八ッ場ダム－吾妻川、中和対策とヒ素問題。

八ッ場あしたの会 @yambatomorrow

1950～60年代に建設された利根川上流ダム群と八ッ場ダムを並べると、八ッ場ダムの特異性が浮かび上がってくる。yamba-net.org/?p=14497 八ッ場ダムの前提となっている吾妻川の中和事業は、事業開始から半世紀を経て行き詰っている。

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草津温泉の共同湯、「王滝の湯」の脇にそびえる中和工場。中和事業がなければ、もともと強酸性の吾妻川に八ッ場ダムを建設することはできない。半世紀前、”死の川ー吾妻川”をよみがえらせたと言われた中和事業は、八ッ場ダム計画もよみがえらせた。 pic.twitter.com/MNDswUgmis

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人工的中和事業に無理がある＝ダムそのものに無理がある ーその通りだと思います。酸性河川（吾妻川）という厳しい自然を克服した筈でしたが、八ッ場ダムができれば自然のしっぺ返しを受け続けることになるのではないでしょうか。 twitter.com/circul8or/stat…

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八ッ場ダムを建設するために半世紀前に開始した中和事業。中和生成物を貯めることを主目的とした品木ダムは、草津町に近い中之条町（旧六合村）・入山の品木集落を沈め、1965年12月に完成した。 pic.twitter.com/TZXOzmZ2r9

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国直轄の全国のダムの中で、最も堆砂率の高いのが品木ダム。国交省作成の棒グラフを見ると、堆砂率が8割を超えている。 mlit.go.jp/river/dam/main…

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品木ダムの堆砂状況について解説している国交省サイトのページ mlit.go.jp/river/dam/main… 品木ダムは洪水調節を目的としたダムではないから、堆砂によって洪水調節機能に支障をきたすと心配する必要はない、と説明している。

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品木ダムのダム堤にも、このダムが洪水を貯めるダムではないと強調する看板がかかっている。 pic.twitter.com/rUCEvj5jH9

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品木ダムはもともと洪水を貯めることを目的としていないのだから、堆砂が進行しても洪水調節に影響がないのは当たり前。だが、本来の目的である中和生成物の貯留は、堆砂が進めば限界がくる。品木ダムを延命させるために、国交省は中和生成物を浚渫し、周辺の沢に埋め立てている。

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品木ダムの浚渫物には、大量のヒ素が含まれている。ヒ素のもとは、草津温泉の万代鉱源泉。ダムがなくてもヒ素は流れるが、ダムによって濃縮して貯まる。立入禁止の浚渫物の土捨て場にもヒ素が貯まっている。@yambatomorrow pic.twitter.com/Od8KdKHaQ2

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品木ダムの浚渫物を埋め立てた土捨て場。半世紀の間に二つの土捨て場が満杯になり、現在、三つ目の土捨て場に浚渫物を埋め立てている。浚渫物にはヒ素が含まれているため、土捨て場になる土地は、品木ダムの周水域にある国有林に限られる。 pic.twitter.com/MIjbZ1UIMe

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品木ダムの周水域にある国有林は限られており、土捨て場にする土地がなくなれば、品木ダムの浚渫はできなくなる。そのとき、品木ダムからあふれ出るヒ素をためる役目を八ッ場ダムが担うことになる。八ッ場ダムを造るための中和事業が、半世紀を経てヒ素を貯める八ッ場ダムを必要とすることになった。

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吾妻川の中和事業とヒ素問題について、詳しくはこちらをお読みください。 ☆死の川だった吾妻川ー吾妻川の過去 | 中和対策の歴史 | 中和対策の今後 | 吾妻川のヒ素問題　yamba-net.org/problem/meisou…