[法]>かかる天皇の地位の本質的変貌は刑法不敬罪の保護法益をその瞬間において消滅せしめたものと言わざるを得ない / 憲法判例集(仮):天皇と不敬罪 最高裁昭和23年5月26日大法廷判決 - livedoor Blog(ブログ) http://htn.to/EHpjeC
2010-12-25 20:38:08そうだったのか、「天皇に対する不敬罪の法益は、一私人に対する主観客観の名誉とその本質を異にするものではない。換言すれば、その保護法益はいわゆる名誉及び名誉感情を包含したものと見るべきである。」
2010-12-25 20:41:46@YOW_ そう云やぁ以前 @Tamagawa_HQ と「不敬罪は明治の初めから存在はするけど,実際の立件は細々たるもので,立法段階でも "大して要らねぇんじゃねぇのか" と論議があったぐらいである.治安維持法とセットになって濫用された昭和初期とそれ以前は運用が大きく違うな」と.
2010-12-25 21:21:44@awajiya なるほど、戦中の不敬罪の法廷ってどうだったんでしょうね。昭和22年に新憲法発布、それから丁度1年後の食糧メーデーの時の「朕はたらふく食ってるぞ」という有名なプラカードをめぐる事件に対する判決文だったんですが、「法の下の平等」の章で取り上げられてます。
2010-12-25 21:32:45@YOW_ 戦中の数年間の運用は私も読んだ覚えがありませぬが,治安維持法の制定と厳罰化にシンクロして不敬罪の検挙数も激増しておるところから,不敬罪が含んでしまう非常に広い範囲の罪状をして,実質は治安維持目的が多くを占めたのではないかと察する次第.メーデーの件もそうですよのぅ.
2010-12-25 21:44:29@awajiya 判決文読んでると、法の下の平等とか、占領後に急に裁判官の心構えが変わったのかなという印象がしましたw 戦後に任命されたのかもしれないけど。
2010-12-25 21:50:14@YOW_ 法の運用方針が変わった.ってことなのでしょうなぁ.原告は昭和初期〜戦中の運用を念頭に,左派勢力の鎮圧のために不敬罪を適用しようとしたのでしょうが…… もしこれが明治時代の運用なら,不敬罪が適用できても,皇室に危害を加えてるわけではないから微罪にしかならぬのではw
2010-12-25 22:00:09「戦前なら不敬罪で死刑」なんてのも,そういう事実関係を追って行きゃぁ,軽々に言えたことじゃねぇよな.だいたい不敬罪で死刑に問える罪状はそんなに多くない.
2010-12-25 22:07:02……まぁ現代だって,機動隊がデモ学生をぽかすかぶん殴ってた"60〜"75年頃の15年と,今の'95〜010年の15年では別に治安を取り締る法律が変わってるわけじゃぁねぇよな.変わったのは「法の運用」である.
2010-12-25 22:23:06ケルゼンの「国家主権説に立つ限りは無意味である事の理由を法的に示す事は出来ない」という文はノモス主権説批判とだいたい同じと捉えて、合ってるのかしら?
2010-12-25 21:47:24いやなんか違うかもしれんw RT @YOW_ ケルゼンの「国家主権説に立つ限りは無意味である事の理由を法的に示す事は出来ない」という文はノモス主権説批判とだいたい同じと捉えて、合ってるのかしら?
2010-12-25 21:55:39@YOW_ ケルゼンのその部分を読んでないのでよくわからないですが、おそらくケルゼンが言いたいのは「国家の主権の正当性を法的に説明することはできない」ということではないでしょうか。(純粋法学によれば)法はその正当性を国家の主権の正当性に求めるので、自己言及になるからです。
2010-12-25 21:59:52@KaffeeBitte ありがとうございます。私がノモス主権説をよく分かってないのですね^^; 『主権論」からのようです。前文が「現在の仏の法的問題でアンシャンレジームに依拠したり、現在の墺の法的問題で1867年憲法に依拠したりすればそれは法的に無意味と見なされる」とあります。
2010-12-25 22:16:55@YOW_ あぁ、そういう文脈でしたか。ケルゼン(と宮沢)はおそらく、主権(=根本規範・根本建前)と実定憲法典を明確に区別し、根本規範は常に実定憲法典の「以前に」存在するので、実定憲法典から法的に根本規範を説明することはできないということを言いたいのではないかなと思います。
2010-12-25 22:26:34@KaffeeBitte あ、いえ分かります。まさにこの文章で、先日やっとKaffeeBitteさんが仰った、実証主義からくる八月革命という流れが少しだけ掴めたのです。
2010-12-25 22:32:17@YOW_ 以前 @liliput さんと「戦後日本が急いで新憲法を作らずに,サンフランシスコ講和条約の頃まで,ひたすら旧憲法で "運用" で凌いでたら面白ぇなぁ.けっこうそのまんま民主主義的立憲君主制でやれたんじゃねぇのか」などと放談したことあったけどw
2010-12-25 22:34:12@awajiya わりとGHQ草案が示されるまでは、法学者たちも明治憲法改正の必要なしと思ってたらしいです。GHQ草案見て、急に色々と目覚めたらしいですw あと現在が立憲君主制かどうかは定義の問題に過ぎないと言う人もいますね。
2010-12-25 22:38:31@YOW_ まぁ天皇以上の権力のGHQが突然に天下って,「変えられない筈の憲法が変えられる」となりゃ,鈴木安蔵みたいに「能う限り共和制への移行を容易ならしめ〜旧天皇制〜を払拭する」なんていう火事場泥棒みたいな奴も現れるというわけでw
2010-12-25 22:48:56@awajiya 枢軸国だったイタリアにくらべると、「発議段階でも起草段階の委員会でも、政府レベルで左派的な理念や革新的なメンバーが存在していなかった」とありますね。いきおい世界連邦をみたいな理想論を掲げる尾崎行雄みたいな人はいたけど。
2010-12-25 23:00:42[憲法,法哲学,法社会学]樋口陽一 名古屋大學法政論集1986年 / CiNii 論文 - 戦後憲法学と戦後批判の憲法学 : 長谷川教授の「八月革命」観に関連して(長谷川正安教授退官記念論文集 : 転機にたつ憲法と憲法… http://htn.to/87zaA7
2010-12-31 17:03:28