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■界隈ログ(小伊)3

小伊(シャオイー・マーティン) 16歳/アルビノ/父親がとあるお偉いさん 3章です。
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シャオイー(小伊) @applex002

@applex000 『えへへ、子供の頃は木登りくらいしか遊ぶことがありませんでしたから(相手の言葉に照れたように眉を下げて笑い)。お役に立てて光栄です』

2015-07-26 22:11:05
愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

@applex002 あどけない少年の笑みをフードの下の瞳が静かに見据える。「いや、本当に助かったよ。礼を言わせてもらおう」猫を落とさないように気を払いながら右手の手袋を外すと、手を差し出した。その中指には簡素なシルバーのリングが光っている。「ありがとう」

2015-07-26 22:19:33
シャオイー(小伊) @applex002

@applex000 『(差し出された手に一瞬戸惑うもすぐに意図を察し)いえ、困ったとにはお互い様ですから』にこりと眉を下げて手を握り返し『では、ぼくはこれで失礼します。もうねこちゃん放しちゃダメですよ』綺麗に一礼をするとその場を後にした。

2015-07-26 22:22:51
愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

@applex002 「ああ、気をつけるよ」礼儀正しく去っていく少年を見送ると、しばらく少年と握手を交わした自身の手を見つめていたがやがてゆっくりと店へ向かって歩き出した。

2015-07-26 22:28:58

愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

『お、煙草買えましたか?』店に帰ると調教師の男がにっ、と歯を見せる笑みで出迎えた。店の中に猫を放してやるとすぐに来客用のソファーへと駆けて行く。「見ての通りだよ。…気になる少年が手を貸してくれてね」

2015-07-26 22:37:25
愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

『気になる?』店主は純銀の指輪をはめた右手を見つめる。「人ではなかった。……多分」『多分ねぇ』歯切れの悪い店主に調教師は目を細める。『プロが聞いて呆れるぜ?』ニヤニヤという表現がぴったりの調教師の笑みに店主は不快そうに眉を寄せた。

2015-07-26 22:48:18
愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

「いや、人でないのは確かだよ。……人狼や吸血鬼なんていう肉体を持つ妖ものは大抵純銀に触れると火傷を負う。だが彼は特に反応を見せなかったというだけだ」『ふーん。ま、助けて貰ったんでしょ。ちゃんとお礼言えました?』カラカラと笑う男に店主はフードを脱ぐと銀の髪をかきあげて微笑んだ。

2015-07-26 22:57:21
愛玩動物店『林檎屋』 @applex000

「わたしをおちょくっている暇があるなら今から犬のトリミングを全頭やらせ『や、無事ににゃんこ帰って来て良かったっすね!姐さん!』ぞっとする店主の笑みに慌てて言葉を遮ると調教師の男は逃げるように地下へと戻っていった。

2015-07-26 22:59:44

001:パパの憂鬱

シャオイー(小伊) @applex002

『バートさん、今日はなんだか気合が入っていますね』定時が近くなり、書類の整理を終えた秘書の女性が上司である男にそっと声をかけた。幼い子供が見れば泣いてしまいそうなほどに厳格な顔つきの男は鏡の前で威厳の象徴とも取れる立派な口髭に櫛を通している。

2015-07-26 23:41:31
シャオイー(小伊) @applex002

男はふむ、と一人渋い声で頷くと、その厳格な雰囲気をゴミ箱に捨てるかのようにへにゃりと眉を下げた。『いやぁ、この後政界のお偉いさんと約束があってね。所謂接待というやつだよ。お堅い場は酷く苦手でね。全く、気が滅入るよ』正にお堅い仕事で重役を務める男の発言に秘書はくすりと笑みを漏らした

2015-07-26 23:49:45
シャオイー(小伊) @applex002

『普段はバートさんが接待される立場ですものね』『いやいや、私を相手に接待もなにもないだろう。警察というのは政治家と諜報機関に頭を下げるのが仕事のようなものさ。…レティ、ネクタイの色を選んでくれるかい?私にはどうも服装のセンスがないと妻も娘も大批判でね』

2015-07-26 23:57:58
シャオイー(小伊) @applex002

『あらあら、バートさんも職場の外では形無しなんですね』『ははは。全く、否定のしようがないな』ふふと微笑みながらも秘書は言われるままに上司の身支度を手伝うべく書類をしまった。

2015-07-27 00:00:11

まとめ 父親談義 522 pv

シャオイー(小伊) @applex002

『シャオ、お父さんからお手紙が来ていますよ』「あら、毎月ちゃんと近況報告はしているのに。何の用かしら?」定期的に来る父親からの手紙は先日来たばかりだったこともあり、郵便物の確認をしていた執事から手紙を受け取った少女は首を傾げた。白いソファに背を預けて手紙を開く。

2015-08-08 14:38:55
シャオイー(小伊) @applex002

[愛しい私の天使 アンジュ 三日ぶりに手紙を書きます。アンジュ、クリスくんと元気に過ごしているかね?焼き殺すような日差しの強い日が続いていて肌の弱いアンジュを思うとパパは眠れない日が続いているよ。アンジュのカーテンは白色だったけれど遮光性の強いものに取り替えるのはどうだろう。

2015-08-08 14:39:48
シャオイー(小伊) @applex002

先日センスの良いデザイナーと顔を合わせる機会があってね、屋敷のラグを彼のデザインしたものに全て新調したのだが……ああ、もちろんアンジュの部屋はそのままにしてあるから心配は要らないがね。近いうちに見においで。

2015-08-08 14:40:19
シャオイー(小伊) @applex002

きっと気に要るだろうから、アンジュの部屋のカーテンも彼に作ってもらうといい。アンジュの好きそうな愛らしい柄もたくさん手がけていたよ。

2015-08-08 14:40:47
シャオイー(小伊) @applex002

ところで≪中略>>それからママがこの前久しぶりに顔を出したと思ったらパパの知らない間にアンジュと会っていたそうじゃないか。

2015-08-08 14:41:52
シャオイー(小伊) @applex002

どうしてパパに教えてくれなかったのか、パパはとても疎外感を感じて寂しくなっているよ。今度は是非ママを抜きにしてパパと≪中略≫その際は最高のディナーを約束しよう。 さて、まだ話したいことは山のようにあるのだが、…そういえば≪中略≫それはそれとして置いておこう。

2015-08-08 14:43:45
シャオイー(小伊) @applex002

話が逸れてしまったね。早速本題なのだが…]

2015-08-08 14:44:41
シャオイー(小伊) @applex002

「あーーー、もう!長い!!」ペラペラと文庫本を速読するようにほとんどの文字を読み流しながら上質な紙の束をめくっていた少女だったが、"本題"と書かれた文を目敏く見つけるとぴたりと紙をめくる手を止め、そこから真剣にルビーの瞳で文字を追った。

2015-08-08 14:47:29
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