井上達夫『他者への自由』読書メモ集

井上達夫『他者への自由――公共性の哲学としてのリベラリズム』(創文社、1999)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

例えば私がよくいってる「受け止められない他者もいるじゃないか」問題については、「招かれざる客として現われるがゆえに、先ず受忍されなければ」と正義の基底性が受忍の義務化を命じる。でも、テロリストもウェルカムってわけじゃないんでしょ? じゃあやっぱり無限じゃなくね?

2015-12-08 12:51:21
荒木優太 @arishima_takeo

「自己を限定する痛みを知ることによって、より大きな可能性の領野を得る」(井上達夫)っていっても、その「痛み」って程程の痛みじゃなきゃやっぱりダメなんじゃないだろうか、的な。

2015-12-08 12:51:54
荒木優太 @arishima_takeo

要するに私は他者性(の無限)というのを〈彼方にある絶対に理解できない超越性〉ではなく、〈超越ー経験〉のあいだを不確定的に往来する無限の振幅と捉えたいのだと思う。「絶対に理解できないことが最初から分かってる」他者論から「理解できるかできないかそれ自体が理解できない」他者論へ。

2015-12-08 12:58:40
荒木優太 @arishima_takeo

@arishima_takeo 別言すれば、「もしかしたら理解できるのかもしれない」「完全にではなくても程程に理解できるのかもしれない」(「かもしれない」の確率性がポイント)と思うところに、他者性との緊張的対峙があるのでは、と。

2015-12-08 13:25:31
荒木優太 @arishima_takeo

長くなったが、『他者への自由』は第五章と第七章が一番面白いので忙しい人はそこだけ読めばいいんじゃないかと思った。

2015-12-08 13:00:50
荒木優太 @arishima_takeo

あと(長くてゴメンナサイ)、第五章(179頁)の社交体の共同性が人間存在の有限性(finitude)であるって話と、第七章の他者の無限を受け入れることで自身の自由を試練にさらすって話ってどうつながるのだろう。確実につながると思うのだが、ボンヤリしてる感はある。

2015-12-08 13:12:17
荒木優太 @arishima_takeo

井上さんが批判的に言及してたやつ。読めるだろうか??amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%8…

2015-12-08 13:32:19