歴史学をめぐる議論

歴史学をめぐって行われた議論をまとめてみました。「歴史性」とは何か、大学での歴史学教育について、歴史学と高校の歴史の乖離など色々な話題が出ました。続きの議論を「歴史学をめぐる議論2」にまとめました。http://togetter.com/li/8916
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Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@Suzuki_Sh ちゃんとした歴史学科があっても、そういう授業がないところが残念ながらあるんですよね。学問の土台について学ぶ機会がないというのは、学生にとって良くないのではないかと私は思っています。

2010-03-08 00:22:36
ITO Toshikazu @toshiitoh

@saisenreiha 歴史理論を学ばないと良い研究はできないと思いますよ。それを表面にだすかどうかは別として。ただ、今の大塚久雄と20年前の大塚久雄とでは、やっぱり意味づけが違うでしょうから、大変ですね。

2010-03-08 00:43:16
@na_kanoh

今年から研究室で始めた全時代読書会、新年度は史学史か歴史理論の本を一冊課題図書にしてみるのも面白いかもしれないな.参加者に嫌だと言われたら寂しいけど。

2010-03-08 00:44:03
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@toshiitoh そうですね。やはり歴史学という学問の基礎に関わる部分なので、歴史理論は重要だと思います。とは言え、私も目の前の論文に追われ、なかなか議論を追えていないので、何とかしなければと思っています。

2010-03-08 00:57:25
Keiko Grace Kobori @keikogk

同感。一次文献を読むべく語学研鑽と古文書読みに集中する余り、歴史学理論に関心がない院生はいた。。 RT @saisenreiha 正直歴史学とは何かなどということは全く考えなくても、論文書く際のお約束に従えば歴史学の論文は書けます

2010-03-08 01:07:54
Soichi NAGANO / 長野壮一 @soichinagano

学ぶ側としては、こういった内容も含めて史学概論で扱ってほしかったです RT @saisenreiha 学部にしろ院にしろ、歴史理論や史学史を教えない大学は結構あるのではないかと思います。そうすると、そういった知識は学生本人が意識的に知ろうとしないと得られないので、院生でもランケ…

2010-03-08 01:35:34
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@theta_K 東大の西洋史でも史学概論で、歴史理論や史学史をちゃんと教えていないのですか?私も学部でちょっと教えてもらった他は、独学で学んできたので、できれば大学でちゃんと教えてほしかったと今でも思います。

2010-03-08 02:06:15
Soichi NAGANO / 長野壮一 @soichinagano

@saisenreiha 唯一、イギリス史の近藤和彦先生だけは触り程度に触れられたのですが…何せうちの史学概論は教員の裁量が大きいので。それはそれで良いことだとは思いますが、最低限、理論や史学史ぐらいは習っておきたかったです。独学だと所々で学習漏れが発生してしまいますよね。

2010-03-08 02:33:36
赤江雄一 @tricycler

ざあっとTL眺めてみたけど、落ちた後もあちこちで密度のあるtwitがあったみたい。別の話題でも濃いはなしあったみたいだ。まあ、寝よう。

2010-03-08 02:38:41
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha ギャディスの著書については以前呟きましたが、特にアメリカを中心とするIRの世界では理論と歴史の相互の役割について長年の対立があります。その中で歴史的手法を擁護するものとしてギャディスはその実証的科学性(可能な範囲での観察と記録)を主張しています。

2010-03-08 02:50:26
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 有り体に言えば歴史研究、特に政治/経済/外交史の成果をつぶさに参照すること無く粗雑な「モデル化」とご都合主義の「検証」を行うことがもてはやされるアメリカで主流の国際関係理論への批判です。

2010-03-08 02:53:52
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha ギャディスが示す複雑系科学の手法の適応可能性については90年代前半の一時的関心の盛り上がり(サンタフェ研究所など)にのっかった多分に希望的観測であり実際の応用可能性については空想の域をでるものではありません。

2010-03-08 02:55:03
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha ちなみにいえばギャディスがこの種の問題について発言し始めたのはアメリカの冷戦政策についての実証研究を進めてきた個人的経験を踏まえてのものであり、史学史や歴史理論についての先行研究を学んだが故のものではありません。

2010-03-08 02:56:50
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 学部レベルで歴史理論など学ばなくとも、とりあえず見よう見まねで研究をしていく、その経験の上で何が歴史研究の背骨を為すべきなのかを体得していく、ということも可能だと言うことです。

2010-03-08 02:59:52
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 実証研究に自ら従事する前に学部レベルで歴史理論を学ぶことが不可欠だろうかと考えたとき、私は、まず史料に親しみ自ら歴史記述を試みるという経験を経た後でその種のものを学ぶほうが意義深いのではないかと思います。

2010-03-08 03:02:40
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@mimimasumasu ギャディスについてご教授いただきありがとうございます。私としても、そのような個人的な実証が、理論的な知見を体得させると言うことを否定するわけではありません。

2010-03-08 03:05:53
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@mimimasumasu しかし、歴史理論や史学史な史料批判などの基本的知識や方法を学ばないと、結局学問としての土台が何かを、学生あるいはその延長線上にいる研究者の知識や価値観がバラバラになり、コンセンサスを作ることができないと思います。

2010-03-08 03:08:27
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@mimimasumasu 学部で教えないとなると、院で教える必要があるだろうと思います。その部分を個人の自主的学習にまかせていると、歴史理論を学ぶ必要はないため、結局結局実証研究をやった後でも歴史理論に触れないままになりかねないと思います。

2010-03-08 03:16:09
Tetsuya Nagamoto @saisenreiha

@theta_K 東大でもそういう状況だったとは知りませんでした。うむむ。独学になると、どうしても学習漏れが避けられないので、体系的に教えてほしいですね。

2010-03-08 03:24:07
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 歴史研究には研究に従事する人間が拘束されるべき必要最低限のコンセンサス=「何をしてはいけないか」はすでにあると思います。論文を読み書きすればそれくらいは見いだすことができるのではないでしょうか。

2010-03-08 04:13:05
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 最低限以上のもの=歴史家が「何をすべきか」は、教壇から「教える」べきことでしょうか。何をすべきかについて多様な意見はあっても「コンセンサス」はないでしょう。あってほしいとも思いませんし。私がかじった他の学問分野、経済学や法学でも同様でした。

2010-03-08 04:17:48
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 文学理論などなくても文学作品は書けるし、バッティング理論などなくてもホームランは打てる。もちろん文学理論やバッティング理論に基づいて文学作品を書いたりホームランを打ったりもできるかもしれませんが、現状で信頼に足る理論は無い。歴史研究も同様だと思います。

2010-03-08 04:33:08
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha あるかもしれない理論を探求する営みを誰かが行うことは自由でありかつおそらくは必要でしょうが、誰もが行う必要があるとは思えないのです。

2010-03-08 04:40:20
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 前にも言いましたが十分に妥当性の高い理論なるものがあればそれを学ぶ必要性は自動的に生じるはずです。現に歴史理論なるものの教育が不可欠とされていない状況自体がその理論的貧困を示しているのではないでしょうか。

2010-03-08 04:42:43
masuda minoru @mimimasumasu

@saisenreiha 貧困であるが故により多くの人間がその完成度を高める作業に関わるべきであると言う考えは成り立つかもしれません。であれば、より多くの人間に対して歴史理論なるものをめぐるお寒い現状について最低限の概説を行うのは「あり」かもしれませんが。

2010-03-08 04:58:22
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