【竹取物語】「かぐや姫」のお話は中国起源!・・・・・・かもしれない【嫦娥奔月】

日本人なら誰でも知ってる『竹取物語』。しかし、その成立には不明な点も多く、よくわかっていない。一説には中国のとある民話がその起源というものもあるのですが、その民話とは?まとめ主の過去のツイートを中心に、関連する情報をまとめてみました。
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リンク Wikipedia 嫦娥 嫦娥(じょうが、こうが)は、中国神話に登場する人物。后羿の妻。古くは姮娥(こうが)と表記された。 甲骨文には、「娥」という神が記されており、これが嫦娥のことであると考えられる。 『淮南子』覧冥訓によれば、もとは仙女だったが地上に下りた際に不死でなくなったため、夫の后羿が西王母からもらい受けた不死の薬を盗んで飲み、月(月宮殿)に逃げ、蟾蜍(ヒキガエル)になったと伝えられる(嫦娥奔月)。 別の話では、后羿が離れ離れになった嫦娥をより近くで見るために月に向かって供え物をしたのが、月見の由来だとも伝えている。 『
リンク Wikipedia 嫦娥奔月 『嫦娥奔月』(じょうがほんげつ)は、中国の神話伝説の一つとされている。 后羿の妻である嫦娥(姮娥)が、后羿が西王母から貰った不老不死の霊薬(または天上界へ行ける霊薬)を飲み1人月へ昇り月宮(広寒宮)で寂しく暮らすことになったという中秋節の故事である。嫦娥奔月とは「嫦娥、月に奔る」の意味。淮南子6巻の覧冥訓12節には嫦娥の物語として「譬若羿請不死之藥於西王母、姮娥竊以奔月、悵然有喪、無以續之。何則? 不知不死之藥所由生也。是故乞火不若取燧、寄汲不若鑿井」との記載がある。
嫦娥

嫦娥月へ奔る(月岡芳年画)

嫦娥(じょうが、こうが)は、中国神話に登場する人物。后羿の妻。古くは姮娥(こうが)と表記された。

『淮南子』覧冥訓によれば、もとは仙女だったが地上に下りた際に不死でなくなったため、夫の后羿が西王母からもらい受けた不死の薬を盗んで飲み、月(広寒宮)に逃げ、蝦蟇(ヒキガエル)になったと伝えられる。

別の話では、后羿が離れ離れになった嫦娥をより近くで見るために月に向かって供え物をしたのが、月見の由来だとも伝えている。

中国人にとっては月の模様は蛙の形!?

 中国人の中には月の模様は兔ではなく蛙の形だと言う人がいたりする。

リンク Wikipedia 月の兎 月の兎(つきのうさぎ)は、「月に兎がいる」という伝承に見られる想像上のウサギ。中国や日本では玉兔(ぎょくと、Yùtù、ユートゥー)、月兔(げっと、Yuètù、ユェトゥー)などと呼ばれる。対となる存在(日にいるとされる)には金烏(きんう)がある。 月の影の模様が兎に見えることから、「月には兎がいる」という伝承はアジア各地で古くから言い伝えられている。また、兎の横に見える影は臼(うす)であるともされる。この臼については、中国では不老不死の薬の材料を手杵で打って粉にしているとされ、日本では餅をついている姿とされ

兎のほか、古代中国では月にはヒキガエル(蟾蜍、せんじょ)が棲んでいるとされていた。中国で古くに製作された模様の中には、月にいるものとして兎とヒキガエルを同じ画面内に収めて登場させているものも見られる。

この「ヒキガエル」が転じて「兎」になったのではないか、という説もある。これは、ヒキガエルを意味する「顧菟」の「菟」字が「兎」と誤って認識されてそのまま定着したのではないかというものである。

不死の薬は実は『竹取物語』にも登場

 嫦娥は「不死の薬」を盗み、月へと逃走していくが、実は「不死の薬」は『竹取物語』の終わりの部分にも登場している。

リンク www.h3.dion.ne.jp 古典に親しむ〜竹取物語 『竹取物語』の原文と現代語訳

 かの奉る不死の薬に、また、壺具して、御使ひに賜はす。勅使には、つきの岩笠(いはかさ)といふ人を召して、駿河の国にあなる山の頂に持てつくべき由仰せたまふ。嶺(みね)にてすべきやう教へさせたまふ。御文、不死の薬の壺並べて、火をつけて燃やすべき由仰せたまふ。その由承りて、つはものどもあまた具して山へ登りけるよりなむ、その山をふじの山とは名づけける。その煙(けぶり)いまだ雲の中へ立ち上るとぞ言ひ伝へたる。

【現代語訳】かぐや姫が献上した不死の薬に、また壺を添えて、御使いの者にお渡しになった。勅使に対し、つきの岩笠という人を召して、駿河の国にあるという山の頂上に持っていくようお命じになった。そして、山の頂でなすべきことをお教えあそばした。すなわち、お手紙と不死の薬の壺を並べ、火をつけて燃やすようにとお命じになった。その旨をお聞きし、兵士らを大勢連れて山に登ったことから、実はその山を「富士の山(士に富む山)」と名づけたという。そのお手紙と壺を焼いた煙が今も雲の中へ立ち上っていると言い伝えている。

 もちろん、これらを以て『竹取物語』が中国起源だとするのは無理があるかもしれない。「月と不死」を連想させる説話は日本と中国以外にも色々と存在するのである。 

 しかし、『竹取物語』と「嫦娥奔月」の神話とに何らかの関わりがある可能性は十分にあるのではないだろうか?

GEO ジオ@中国古典オタク @japanchinaGEO

だいたいこんな感じの話が伊藤清司先生の『かぐや姫の誕生』に書いてあった。 #かぐや姫の物語 伊藤清司のかぐや姫の誕生―古代説話の起源 amazon.co.jp/gp/product/406… … pic.twitter.com/M0HWrDI433

2015-03-13 23:07:09
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これが火鼠のかわごろも?火で洗う布「火浣布」

GEO ジオ@中国古典オタク @japanchinaGEO

なお、かぐや姫が出す無理難題の一つ、「火にくべても燃えない布」は中国の説話に出て来る「火浣布」だと言われる。「火浣布」は「火の中に入れることによって洗える布」なので、「火にくべても燃えない布」なわけだ。 %かぐや姫の物語

2015-03-13 23:18:36
リンク コトバンク 火浣布(かかんぷ)とは - コトバンク ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 火浣布の用語解説 - 中国南部の火山に住むとされる想像上の動物,火ねずみの毛で織り,よごれたとき火に投入れるとよごれがとれると伝えられる織物。『竹取物語』にも「火ねずみのかわごろも」とある。平賀源内は石綿で同様な織物をつくり火浣布と名づけた (1764) 。

8巻本『捜神記』には次のように記載されている。

「漢世西域舊獻此布,中閒久絕。至魏初時,人疑其無有。文帝以為火性酷裂,無含生之氣,著之典論,明其不然之事,絕智者之聽。及明帝立,詔三公曰:「先帝昔著典論,不朽之格言,其刊石於廟門之外及太學,與「石經」並以永示來世。」至是,西域使人獻「火浣布」袈裟,於是刊滅此論,而天下笑之。」

 火の中に入れても燃えないという「火浣布」であるが、『三国志』の魏の初代皇帝・文帝・曹丕はそんなものはありえないとして、それを著書『典論』に記した。しかし、次の明帝の時代に西域から「火浣布」の実物が献上され、天下の人々は曹丕を笑ったという。

最後にネットで読める「斑竹姑娘」に関する研究にはどんなものがあるの?

 「斑竹姑娘」に関するネット上で読める学術論文としては次のようなものがあります。興味がある方は一度読んでみるといいかも?