「活人剣」と「殺人刀」の変遷

我乱堂 @SagamiNoriaki

柳生但馬守宗矩と新免武蔵守藤原玄信は、近年の創作では相容れない感じに描かれてるけど、実際に知り合ってたら存外と仲よかったのではないかなあという気がする。

神無月久音 @k_hisane

宗矩も武蔵もキャラが立ちまくってるので、創作で対立しがちになるのはしゃーないですが、伝書読んでる限りだと、割と考え方似てるとこあるよなーとは思いま砂。@SagamiNoriaki 実際に知り合ってたら存外と仲よかったのではないかなあという気がする。

我乱堂 @SagamiNoriaki

プロレス的に２人は顔合わせると仲悪いみたいだけど、裏では愚痴る宗矩に武蔵が「まあまあ」と慰めるというのもありw @k_hisane 宗矩も武蔵もキャラが立ちまくってるので、創作で対立しがちになるのはしゃーないですが、伝書読んでる限りだと、割と考え方似てるとこあるよなーとは思いま砂

神無月久音 @k_hisane

そして飲んだ勢いで転生をパツイチ決めてはっちゃける宗矩。「ワシ、ツインテールになります！」驚愕の70代後半ツインテール宣言。でも、この武蔵はあんまり転生しなさそうで砂。@SagamiNoriaki pic.twitter.com/Vpc5QOXFKk

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神無月久音 @k_hisane

そういや今週のへうげ、仮面の刺客・宗矩くんが、ゲヒ殿の一本立打法で敗れて、なんかキラッキラした目で敗北を知った面になってたのを見て、爆涙するGロボを連想したり。 pic.twitter.com/AtMPDv1RCe

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神無月久音 @k_hisane

今週のへうげもの、ゲヒ殿のセクシーコマンドーに完敗した宗矩くんですが、今回の織部がやった一本立打法は、新陰流(より正確に言えば江戸柳生系新陰流)における枢要である「表裏」(駆け引き)まんまであり、兵法者が己の流派の枢要を以って敗れたなら、そりゃ尚更ショックはでかかろうなーと。

神無月久音 @k_hisane

実例を挙げると、家伝書における「表裏」の解説はこんな内容な訳ですよ。 『おもひもかけぬ事をしかけて、敵をおどろかすも表裏也、兵法也。おどろかされて、敵の心をとられて、手前がぬくる也。扇をあげて見せ、手をあげて見するも、敵の心をとる也。わが持ちたる太刀を、ほかとなぐるも兵法也』

神無月久音 @k_hisane

相手が思ってもいない事をやって、「…は？」とか固まったとこにパツイチかますのが兵法ってモンよ、と説いてる訳で、織部がやった一本立打法は、まさにこの通りなんですよ。そら刺客が目の前にいる状態でこんなんしてきたら「なんだこれ」となるよなと pic.twitter.com/xkUa7uxbqb

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神無月久音 @k_hisane

尤も、同じく家伝書の中で宗矩が説いている「(兵法の)名人」の条件が、「平常心をもつて一切の事をなす人」だったりするのが趣き深い。要は「相手が何をしてきても、普段通りするりと動ける心持」ってことで、「表裏」を無効化するにはどうすれば、という回答な訳で砂。

神無月久音 @k_hisane

今回の立ち合いの後、織部は「あやつが今回の戦いを踏まえて成長したら、天下一と呼ぶに相応しい者になるだろう」みたいなことを言ってましたが(若干うろ覚え)、事実、この悟りを得た後の宗矩が相手だと、表裏を仕掛けても、にこりと笑いながら、さらりと斬り捨てそうです喃。

kanou @kanou1

@k_hisane 故に「ボクは自動的なんだ」みたいな感じがどこもはいりますな＜平常心をもってことをなす

神無月久音 @k_hisane

@kanou1 尤も、そこに行き着く過程が「修行修行アンド修行」なので、割と地に足付いてる感があるのがいい感じで砂。

神無月久音 @k_hisane

なお、前述の家伝書の記述で「相手の意表を突けるなら、剣とか放り投げてみるのも手じゃぜ？」とある点について、「いや、剣放り出したらどうやって切るんだよ」という疑問も湧くかもしれませんが、「ほなボコったらええやろ」と即グーパンかましてくる模様。「これが無刀じゃよー」とか言ってるし。

神無月久音 @k_hisane

しかし、この辺も込みで今回の展開を書いたのなら、山田先生は兵法家伝書もかなり読み込んでそうでな訳で、凄いなあと。家伝書は実に面白いので未読の方は読んでみると吉ですよ。最近だと現代訳版もありますし。 【［新訳］兵法家伝書(柳生宗矩)】amazon.co.jp/dp/4569802230/…