関ヶ原合戦における「白峰旬」説について~この戦、それほど劇的じゃなかった?じゃあ脚色したの誰?

関ヶ原合戦に関しては「本来なら東軍絶対不利の方位された布陣」とか「前半押されていた東軍」「合戦を左右する小早川軍に、乾坤一擲の家康の「問鉄砲」…などなど様々な逸話がありますが、そんな逸話を「脚色されてる」とする白峰旬氏の説が、いま賛否いろいろ話題だそうです。 その一方で、仮に大きな脚色がなされているとしたら「誰がどう、なぜ話を盛ってここまで定説になったんだろう?」という語られ方の歴史も気になります。 姉妹まとめあり【関ヶ原合戦における「高橋陽介」説について~始まる前から、西軍の梯子を外した男…毛利輝元かーっ! - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1122448】 ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) 続きを読む
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渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 @info_history1

関ヶ原合戦において、徳川家康が松尾山の小早川秀秋に放ったという「問鉄砲」に関しては、白峰旬先生によって否定されました。ほかにも、関ヶ原合戦にまつわる俗説は、あまりに多いといえましょう。

2016-11-29 13:15:39
滝野川権衛門@石田三成はなぜ挙兵したのか @takinogawakage

家譜で思い出したけど、いわゆる問鉄砲について笠谷和比古氏は肯定的に解釈しており、その傍証史料として『黒田家譜』を用いている(『歴史の虚像を衝く』教育出版、2015 kyouikutosho-shuppankai.com/book/b221858.h…)。対して白峰旬氏は『関ヶ原合戦の真実』の中で・・・

2016-12-17 00:33:59
是々非々是清 おかしいものにはおかしいと言える思考停止しない心の自由を @honnenogod

城郭考古学者の千田嘉博・奈良大学長は「どの軍勢がこちらに向かって鉄砲を撃ったか分かるはずもありません」と否定する。・・・白峰さんの研究によると「問い鉄砲」の話が初めて登場したのは、関ヶ原から70年余りが経過した1672年。しかも、 twitter.com/honnenogod/sta…

2016-12-21 19:49:52
渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 @info_history1

拙稿「関ヶ原合戦における小早川秀秋の動向」『政治経済史学』599・600号(2016)が刊行されました。問鉄砲は白峰先生が論証したので、特に取り上げていません。むしろ、その前後の政治的な動向に触れています。よろしくお願い申し上げます。

2017-01-03 11:02:46
渡邊大門〔株式会社歴史と文化の研究所代表取締役、博士(文学)、十六世紀史研究学会代表〕 @info_history1

関ヶ原合戦における小早川秀秋ほど、いいかげんな二次史料でめちゃくちゃな評価を与えられた気の毒な大名はいない。たしかに当該期の小早川秀秋の動向を示す一次史料は乏しいが、もう少し前後の事情を考慮する必要がある。「問鉄砲」などは、白峰旬先生が明らかにした通りお笑い種だ。

2017-01-05 19:09:14
たこ造 @tacozou

白峰旬[新解釈 関ケ原合戦の真実]読了🍀 戦時中の参謀本部、徳川側(後の幕府)の軍記物により関ヶ原の真実は捻じ曲げられたことは知っていたが、通説批判の例示の繰り返しがくどく読み難く飽きてしまう😭 でも家康が江戸から出馬した時は御忍びの躰で目立たないように行軍したのは初めて知った👍 pic.twitter.com/5Ry6jupmVE

2017-01-13 14:30:24
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帆船ハッカ @kotosakikotoko

白峰旬センセは『慶長庚子の大乱』『慶長庚子の大兵乱』を提案してるのね。 関ヶ原の戦いにおける石田三成方軍勢の布陣位置についての新解釈 : なぜ大谷吉継だけが戦死したのか ci.nii.ac.jp/naid/120005832…

2017-02-11 20:52:19
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

歴史学の論文や著書に、二次史料を使うなんてとんでもない、と力説する方の意見を拝見した。その通り。まったく正しい。ただ、問題なのは使い方。一次史料があり、それとほぼ共通する内容であれば許容範囲だと思う。要はケースバイケース。だって、『信長公記』だって二次史料だぜ?

2017-02-12 23:24:24
くまきち @kuma_kichi_1Q63

@HIRAYAMAYUUKAIN 最近とある分野に関して、 “数少ない断片的一次史料を繋ぎ合わせた結果”と“二次史料の記述内容”が正反対なのに通説は二次史料がもとになっている、 というのを見たことがあるのですが。

2017-02-12 23:46:10
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

@kuma_kichi_1Q63 それってよくある「歴史研究あるある」だと思う。

2017-02-12 23:47:10
くまきち @kuma_kichi_1Q63

@HIRAYAMAYUUKAIN ひょっとして「合戦研究あるある」ですか?(笑)

2017-02-12 23:53:32
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

@kuma_kichi_1Q63 合戦研究は、まだこれからだよね、白峰さんの関ヶ原研究に注目しています。あれって、すごいよ。

2017-02-12 23:54:25
くまきち @kuma_kichi_1Q63

@HIRAYAMAYUUKAIN あれは私も一冊買って読みました。小早川秀秋の裏切りのタイミングの話とか。 ちなみに私が最近読んだ“とある分野”は、前九年の役・後三年の役関連の東国武士団と源氏に関する話です。下向井説と通説の隔たりが興味深かったです。

2017-02-13 00:02:22
立花積読斎 @lihuatongying

@HIRAYAMAYUUKAIN 白峰氏の石田毛利連合公儀説について、先生はどう思いますか?

2017-02-13 02:18:04
K・HIRAYAMA @HIRAYAMAYUUKAIN

@lihuatongying 今現在提示されている、関ヶ原合戦期の豊臣体制を論じる有力な仮説だと思っています。まだ受容はできないですけど。

2017-02-13 09:55:32
谷津矢車(戯作者/小説家) @yatsuyaguruma

「一次史料にみる関ヶ原の戦い(改訂版)」(高橋陽介 発行:ブイツーソリューション 発売:星雲社)読了。様々な俗説が飛び交い実態が分からない関ヶ原の戦いを、最近の研究動向を踏まえた上で一次史料を駆使して組み上げてゆく。

2017-05-05 11:52:06
谷津矢車(戯作者/小説家) @yatsuyaguruma

関ヶ原の戦いは軍記ものやそれを受けた陸軍の関ヶ原研究によって実態とは違う姿がアカデミズムの世界でも通用していたとされており、最近では白峰旬氏などが新説を唱えておいでです。本書もその「見直し論」の一角を担う一般書です。

2017-05-05 11:54:19
谷津矢車(戯作者/小説家) @yatsuyaguruma

本書は、取りあえず従来の関ヶ原研究をリセットし、あくまで一次史料から何が言えるのか、ということを軸に叙述しています。そのため、これまでの関ヶ原の戦いの常識が次々に崩されていきます。

2017-05-05 11:56:21
谷津矢車(戯作者/小説家) @yatsuyaguruma

ただ、本書は学会においてもまだコンセンサスが取り切れていない最新説を一般向けに書いている本なので、検証能力の弱いわたしのような読み手は、今後の研究動向を睨んで評価しないといけない一冊です。

2017-05-05 11:58:15
谷津矢車(戯作者/小説家) @yatsuyaguruma

一つ言えることは、今、関ヶ原の戦いはこれまでの文脈とはまるで異なる研究が出始めているということです。 繰り返しますが、最新学説を扱っているのでその内容のファクトについては今後の学会の動向を睨んでいくべきではありますが、非常に面白い本だと思います。

2017-05-05 12:02:14
樋口左衛門尉隆晴 @saemonhiguchi

そんなわけで、白峰先生の著作と論文を眼光紙背に徹すするくらい熟読玩味し、かつ高橋陽介さんの『一次史料にみる関ヶ原の戦い(改訂版)』(星雲社)も読んでましてん。

2017-05-07 17:46:50
樋口左衛門尉隆晴 @saemonhiguchi

関ヶ原の原稿に熱中してて夕飯食べてなかったでござる。だいたい終わったけど。とはいっても締め切りはずっと先なので、本に載るの先。しかし白峰先生の諸論文面白いし、高橋陽介氏の本も多々インスパイアされる。

2017-05-09 23:36:43
樋口左衛門尉隆晴 @saemonhiguchi

いや、先だって、白峰先生の研究を参考に関ヶ原の記事書いたばかりだから、封筒あけて「関ヶ原」の文字見たときは。新しい研究成果で、オレの原稿アジャパーになるかとギクリとした。

2017-05-27 20:15:29
桐野作人 @kirinosakujin

白峰旬さん(別府大学)から6点の御論考頂戴。御礼。うち5点は関ヶ原合戦に関するもの。「いわゆる小山評定についての諸問題」(『別府大学大学院紀要』19号、2017年)/「慶長5年9月13日の大津城攻めについての立花宗茂発給の感情と軍忠一見状(合戦手負注文)に関する考察(その1)」

2017-05-30 09:49:42