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再考・南相馬市旧太田村の平成25年度産米の基準値越え:京大小泉教授の報告会動画と論文、プラス農水省最終報告

京大・小泉昭夫教授の報告会動画(2016年1月17日) https://www.youtube.com/watch?v=H6srNla3Vc4&feature=youtu.be&t=790 研究結果をまとめた英語論文(無料) Steinhauser G et al. Post-Accident Sporadic Releases of Airborne Radionuclides from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Site. Environ Sci Technol 2015;49:14028-14035 http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/acs.est.5b03155 続きを読む
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田中委員長に酷評されたSPring-8の蛍光X線スペクトルを読みました

nao @parasite2006

「そもそもSPring-8は定量的な分析はできない」と原子力規制委員会の田中俊一委員長に酷評された農水省最終報告maff.go.jp/j/kanbo/joho/s… p.10-11の放射性微粒子の蛍光X線スペクトルデータをご覧いただきましょう

2016-01-21 12:08:46
nao @parasite2006

1枚目の「稲の葉・もみ」は南相馬市小高区旧福浦村で平成25年に栽培された稲ともみに付着の放射性微粒子、「小高局」と「郡山局」は南相馬市小高区と福島第一原発近くの双葉町郡山の大気観測局のダストフィルター上の放射性微粒子の結果 pic.twitter.com/Eb0KSSf4JK

2016-01-21 12:19:28
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nao @parasite2006

このスペクトルの見所は、横軸30 keVの右側に見える2つ並んだピーク、左側のCsピーク(赤丸)と右側のBaピーク(緑丸)の高さです。3枚ともCsピークがBaピークより高く、双葉町と南相馬市小高区の大気中と同じ特徴の微粒子が稲に付着pic.twitter.com/Eb0KSSf4JK

2016-01-21 12:26:04
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nao @parasite2006

前のツイートで蛍光X線スペクトルを見ていただいた3つの放射性微粒子の形・大きさがわかる電子顕微鏡写真(左上、小高区旧福浦村の稲の葉;右上、南相馬市小高区の大気中微粒子;左下、双葉町郡山の大気中微粒子) pic.twitter.com/SlfkhRotKv

2016-01-21 13:01:04
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nao @parasite2006

稲の葉の付着物や大気中微粒子の蛍光X線スペクトルとは逆に、土壌粒子(南相馬市より放射性セシウム濃度が高い大熊町の土壌を測定に使用)では左のCsピークより右のBaピークが高くなっています pic.twitter.com/S9VL55HGut

2016-01-21 13:07:21
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nao @parasite2006

pic.twitter.com/Eb0KSSf4JKpic.twitter.com/S9VL55HGut のピーク比の違いを見ていただいたところで、2011年3月14-15日に筑波の気象研の屋上で捕集された放射性微粒子のスペクトルをどうぞ pic.twitter.com/3OTNm7JFqL

2016-01-21 13:23:50
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nao @parasite2006

筑波の放射性微粒子の蛍光X線スペクトルpic.twitter.com/3OTNm7JFqL (黒丸は当方が追加)は南相馬市小高区の稲の葉のスペクトルpic.twitter.com/Eb0KSSf4JK と同様播磨科学公園都市にある大型放射光施設SPring-8の強力なX線源を使って取ったもの

2016-01-21 13:34:32
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nao @parasite2006

物質にX線を照射すると、含まれている元素の種類に応じてさまざまなエネルギーのX線が放出されます(これが蛍光X線)。どんなエネルギーの蛍光X線がどのくらいの強度で放出されるかを調べてグラフ(スペクトル)に表示すれば、どんな元素が存在するか知ることができます。

2016-01-21 13:47:05
nao @parasite2006

照射X線強度が大きいほど放出される蛍光X線の強度も大きくなるので微量の元素でも検出できます。SPring-8の高エネルギーX線源は照射X線のエネルギーを300 keVまでの範囲から選ぶことができ、より多くの元素から蛍光X線を発生させることができます

2016-01-21 14:18:17
nao @parasite2006

筑波の気象研の屋上で捕集された同じ放射性微粒子のSPring-8のX線源を使った蛍光X線スペクトルpic.twitter.com/3OTNm7JFqL と走査型電子顕微鏡に付属するX線源を使った蛍光X線スペクトルpic.twitter.com/H9Li8pAYFQ 横軸の範囲の違いに注目

2016-01-21 14:41:23
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nao @parasite2006

筑波の微粒子(水不溶性でCsに加えてU=ウランを含み、原子炉の燃料棒の素材が溶けて作られ大気中に放出されたものであることがわかる)twitter.com/parasite2006/s… と土壌粒子twitter.com/parasite2006/s… の見分けの決め手となる30 keV周辺の(続

2016-01-21 14:52:51
nao @parasite2006

(続く)蛍光X線スペクトルはSPring-8の強力X線源を使ってはじめて取れるもので、普通のX線源を使った蛍光X線スペクトルの測定範囲(10 keVか15 keVまで)pic.twitter.com/H9Li8pAYFQ を超えています。

2016-01-21 14:56:25
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nao @parasite2006

改めて2011年3月14-15日に筑波の気象研屋上で捕捉された水不溶性の放射性微粒子pic.twitter.com/3OTNm7JFqL と2013年南相馬市小高区旧福浦村で栽培された稲ともみに付着の放射性微粒子pic.twitter.com/Eb0KSSf4JK の蛍光X線スペクトルの比較

2016-01-21 15:04:21
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nao @parasite2006

2011年3月14-15日に筑波の気象研屋上で捕捉された微粒子も、2013年南相馬市小高区旧福浦村で栽培された稲ともみに付着の放射性微粒子も、蛍光X線スペクトル上で横軸30 keVの右側を見ればどちらも左のCsピークが右のBaピークより高くなっている点で土壌粒子と違っています

2016-01-21 15:11:54
nao @parasite2006

さてこの図の右下は、2013年8月22日(8月19日の瓦礫撤去作業時の放射性物質の飛散の3日後)に東京電力が福島第一原発3号機の最上階でダストサンプリングを行って採取した放射性微粒子の電子顕微鏡写真ですpic.twitter.com/SlfkhRotKv

2016-01-21 15:16:26
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nao @parasite2006

2013年8月22日に福島第一原発3号機の最上階で採取された放射性微粒子の蛍光X線スペクトルを走査型電子顕微鏡に付属するX線源を使って取った結果がこの図の右下。稲の葉の付着物や大気観測局のダストフィルター上の微粒子と共通の元素が存在 pic.twitter.com/bkwRPWmzBl

2016-01-21 15:26:21
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nao @parasite2006

3号機の放射性微粒子pic.twitter.com/bkwRPWmzBl をSPring-8に持ち込んで蛍光X線スペクトルを取り、筑波の微粒子pic.twitter.com/3OTNm7JFqL や南相馬市旧福浦村の稲の付着物pic.twitter.com/Eb0KSSf4JK と比較してみたい

2016-01-21 15:31:33
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小泉教授の報告会資料を見てさらに考える

nao @parasite2006

昨日@kazooooya さんに教えていただいた京大・小泉教授の瓦礫飛散報告会資料(日本語)hes.med.kyoto-u.ac.jp/Fukushima/2016… 英語原論文pubs.acs.org/doi/pdf/10.102… を読める人も合わせて読めば著者の意図がさらによくわかります。

2016-01-22 09:41:41
nao @parasite2006

小泉論文pubs.acs.org/doi/pdf/10.102… の著者のうち、筆頭著者と東大・小豆川先生ともう一人が連名の先行論文journals.plos.org/plosone/articl… で2011年12月と2012年7月に東日本各地で土壌と植物中のSr90を測定。(続く)

2016-01-22 10:01:06
リンク journals.plos.org Concentration of Strontium-90 at Selected Hot Spots in Japan This study is dedicated to the environmental monitoring of radionuclides released in the course of the Fukushima nuclear accident. The activity concentrations of β − -emitting 90 Sr and β − /γ-emitting 134 Cs and 137 Cs from several hot spots in Japan wer
nao @parasite2006

(続き)補足のTable S1 s3-eu-west-1.amazonaws.com/files.figshare… で試料採取地点を確認すると、地点Gが南相馬市小高区(原町区旧太田村より原発に近い)。ここの植物から0.1 Bq/g(すなわち100 Bq/kg)のSr90を検出(福島県下は2011年12月21日採取)

2016-01-22 10:14:09
nao @parasite2006

2011年6月-8月に採取した土壌試料を分析した文科省の大規模土壌調査の放射性ストロンチウム測定(試料採取地点はこのファイルradioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/60… の最後から2ページ目の地図)では、原発20 km圏内の南相馬市小高区での試料採取を行っていません。

2016-01-22 10:26:08
nao @parasite2006

(余談ながら文科省の大規模土壌調査の放射性Sr地図は表面沈着量で表示されていますが、試料採取の際掘る深さを地表から5cmに統一してあり、65で割ればBq/kg単位に換算可。2段表示の下の段がSr90。小泉論文の土壌採取は地表から2.5cmなので、文科省との比較は2で割ってから)

2016-01-22 10:42:08
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