都合の良い「母」のイメージをイデオロギーに利用すべきではない、という意見

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

都合の良い「母」のイメージをイデオロギーに利用すべきでない、という意見。これは同意。：戦後70年、平和と献身の象徴としての「お母さん」への違和感 - messy｜メッシー mess-y.com/archives/21890…

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

“様々なイデオロギーに転用可能かつ、ノスタルジーを伴う理想として批判されにくい「母の献身」や「子供の笑顔」を「平和の重要性や戦争の悲惨さ」のモチーフとして利用することは、こうした観点から見ても危険です”

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

これは国民社会主義公共福祉（NSV）というナチスドイツ時代の組織のポスター、通称Mutter und Kind（母と子）。まあこんな調子で、たやすく転化しちゃうわけです。 pic.twitter.com/THYM97CQmc

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「危険な政治思想によって理想的な母子像が利用される危険性」というのはいま挙げたNSVのポスターから伺えるようにすでに歴史で実証されたものなので、気にしないわけにもいかん

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こういうのもあります。フィンランドの冬戦争の戦意高揚プロパガンダポスター。個人的には、プロパガンダポスターとしては白眉の出来栄えだと思う。母子像は強力なモチーフなのです。 pic.twitter.com/EFXL7Piyyg

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「母子像」は特にキリスト教圏では言うまでもなく聖母マリアと幼な子イエスの像を連想させるので、さらにパンチ力がある

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ソビエトロシアの「母」イメージのプロパガンダは別の専門家に任すとしよう。というかロシアという国の擬人化そのものが「ロシアの母」というキャラクターだしなあそこ

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

女性の持つ「母性」性を称揚したり、描いたりすること自体は何の問題もないと思うよ。ただ、それらがプロパガンダで都合よく利用されてきた数限りない実例と歴史がある以上、政治的主張に用いるのは志あるならば避けるのがよいだろうとは思う。

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

「ターミネーター2」で、サラ・コナーが「男は破壊するだけ！ 生み育てるのは女よ」みたいなことを言ってキレるシーンがあったと思うけどあれもイヤだなあと思った。

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

「母子像」そのものを描くことは、女性の持つ一面のリスペクトでもあるし、問題ないじゃないか。ただそれだけのものに「鑑賞する側」がある種の思想を持って批判を加えることには、私は反対する。問題となるのは、「描く側」が意味をこめることです。つまりプロパガンダ。

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

「理想化された母子像」を描く←問題ない 「それをプロパガンダとして用いる」←問題あり それはなぜかというと、母子像は強力なモチーフなので危険思想に用いられることがあるし、政治でそれをやられると「理想的な母子」であることを強いられることになるからですね。

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

たとえばさっき貼ったNSVの「Mutter und Kind（母と子）」を通じて、ナチズムは何を国民に求めたかというと「女性は男性に職を明け渡して、結婚して子供を産んで主婦母親業に専念しろ」です。職業の自由はそこにありません。

こなたま（CV:渡辺久美子） @MyoyoShinnyo

ナチスの「福祉政策」についてはもっと言いたいことがあるんだが、ちょっと元のTogetterのまとめと離れすぎるからやめとこ。