「萌え」の起源と反オタク主義

『太陽にスマッシュ』高津萌起源説の補強と萌えオタクというマイルドヤンキーのオタク的能力主義への反逆について 萌えオタクマイルドヤンキー説の詳しいことはブログ記事 『ネ』 萌えオタクの正体はマイルドヤンキーである。 http://shimesuhen.blog114.fc2.com/blog-entry-90.html あるいは改定済みの電子書籍版を参照 オタクのサブカル化について追記 続きを読む
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しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もちろんオタク趣味に没頭する者は基本ヤンキーのような強い攻撃性は持たない。だが近年になってマイルドヤンキーという便利な言葉が生まれている。ヤンキーほど凶暴ではないのがマイルドヤンキーなら萌えオタクというのもまたマイルドヤンキーに属する存在だと見なせるのである

2015-10-15 21:35:15
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もちろんマイルドヤンキーがすべて萌えオタクに属するわけではない。マイルドヤンキーという集合の中にオタク趣味をもったものがいて、その集合の中に萌えオタクがいるわけである

2015-10-15 21:35:29
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

マイルドヤンキー型オタクというのはヤンキーと同じく理屈よりも仲間との感覚の共有を重視する存在であり、たとえばニコニコ動画で他人と同じコメントをして喜んでいる人はそれにあたる事が多いだろう

2015-10-15 21:35:52
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

で、「萌え」というものが反オタク主義のために生まれたものならば、萌えオタクが認めるものは本来のオタクが認めるものとは異なっていなければならない。同じものを評価するのであれば反オタク主義が明確にはならないからである

2015-10-15 21:36:09
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

露骨に性的なものは旧来のオタクでも認めるも者は多い。少女漫画をそのまま少女漫画として評価する者も十分な数が存在するだろう。だが露骨に性的でないものに対して過剰に反応する…まるで性的なものに対するがごとく過剰反応を見せる者は純粋なオタクではかなり少ないだろう

2015-10-15 21:36:31
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つまり性的でないものに対して無理やり性的魅力のようなものを見出すことが反オタク主義のためには必要だったのである

2015-10-15 21:36:41
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もちろん「萌え」という言葉は普及にともなって少しずつ変化していったわけで、結果これには当てはまらないケースも存在している。だが萌えの原義においてはこのケースが完全に当てはまるだろう

2015-10-15 21:36:57
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つまりオタク的能力主義では自己承認を得られない者というのはオタク趣味の世界には実はかなりの数がいて、その者が同様に自己承認を得られずに苦しんでいる相手に互いに自己承認をし合うという連鎖によって「萌え」はパソコン通信の世界にて急速に広まっていったと考えられるのである

2015-10-15 21:37:15
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

パソコン通信では基本固定ハンドルネームを使うのが基本であり、言ってみればこれは半匿名状態であると言える。つまり発言者のオタク能力が現実ほど重視されないということでもあり、オタク的能力主義によるヒエラルキーが現実ほどは機能しない世界であるといえるだろう

2015-10-15 21:37:37
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

更にインターネット時代になり2chなどで完全匿名が当たり前の時代になると、ネット世界ではオタク的ヒエラルキーは殆ど機能しなくなってしまう。結果として「萌え」という反オタク主義が一層幅を効かせることになったというわけ

2015-10-15 21:37:50
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

なおファンロード起源説ではこの反オタク主義という考え方には辿りつけない。ファンロードは濃いオタクのための雑誌だからな

2015-10-15 21:38:03

訂正:ファンロードは濃いオタク向け雑誌というわけではなく、濃いオタクだと読者投稿で輝けるけど基本的には浅いオタク向け雑誌という解釈のほうが良さそうです。訂正します。
ただ濃い者が輝ける以上、反オタク主義とは真逆の世界だという解釈は変えません。

しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

ちなみに本来のオタクというのは社会に「アニメや漫画などに熱中するのは子供のやること」だと批判されても気にせず趣味に没頭する…すなわち社会規範に従わない人間であり、ようするに社会を無視しているわけである

2015-10-15 21:38:19
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

社会を無視するのがオタクなら、彼らは社会による自己承認を放棄しているとも言える。つまりオタクにとって自己承認というのは必須事項ではないのである。同好の士によって自己承認されれば見っけものというレベルの話である

2015-10-15 21:38:34
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つまりそもそも自己承認を求めるという行為自体がオタク的ではなく、萌えオタクがオタク以外の存在であることを明確に示しているといえるだろう

2015-10-15 21:38:47
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

厳密に言えば実社会で十分な自己承認を得ている場合はマイルドヤンキー的であっても趣味の世界で自己承認を求めないケースもあるのだが、今回は割愛することにする

2015-10-15 21:39:03
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

ちなみにマイルドヤンキー型オタクの中には当然萌えが嫌いな者もいるのであるが、彼らには自分たちが従うべき類型というものが存在していない。ゆえに可視化が困難のままである

2015-10-15 21:39:26
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もし萌え嫌いのマイルドヤンキー型オタクたちが従うべき類型が発明されれば、一気に彼らが可視化され一大勢力になると考えられる

2015-10-15 21:39:39
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

というわけで萌えの起源についてと普及理由についてはおしまい。質問や反論はtogetterまとめのコメントに

2015-10-15 21:39:52

追記部分

しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

さて某作家関連のまとめ見てて気付いたんでオタクのサブカル化について

2015-11-02 21:58:46
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

オタクとして過去に評価されていた人間が今忙しく十分に作品に接することができていない場合、現在の作品に対する知識が全然ないことになる

2015-11-02 22:00:01
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

つまり現在の作品というカテゴリに限ればオタクヒエラルキーが低くなっているといえるだろう

2015-11-02 22:00:59
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

そんな立場にいるオタクはサブカル化してしまうことがある。今の作品を知らないからと見下されることに耐えられないと

2015-11-02 22:03:31
しめすへん@ネ人造人間 @shimesuhen

もちろんサブカル化するオタクには元々そういう資質。つまりはヤンキー生徒優等生性を併せ持った部分が少なからず存在するはず。ただサブカルよりもオタクよりと分類される人でも完全なサブカルになってしまうことはあるという話

2015-11-02 22:05:12