科学は定義できるか

http://togetter.com/li/69786 から抽出して作成した。 ・方法論だけで科学と疑似科学を切り分けようとする企ては非現実的であると、いまの科学哲学では考えられている。査読などの制度、そして研究者の態度や伝統なども基準に取り込んで切り分けるのが現実的だという。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田本からの私の切り取り紹介が短すぎたと批判したひとが複数いた。なかには私に悪意が認められると判断した人がいたようだ。しかし誰一人として、ここまで紹介すべきだったと文章を提示した人はいない。伊勢田さんの文章は私が紹介したところで終わっている。段落の区切りだ。提示しようと思っても

2010-12-10 08:19:55
早川由紀夫 @HayakawaYukio

できないと言ってもよい。ただし、いまみたら私の紹介の仕方が不正確だった。ここで訂正しておきます。最後の締めの部分。×「事例なのか」、○「事例なのだろうか?」 どうして簡略してしまったか覚えていません。ごめんなさい。

2010-12-10 08:22:30
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom 「そのまま書き出しただけ」ツイート 10時間 「十分消化してから書いた」 ツイート どこにも不自然はない。読んだほうは連続して読んだのかもしれないけど、ひとを批判するときはタイムスタンプにも目配りしてからにしたほうがいい。

2010-12-10 08:26:48
名取宏(なとろむ) @NATROM

つまり、早川先生は「良い科学と悪い科学の間に明確に線引きできる」とお考えなわけですよね?いったい、どういう基準で線引きするのですか?(私は線引き困難だと思う)QT @HayakawaYukio :ただし、良い科学と悪い科学は区別できると思う。

2010-12-10 08:31:27
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom この話はすんだと思ってた。線引きという言葉がいけない。意味が二通りに取れる。問題は、どこに線を引くべきかわからない、ではない。線がそもそも引けない。この結論に私は注目した。黒は定義できる。疑似科学は定義できない。(返信機能つかってね。前の発言探す手間なし)

2010-12-10 08:33:28
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「悪い科学」は、伊勢田本のどこかに一回出てきた。あちらでもbad scienceという使い方があるらしい。それを私が借りた。伊勢田本ではほかに、「成功した科学」という言い方にも注目した。これもなかなかよい概念+言葉だと思う。

2010-12-10 08:47:43
早川由紀夫 @HayakawaYukio

疑似科学はpseudoscienceの訳語なのだが、pseudoという語は「インチキ」という(悪い)意味合い・価値判断を含んでいるのだろうか。たんに「似て非なるもの」という中立の言葉ではないのか。fakeはたしかに悪い意味合いを内包しているように思う。

2010-12-10 09:03:10
@marubashi

@HayakawaYukio 確かにシュードタキライトは悪くない

2010-12-10 09:04:29
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@marubashi シュードシュワゲリナも悪くない。古生代の海底をぞろぞろ這っていた有孔虫。

2010-12-10 09:06:40
早川由紀夫 @HayakawaYukio

まちがえました。 シュードシュワゲリナが生きていたのは中生代二畳紀だった。http://ht.ly/3mQBy 大学3年生のとき古生物学の授業だか実験だかで習った。こういう名前を30年も記憶し続けるってのは脳のどういうメカニズムなんだろうか。

2010-12-10 09:15:03
早川由紀夫 @HayakawaYukio

『疑似科学と科学の哲学』(2003)の終章258-261ージに、伊勢田哲治さんの考え方がまとめられています。これに続く7つの連続ツイートで紹介します。

2010-12-10 11:52:53
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:「線引き」(demarcation)という言葉が示すように、線引き問題は科学と非科学ないし疑似科学との間の明確な境界を設定することを目的としてきた。 しかしながら、そうした方向で線引き問題が解決できる見込みは絶望的である。

2010-12-10 11:53:05
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:ラリー・ラウダンなどは、「線引き問題の逝去」という論文の中で、科学の必要十分条件(必要条件かつ十分条件)を与えるなど不可能で科学と疑似科学の間の線引きなどできないと論じている。

2010-12-10 11:53:24
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:だとすれば「非科学」というレッテルには意味はなく、創造科学が「悪しき科学(bad science)」であるという程度のことは言えても、「非科学 (non-science)」だなどとは言えないはずだ。これがラウダンの議論である。

2010-12-10 11:53:37
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:確かに、科学であることの必要十分条件を与えるのは無理そうだ。ということは科学も疑似科学も区別できないということになるのだろうか? それはちょっと気の早い結論である。

2010-12-10 11:53:48
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:わたしが提案したいのは、「科学と疑似科学は区別できる、しかしそれは線引きという形での区別ではない」という考え方である。

2010-12-10 11:54:02
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:わたしが判断できる範囲で、創造科学や占星術、ある種の代替医療は、上にあげたさまざまな基準の多くで疑似科学と呼ぶだけの根拠がある。

2010-12-10 11:54:14
早川由紀夫 @HayakawaYukio

伊勢田:線を引かずに線引き問題を解決する。これが本書の「線引き問題」についての解答であり、本書全体の結論でもある。

2010-12-10 11:54:33
早川由紀夫 @HayakawaYukio

私自身は、伊勢田さんが「ちょっと気の早い結論」だと評したラウダンの議論に親近感を感じる。

2010-12-10 11:56:20
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 伊勢田本には、「線は引けなくても歴然と差はある(P8)」「創造科学や占星術,ある種の代替医療は,上にあげたさまざまな基準の多くで疑似科学と呼ぶだけの根拠がある(P260)」とありますが、そこは読まれなかったのでしょうか?

2010-12-10 12:13:42
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom 読みました。とくに260ページのほうは先ほどした7連続紹介のなかに含めました。読んだけど同意しません。伊勢田さんははげのたとえがお好きで何回も出てきますが、私は、はげでないひとから髪を1本抜いたとき、その微小領域については、はげたとみます。

2010-12-10 12:21:54
名取宏(なとろむ) @NATROM

そんな曖昧な定義で許されるのなら、科学も定義できますよ。「科学:一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動」とかでいいのでは?QT @HayakawaYukio :@natrom 道徳:ひとが歩むべき道。規範。

2010-12-10 12:35:06
伊勢田哲治 @tiseda

@HayakawaYukio どうも私の本を読んでいただいてありがとうございます。140字という限られた場所ですので、早川さんのわたしについての言及で疑問をもったところだけ書きます。ぶっきらぼうで喧嘩口調に見えますがそういう意図ではありません。

2010-12-10 12:36:44
伊勢田哲治 @tiseda

@HayakawaYukio 「ですから、私への批判をそのまま著者である伊勢田さんに向けてください。」と書かれたのはその批判がわたしにはあたっていると思われたからではないのですか?

2010-12-10 12:37:02
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom やっとでてきた科学の定義! 「科学:一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動」 とするなら、血液型正確判断や水伝など(最近話題になったどれでもよい)がニセ科学であることを説明してください。

2010-12-10 12:37:22
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