Webライターが小学校の先生にコツを聞きながら、本気で読書感想文を書いてみた
エントリーNo.3 たかや
続いては、たかや。顔と原稿用紙の距離が近い。
★小学生のころの思い出の一冊★
▼たかやが選んだ本はコチラ▼
『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』▽あらすじ▽
釣り上げた魚をさばき、寿司にするまでを見せる写真絵本。魚の特徴や部位の働きも解説。赤い魚「キンメダイ」、ニョロニョロしてるぞ「アナゴ」、腕がいっぱい「イカ」の全3章。最後にお寿司を美味しくいただきます。
▼たかやの読書感想文▼
『寿司を手づかみで』
たかや
皆さんは、最後に寿司を「手づかみ」で食べた日がいつだったか覚えているだろうか。
もちろん、大人だろうと手づかみで寿司を食される方々だっている。「手づかみ派」「箸派」など所詮はマナーの領域だ。誰であっても、自由なスタイルで食べるべきだと思う。ただ、私は「箸派」。小学2年生ころまでは手づかみだったが・・・
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朗読終了!
自分のことなので素直に白状させてもらうけど…。
かましてしまった。
随所に小癪なボケを入れ、擬音を多用し、作文なのに写真を使う始末。ドかまし。
そう。自分は、どこのクラスにも1人はいる「かまし癖」がある奴だった。そして、その癖はまだ治っていない。こういう場でかましちゃうのが一番恥ずかしいってわかっているのに…。
自分も、本に倣って、魚を捌いて寿司を握りました(捌く工程から握ったのは初めて)。
エントリーNo.4 紫蘇(Togetter編集部)
4人目は、トゥギャッターオリジナル記事編集部の紫蘇さん。
★小学生のころの思い出の一冊★
▼紫蘇さんが選んだ本はコチラ▼
『りんごの木を植えて』
▽あらすじ紹介▽
みずほは小学五年生。大好きな祖父にがんの再発がわかったが、祖父は「積極的な治療」は行わないという。それって、どういうこと? 「人間が生きること」そして「死ぬということ」を考える、心あたたまる家族の物語。
▼紫蘇の読書感想文▼
『りんごの木を植えて』を読んで
紫蘇
この本の表紙にはりんごの木々の中で、実を少し大事そうに持つ少女がいる。てっきり小学生女子がりんご栽培に目覚めて農園で働く話かと思っていたが違っていた。この話は人の意思を尊重することと、希望を持って生きること、思いを受け継いでいくことの大切さを説く物語だ・・・
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▼実際の原稿用紙▼
物語の主人公と、ご自身のおじいちゃんとの思い出を織り交ぜながらも、本のテーマである「思いを引き継ぐ」に寄り沿った素晴らしい一本。
感想文終盤の、「人の死に慣れたのではなく、おじいちゃんの思いを引き継いでいく経験を積んだと言っていいだろう。」といった紫蘇さんの感想は、正に大人ならでは。
メンバーからも
「がんを巡る話には子どもはいまいちピンと来ないと思うので、大人だからこそ書ける良い感想文だった」
などの声があがった。
当の本人は「良い書籍だった。でも、当時の私だったらひねくれていたので『ケッ、お涙頂戴モノかよ』と斜に構えて、読むことすらなかったと思う」と仰っていた。
Webライターになる人間はそうでなくっちゃ。
エントリーNo.5 千鳥あゆむ
続いては、千鳥あゆむさん。Webライターとして活動される傍ら、文学フリマやコミケにも何度も参加されている実力派。
★小学生のころの思い出の一冊★
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『この世界からサイがいなくなってしまう?』
▽あらすじ▽
サイが絶めつするかもしれない…。南アフリカの地で、サイをねらう密猟者と、守る人たちとのたたかいを、NHKの記者が追う!
▼千鳥あゆむの読書感想文▼
『サイが気になる』
千鳥あゆむ
この世からサイがいなくなる、らしい。
全然ピンとこなかった。動物園にいけばいつでも会えるじゃん、そう考えていた。実際何度も動物園でサイを見た。種類も大きさも覚えてないけど。
とはいえ、いなくなる聞くと気になる。「サイの今について知りたい」という好奇心で本書を手に取った・・・
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▼実際の原稿用紙▼
サイの実情に留まらず、密猟に関わる人達それぞれの視点・背景を紹介した、まるでドキュメンタリー映像を視聴したかのような素晴らしい名文。
「悪だとは頭ではわかっている。しかし、自分の生活がかかっているとき、正論に従う余裕があるだろうか」の千鳥さんの感想には痺れた。
あとサイ、お前、けっこう可愛らしい一面もあったんだね。
周りからも
「サイの強さ、置かれている状況をコンパクトにまとめていてさすがだと思った」
「サイへの見方が変わった。サイ強い」
などの感想が挙がった。
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