2017年8月10日

【2017.08 夏の現象学祭り #wm_cp】この本を わたくしが語ろう

『ワードマップ 現代現象学』刊行記念ブックフェア、「いまこそ事象そのものへ!」にリストされた書籍を 様々な人たちが推薦します。 ※ブックフェアの紹介ページはこちら: http://bit.ly/201708fair ※ブックフェア周辺ツイート群: https://togetter.com/li/1143256 ※過去のフェア: 続きを読む
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縮限 @contractio

ウィギンズ『ニーズ・価値・真理』の目次はこちら bit.ly/2xSQ2dc

2017-09-21 12:33:16
縮限 @contractio

また勁草書房の本になってしまいましたが・・・。 選者間に非公式の申し合わせ事項などが存在しているわけではありません。

2017-09-21 12:35:02
gu @uemurag

ちなみにウィギンズと現象学の伝統を結ぶかもしれない人物として、Aurel Kolnaiを挙げることができます。bit.ly/2yqT99a #wm_cp

2017-09-21 12:41:24

ティム・クレイン『心の哲学』(勁草書房)

植村玄輝さんによる推薦
※目次:http://bit.ly/2xlFC2M

gu @uemurag

「魂」セクションに選書されているクレイン『心の哲学』にはPOPも書いたのですが、この本を現象学ブックフェアでお勧めする理由をもう少し説明します。#wm_cp twitter.com/contractio/sta…

2017-09-20 22:19:36
gu @uemurag

クレインはこの本で、現代の心の哲学でさかんに論じられている問題を、すべての哲学者が賛同するわけではない見解を中心にした切り口から、彼の意見を織り交ぜつつ論じています。この見解は、次の二つの主張としてまとめることができます。#wm_cp

2017-09-20 22:20:11
gu @uemurag

(1)私たちが自分の心について持つ科学以前の理解がどのようなものかをはっきりさせない限り、科学的な知見が私たちの心について何を明らかにするのかという問題に十全に答えることはできない。(2)私たちが自分の心について持つ科学以前の理解の中心には、志向性がある。#wm_cp

2017-09-20 22:20:24
gu @uemurag

このまとめだけで、なんか現象学っぽいなと思った人もいるかもしれません。実際、クレインのものと似た見解が、ブレンターノによって表明されています(クレイン自身も(2)をブレンターノと結びつけているのですが、実はブレンターノは(1)のようなことも言っています)。#wm_cp

2017-09-20 22:20:37
gu @uemurag

さて、(1)と(2)にもとづいて、クレインは、心の哲学の中心問題でありつづけてきた心身問題について、大胆な主張を表明します。クレインによれば、現代の心の哲学でで大きな影響力を振るってきた物理主義は、心身問題の解決法ではなくこの問題の源泉だというのです。#wm_cp

2017-09-20 22:20:50
gu @uemurag

さらには、心身問題にどのような解決が与えられたとしても、私たちの心はどのようなものであるかについて大したことが分かるわけではないというのです。詳しくは本書の第2章を読んでください。心身問題に関する主要な立場を心的因果の問題への応答として整理する前半部分も有益です。#wm_cp

2017-09-20 22:21:02
gu @uemurag

第2章以外も簡単に紹介しておきましょう。第1章では志向性の問題が導入されます。第3章では、意識の問題が扱われます。また、この章でクレインは物理主義をめぐる問題に立ち戻り、創発主義という20世紀後半の心の哲学ではほとんど忘れされられていた立場を擁護する議論もしています。#wm_cp

2017-09-20 22:21:17
gu @uemurag

第4章と第5章では、私たちの心はどのようなものであるかという問題が、それぞれ思考(命題的態度)と知覚を事例として論じられます。第3–5章での議論の鍵となるのは、もちろん志向性です。#wm_cp

2017-09-20 22:21:35
gu @uemurag

では、本書を推薦する理由はなんでしょうか。『ワードマップ現代現象学』の「心身問題」の項でも書きましたが、現象学にとって、心身問題はちょっと馴染みにくいところのある問題です。その一方で、現代の心の哲学にとって、心身問題は中心的な問題のひとつであり続けてきました。#wm_cp

2017-09-20 22:21:52
gu @uemurag

そのため、現象学と心の哲学に接点がたくさんあることは誰の目にも明らかなのに、両者を具体的に結びつけるのは、みかけほど簡単ではないようにおもわれます。これまで現象学を勉強したきた人が心の哲学の典型的な入門書を読んでみたものの、どうもしっくりこない。#wm_cp

2017-09-20 22:22:35
gu @uemurag

あるいは、心の哲学を勉強してきた人が現象学の入門書を読んでみたものの、どうもしっくりこない。こうしたことは、私が見聞きしてきた範囲でもけっこうありました。クレインの本は、こうした状況を抜け出すためのヒントを与えてくれます。#wm_cp

2017-09-20 22:22:48
gu @uemurag

心の哲学と現象学の両方が気になる人にとって、クレインの『心の哲学』は必読書だといっていいでしょう。ぜひブックフェア会場(紀伊国屋書店新宿本店3F)でチェックしてください。#wm_cp

2017-09-20 22:23:38
gu @uemurag

(おまけ。本書を翻訳したのは、先日『自然主義入門』(勁草書房)を上梓された植原亮さんです。クレインとは対照的な自然主義者の立場からの辛口コメントを交えた訳者解説も、本書を読み進めるうえで助けになるはずです。#wm_cp

2017-09-20 22:24:17
『ワードマップ 現代現象学』(新曜社)

長門さん

nagato @nag_ato

『現代現象学―経験から始める哲学入門 』新曜社 amazon.co.jp/dp/4788515326/ 現代哲学の前線で戦う現象学者の基礎戦闘マニュアル。全体の水準が極めて高く、限られた分量のなかでやれることを全部やっている感じ。価値や美、社会などこれまでやや薄かった話題があるのも楽しい

2017-09-01 09:54:07
nagato @nag_ato

法哲学対話、現代存在論、心の哲学、現代現象学、自然主義、メタ倫理その他と、今年は話題になる入門書がたくさん出ててすごいんだけど、僕が忘れっぽいだけで良い入門書というのは実は毎年出てるのかもしれない。

2017-09-09 16:35:48
nagato @nag_ato

しかし、良質の入門書がたくさん出る時代って、a.先端的な論点に通じていて執筆陣に回る層と b.それを読んで良いスタートを切れる入門者がいるなかで、c. 大御所だけど最新の研究をフォローしてない学者 や d. 自分の強みをまだ発見できてない院生あたりが辛い気持ちになってそうだ。

2017-09-09 17:19:25
nagato @nag_ato

c.の大御所たちはなんのかんので勘が鋭かったりしてまだまだリスペクトされるし業界に必要と思われるだろうけど、d.の院生やODは優秀な学部生に猛スピードで追い抜かれているような気持ちになってて焦ってるんじゃないか。てか僕は焦ってる。

2017-09-09 17:23:11
nagato @nag_ato

すごい入門書が出ると、ある程度の歳までに仕事できなかったひとにはそれが引退勧告みたいに見える、とか。

2017-09-09 17:27:44
Landing Zone Bravo @l_z_b

植村玄輝・八重樫徹・吉川孝 (編著), 富山豊・森功次 (著), 『ワードマップ現代現象学:経験から始める哲学入門』, 新曜社, 2017年. 読了。「経験の探求」としての現象学という側面を軸にして、現象学のもつ特長とその射程を、哲学の入門書として構成した稀有な本。すごい。

2017-09-09 16:17:46
Landing Zone Bravo @l_z_b

現象学の入門書というと、なんか現象学の専門用語を速射砲のように繰り出されるか、それともいきなるフッサールそのものを読め、みたいな話になって敬遠してたんだけど、この本はまったくそんなことなくて自然に理解し考えられるように随所に工夫があってほんと素晴らしい。

2017-09-09 16:20:05
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