自然科学的心理学と人文学的心理学
最近心理学会にあまり出ていないので具体的にはわからないのですが、外国の偉い先生の著書を翻訳だけしている先生っていませんでしょうか?RT @ynabe39: そうでしょうか?具体的にそんな人どこにいますか?
2011-01-02 13:55:10逆に言えば「科学になるために操作的定義する」わけです。しかし心理学における操作的定義の妥当性は一般に非常に低い。これは私のコアな研究テーマ。 RT @tsuyomiyakawa: 操作的な定義をしないと科学の対象にならないので、それで良いのでは?
2011-01-02 13:56:00(承前)日本の心理学者でも,国際的な業績を挙げていて海外から留学生が来るような先生だけを抜き出して,その人々と先ほどの「アメリカの大学教員」を比較したら,いろんな意味でそれほど大きな差はないはず。
2011-01-02 13:57:49ソフトサイエンスなので、そのあたりはある程度仕方のない部分ですね。いかに妥当性をほんの少しでもあげるか、というのが生産的な方向性かと。RT @ynabe39: 逆に言えば「科学になるために操作的定義する」わけです。しかし心理学における操作的定義の妥当性は一般に非常に低い。
2011-01-02 13:58:09いまどきそれだけでやっていけるのは東大の先生くらいでしょうね。 RT @tsuyomiyakawa: 最近心理学会にあまり出ていないので具体的にはわからないのですが、外国の偉い先生の著書を翻訳だけしている先生っていませんでしょうか?
2011-01-02 13:59:07それができる概念とできない概念があります。宮川先生たちの実験系心理学はその努力が有意義になりやすい分野。 RT @tsuyomiyakawa: ソフトサイエンスなので、そのあたりはある程度仕方のない部分ですね。いかに妥当性をほんの少しでもあげるか、というのが生産的な方向性かと。
2011-01-02 14:01:45米国では地方大学でもかなりレベルの高いオリジナル研究を普通に発信していると思います。テネシー州にいましたがヴァンダービルトの心理はレベル高かったです。RT @ynabe39: 海外の「最高レベルの研究者」だけ見てきて,その基準で日本の研究者一般のレベルを論じるのは,ややバイアス
2011-01-02 14:02:43私は宮川先生のような研究スタイルや研究態度は心理学のためになくてはならないものだと思いますし,そういう人がいなければ心理学は成り立たないだろうと思います。しかし「心理学者の仕事がすべてそれと同じでなければならない」こともないだろうと思うわけです。
2011-01-02 14:04:06性格心理学もゲノム科学との関連でかなり有意義に使われていると思います。2月に出る一般向けの本に書きましたのでよろしければご一読いただければと思います(宣伝で恐縮です)。RT @ynabe39: それができる概念とできない概念があります。宮川先生たちの実験系心理学はその努力が有意義
2011-01-02 14:05:28私だって心理学科のない地方大学で「オリジナル研究を普通に発信」してますよw RT @tsuyomiyakawa: 米国では地方大学でもかなりレベルの高いオリジナル研究を普通に発信していると思います。テネシー州にいましたがヴァンダービルトの心理はレベル高かったです。
2011-01-02 14:05:58その問題は私も「心理学史の新しいかたち」(誠信書房2005)という本で書いています。ぜひそちらもご一読を。RT @tsuyomiyakawa: 性格心理学もゲノム科学との関連でかなり有意義に使われていると思います。2月に出る一般向けの本に書きましたのでよろしければご一読...
2011-01-02 14:08:17ぜひ拝読させていただこうと思います。RT @ynabe39: その問題は私も「心理学史の新しいかたち」(誠信書房2005)という本で書いています。ぜひそちらもご一読を。
2011-01-02 14:10:49遺伝子多形と「質問紙で測定されるパーソナリティ」とに関係があるという事実は,いろいろな立場から面白い議論のできるテーマです。ただそれを「人のパーソナリティが遺伝子多形の影響を受ける」と解釈するためには非常にたくさんの「非実証的な前提」が必要になります。
2011-01-02 14:11:05そうした「非実証的な前提」の最大のものは「質問紙で測られたもの」が「その人のパーソナリティ」をある程度正確に反映している,というものです。つまり測定の妥当性の問題で,これも操作的定義の問題。
2011-01-02 14:13:24今は脳内の活動も記録できますので、随分状況が変わってきてます。RT @ynabe39: 遺伝子多形と「質問紙で測定されるパーソナリティ」とに関係があるという事実は,いろいろな立場から面白い議論のできるテーマです。ただそれを「人のパーソナリティが遺伝子多形の影響を受ける」と解釈する
2011-01-02 14:13:29ただこのへんはあまりに自分の専門テーマそのものなのでツイッターでなかなか140字にまとめられない。研究者がツイッターで自分の専門について述べる難しさはここにある。
2011-01-02 14:14:27認知心理学は、「できない」と思われてた概念を実験で証明する方向に行ってますね。斬新なアイディアで既成の説が覆されたり、裏付けられたり。RT @ynabe39 それができる概念とできない概念があります。RT @tsuyomiyakawa: いかに妥当性をほんの少しでもあげるか
2011-01-02 14:14:32こんどは「脳の活動の指標がその人のパーソナリティをある程度正確に反映している」という前提が必要になります。 RT @tsuyomiyakawa: 今は脳内の活動も記録できますので、随分状況が変わってきてます。
2011-01-02 14:15:24脳の活動の指標とパーソナリティの指標が相関するという研究はかなり出てきてます。RT @ynabe39: こんどは「脳の活動の指標がその人のパーソナリティをある程度正確に反映している」という前提が必要になります。
2011-01-02 14:16:41けっきょく「質問紙で測られたものがパーソナリティだ」「脳活動の指標に示されたものがパーソナリティだ」という「操作的定義の濫用」をどこかでやらないと先に進めない。そこでエイヤっと進む心理学者とそこにこだわる心理学者。どちらもいてもいいでしょう。
2011-01-02 14:16:50この問題がまさに芦田先生の言っている「心理学の操作主義」の問題なのです。「エイヤッ」だから心理学はどこへも行けない,というのが芦田先生の説。
2011-01-02 14:17:502つの指標がどちらも「パーソナリティではないなにか」を共通に測定している可能性もある。これは揚げ足取りでなくまじめな話。 RT @tsuyomiyakawa: 脳の活動の指標とパーソナリティの指標が相関するという研究はかなり出てきてます。
2011-01-02 14:19:58そうやって進むと有益と思われる知見がいろいろでてきます。こだわっていても進まないと。RT @ynabe39: けっきょく「質問紙で測られたものがパーソナリティだ」「脳活動の指標に示されたものがパーソナリティだ」という「操作的定義の濫用」をどこかでやらないと先に進めない。
2011-01-02 14:20:27そういう意味で知覚や認知の概念は「科学向き」なんです。 RT @ue129: 認知心理学は、「できない」と思われてた概念を実験で証明する方向に行ってますね。斬新なアイディアで既成の説が覆されたり、裏付けられたり。
2011-01-02 14:20:32