動き出した。追撃していた金剛艦隊も追いつき、水鬼たちに砲撃を開始。水柱の合間を縫って、艦載機が雷撃を狙う中、南方棲戦姫は戦艦水鬼を照準に捉えた。 14
劉度 @arther456
「落ちなさい!」南方棲戦姫の16インチ三連装砲が火を吹いた。狙いは外さない。だが、戦艦水鬼の魔法障壁を抜けない。戦姫以上に厚い装甲だ。「チイッ!」南方棲戦姫は次弾装填。その間に、水鬼から反撃の砲弾が飛ぶ。障壁が魔力弾を防ぐが、着弾の衝撃が壁を通して南方棲戦姫を襲う。 15
劉度 @arther456
「私の砲撃を……超えるのか」史上最大の戦艦砲を使っているからこそ、水鬼の砲撃の威力を正確に計ることができた。主砲は恐らく20インチ相当。16inchに耐える装甲を持つ南方棲戦姫だが、これほどまでの威力が相手では、工夫を凝らさなければ些か不利になる。 16
劉度 @arther456
後方からプロペラ音。視界の端で捉えた機体は流星改。艦娘共が割り込んできたようだ。「邪魔だ!」肩の対空砲が唸りを上げ、雷撃態勢に入った敵機を全て撃ち落とす。その隙に戦艦水鬼が狙いをつけていたが、こちらも金剛の斉射を避けるため砲撃を諦めた。 17
劉度 @arther456
「なに?」その動きに、南方棲戦姫が眉をひそめた。敵の弾を避けるなど、戦艦の戦い方ではない。着弾地点を予測し、直撃を避けつつ周囲の艦娘たちに反撃する様子は、深海棲艦でも、艦娘のものとも微妙に違う。近いのは、銃を持った人間の動き。「そういう、ことか」 18
劉度 @arther456
南方棲戦姫の声が、極限まで低くなった。機関全速、一呼吸で戦艦水鬼との間合いを詰める。水鬼の魔力シールドを自身の魔力で中和、互いの防御が極めて薄くなる夜戦距離へと突入する!「ハァァッ!」身の丈に合わぬ南方棲戦姫の巨大な腕が、戦艦水鬼の顔めがけて突き出される! 19
劉度 @arther456
戦艦水鬼は上体を捻りこれを回避、逆に突き出された腕を取り、勢いをつけて投げる!南方棲戦姫の視界が上下反転、背中から叩きつけられる前に自ら更に半回転して着地!水鬼が砲を構える前にまたしても距離を詰め、両腕を次々と繰り出す!戦艦水鬼は破壊的打撃をことごとくいなす! 20
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