「信じる」の意味、カミと人、儒学の影響と矛盾…神道に関するさまざまな論議~織部ゆたか氏のツイートを中心に
- gryphonjapan
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@iiduna_yutaka しかも人別帳檀家制度で既存の寺院を支配体制に取り込んだのは本当に凄い。家康一人のアイディアではないけど。
2015-08-20 01:33:50@iiduna_yutaka 日本書記なんかに朝鮮人との婚姻などの記述があり、今生天皇もそういう記述に言及されている以上、定説になっている朝鮮半島の歴史と日本の歴史を鑑みても神道がそもそもアニミズムから発生し朝鮮半島から日本に伝来した後の話をあなたはしているだけだと思う。
2015-08-20 01:35:03@ohnojunichi 神話でいいますと、そもそも新羅の王族に「神武天皇の兄(稲飯命)」がなった、という伝承がありますし、スサノオの渡来神話との関係もありますが、この当時の時点で新羅と日本がともに「アニミズムだった」という根拠は私は聞いたことがありません。何かおありですか?
2015-08-20 01:38:33@ohnojunichi アニミズムに関してはレヴィ・ブリュールが「未開社会の思惟」で書いているように、極めて原始的な社会の中でさえ「同一視することのできない差違」というのが存在していますから、ごく単純に呪文や文様に神的な意味合いがあるのと、祖先崇拝とではすでに段階が違うんです。
2015-08-20 01:42:24神道と儒教の相克~例えば山崎闇斎、佐藤直方
「もし悪い天皇が現われたら、アマテラスは罰を与えるべきか?」
@iiduna_yutaka こういうのも西洋美術史なんかのルネッサンスや新古典主義みたいで愉快だねぇ。人間は面白い。【古神道】ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4…
2015-08-20 01:46:37@ohnojunichi 古神道の話になりますと、まずどこからを「古」として、どこからを「新」とするかで話がまた変わってきますからね。
2015-08-20 01:48:36@ohnojunichi そこの記述にある「『記紀などの古典に根拠を置き儒仏の要素を混じえない神道』が古神道、『記紀などの古典に根拠を置かず儒仏思想を混じえた神道』が俗神道であるとされ」としたのは実は比較的に新しい話なんです。そのために結構大ポカやってますし。
2015-08-20 01:50:53そういえば、江戸時代の学者で、儒教的な正義論を突き詰めた結果「アマテラスが『子々孫々を守る』と仰るのはよろしくない。『子孫の天皇が悪事を働くなら蹴り殺すぞ』、これが正しいあり方だ」という結論になった人がいたっけ。 @iiduna_yutaka
2015-08-20 09:43:04@gryphonjapan おお、なんという革命思想! 江戸時代の学者も結構色んな方向にいく人いるから面白いんですけどね。
2015-08-20 09:44:32ううむ、資料を持ってても見つからなきゃ意味がない…「現人神の創作者たち」文庫版が行方不明ゆえ、検索し確認しました。発言者は佐藤直方です。「赤穂浪士は忠義ではない」と堂々論じたのが有名ですね(続く) tktitsushi.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/p… @iiduna_yutaka
2015-08-20 13:05:59(続き)引用 ==== 佐藤直方は、日本的朱子学を批判して、こう言っている。 「天照大神ガ、子孫ノ天皇ニ不行儀ヲスルモノアラバ、蹴殺サウト仰セラレタナレバ、ヨイコトゾ」と。 朱子学で絶対なのは「天」であって、「天子」ではない。 ==== (続く)@iiduna_yutaka
2015-08-20 13:08:42(続き) …直方流に言えば、天照大神が天で、天皇が地上の天子である。もし、天照大神が天皇を不行儀とみたら、天皇を蹴殺さねばならない。神道ではこんな発想はありえないから、天と天皇は無媒介的に一体化され、終局的には天皇の神格化ができてしまう、と論難… @iiduna_yutaka
2015-08-20 13:10:27佐藤直方の正統論と人物評価をめぐって 関幹雄 / “佐 藤 直 方 の 正 統 論 と 人 物 評 価 を め ぐ っ て 関 八千 L 白 T 雄 序 佐 藤 直 方 二 六 五 O | 一 七 一 九 ﹀ は 、 山 崎 闇 …” htn.to/RoMehRae
2015-08-20 13:31:54@gryphonjapan そこまでいくともう大陸儒学ですねぇ。光圀あたりのいう主君に対して革命行うなんてのは言語道断で、家臣はその主君を諌めた上で、ニ君に仕えるべきではない、という考え方とはだいぶ隔たりがありますし。
2015-08-20 15:43:48儒学者版の「マッサン」だと思います。 日本人の口に合うかどうかより、とにかく本場の味こそが正解であり直輸入!というね(笑) @iiduna_yutaka
2015-08-20 16:00:56@gryphonjapan 闇斎への反発もあったんでしょうねたぶん。あの人は「もし日本に中国が孔子と孟子を総大将にして攻めてきたら、そのときには二人の首をとって天皇に差し出すことが儒学の道だ」くらいまでいっていますから。
2015-08-20 16:04:39あれは本場中国では問われようもない、日本ならではの設問ですよね。 そういう壮大かつ本格的な問題設定を師匠が行い、弟子がその解釈で学派を分かつというのは、よしあしは別にとても面白い思想のダイナミズムでした。 (山崎闇斎は「天地明察」にも出た人) @iiduna_yutaka
2015-08-20 16:11:33@gryphonjapan それ明治時代になってから日本の儒家で清朝の儒学の大家に論戦吹っかけた人もいたんですよ(笑) 「もともと孔子は周王朝に仕える人間であるのに、易姓革命なんてものを本当に主張していたのか」と。さすがに相手もそういう質問予測してなかったので困ったみたいですけど
2015-08-20 16:17:56もともと周王朝開いた文王、武王に対しても日本じゃ「自分の主君(殷王朝)から政権を強奪するやつのどこが聖人君子なんだ」って批判が結構早くからあって、「その点日本ってすごいよな。天皇が万世一系で続いてんだもんな」になっていくんだけど、あれはお国柄の違いというかなんというか。
2015-08-20 16:22:09『宋史』日本伝では日本の王統譜を献上された皇帝陛下が、同じ家系が続いているのがうらやましいと言ってますな(宋朝もそうしたかったのでしょうが結局そうはならなかったわけで) @iiduna_yutaka @keisatsuken1971
2015-08-20 17:01:38@iiduna_yutaka 始めまして、たしか本家の朱子学は「二代続けば正統」っていう案外ドライな割り切りをしてませんでしたっけ。
2015-08-20 17:35:53