英語教科書のガイジン教師はどうしていつも女性なのか

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１）エレンせんせ…私がデビューする前の時代の『New Horizon』（東京書籍）を見ていきましょう。

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２）ＡＬＴ（Assistant Language Teacher）つまりネイティヴによる語学補助教員が日本で制度化されたのは昭和62年。１９８７年。

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３）同じ年に『New Horizon』は改訂版を出しています。

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４）同じ町にあるというアメリカンスクールだかインターナショナルスクールだかの生徒と交流するという設定になってはいますが pic.twitter.com/lSyhXgV8RF

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５）ＡＬＴの先生はついに登場しないままです。 pic.twitter.com/Hz21QYdZpb

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６）平成元年（１９８９年）に再改訂されます。

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７）やはりＡＬＴは出てこない。 pic.twitter.com/HDgf2himbQ

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８）１９９３年版ではどうか。

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９）中一編で登場します。ただ教壇デビューするのではなく、日本の中学校に通っているガイジンの同級生がいて、その母親がほかの学校で英語を教えていると説明されるぐらいですが。 pic.twitter.com/cgr7Udqrcy

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１０）中二編でようやくＡＬＴが教壇デビューします。ただ本編ではなく一コーナーのなかで単発的に登場しておしまいです。 pic.twitter.com/CPl7GWKwR9

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１１）中三編では本編中に登場します。もっともこれも単発です。ミズ・ブラウン。 pic.twitter.com/f6WoCEDET7

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１２）１９９７年版を見てみましょう。

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１３）いきなりでっかく写っています。 pic.twitter.com/NcDJPBcwdy

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１４）もっともこの女性はこの後は登場しません。扉を開けてのこの見開きのみでの登場です。

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１５）本編での登場人物と舞台の紹介。アン・グリーンというＡＬＴが出てきます。インターナショナルスクールみたいだけど平和町の平和中学校だそうです。 pic.twitter.com/njLrlzeGHI

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１６）二年生にはまた違う方が出てきます。 pic.twitter.com/X19dUasC3s

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１７）２００２年版ではどうか。

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１８）Lisa Green というＡＬＴが登場します。 pic.twitter.com/T8KQC4FOvA

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１９）ただし、右上をご覧ください。ここに小さく写っている女性が正規の英語教諭です。グリーン先生はあくまでＡＬＴですよと教科書使用者（というか検定委員）に念を押すためのイラストと思われます。 pic.twitter.com/lWWyHIzu7m

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２０）２００６年版を開けてみましょう。

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２１）このＡＬＴはカナダ人という設定です。すでに生徒の側にアメリカ人が配置されているのでバッティングを避けるためと思われます。 pic.twitter.com/fh91b2bDZP

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２２）2012年版はどうか。

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２３）正規の英語教諭にエスコートされての登場です。 pic.twitter.com/TOaEVIveQ9

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２４）…と、ここまでは正規の英語教諭が１カットでも出てくるのです。ＡＬＴは本当の教師ではないよといわんばかりに。