「マンガの読み方」シンポジウム~漫画研究の黎明期を振り返る

1990年代に夏目房之介氏や竹熊健太郎氏、そして多くの研究者が集まって、漫画を作品論や文学論でなく「表現技法」から研究するという画期的な「マンガの読み方」という本が出たのです。まだ大学でマンガ学部ができるとか、そんな動きがほとんどなかった時代だったと思います。たいへん衝撃的な本でした。その本を、20年の月日を経て振り返る催しがありました。書き手のひとり、竹熊氏のツイートなどを含めてまとめます ツイートを使わせていただいたアカウントはこちら(※追加は除く) @kentaro666 @k_saga @iorin_forall @hrhtm2011 @gaku_cscvroff @lacopen @shimamuramasari @fushunia @saikifumiyoshi @gagaga21480621 @BSRIKA @taimatsu_torch @guilloid @YAQltCPnhF9GfaJ @nono_kin @nari_taro @asahiyuu @shikuji @gekigavvolf @Yta8Ntion1FKvR0 @mma_the_orange @ebicyber @iwa_jose @okakiyo92 @iorin_r_18 @bxjp @hidgepaso @henshu_ckr @Y_Ykcho @nureteniahour @nue213 @JunyaTheSphere
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鈴木淳也 新刊『大友克洋全集解説2BWW』 @JunyaTheSphere

僕の場合『マンガの読み方』は1996年位に、当時流行っていた宝島ムックの一つとして読んだんだけど、「こんな読み方というか分析が出来るんだ!」と感動しつつ、その後のマンガの読み方が一変してしまって(細かいところにばかり目が行く)、「こりゃあ分析そのものが楽しくて困るな」と思った。

2017-11-26 01:48:17
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

なんか古い記事あった。 夏目・竹熊が組んだ「マンガの読み方」の復刊はいろいろ難しいらしい&当時の編集者さん - 見えない道場本舗 (id:gryphon / @gryphonjapan) d.hatena.ne.jp/gryphon/200808…

2017-11-26 08:03:02
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

このシンポに行けなかった自分がかいた紹介記事。 この「マンガの読み方」が出た当時の文章を保存していたので収録している 「マンガの読み方」発行時代を振り返る /当時の文章を紹介 - d.hatena.ne.jp/gryphon/201711…

2017-11-26 08:04:53
リンク はてなダイアリー 11月25日「マンガ研究フォーラム」。漫画の『文法研究』の草分け「マンガの読み方」発行時代を振り返る /当時の文章を紹介 - 見えない道場本舗 2000年代半ば、危機的な状況にあった新日本プロレスの人気が復活するためには、多大なる努力と、長い時間.. 1 user
Gryphon(INVISIBLE暫定的再起動 m-dojo) @gryphonjapan

古い夏目房之介さんの記事。昨日シンポジウムがあったので発掘紹介 / “『マンガの読み方』を作った頃:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ” htn.to/t2yziu

2017-11-26 11:28:11
リンク オルタナティブ・ブログ 『マンガの読み方』を作った頃:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ 自主ゼミで『読み方』についての発表があった。事前に『読み方』の制作資料をひっぱり...
飯田耕一郎@うさ爺 @009usaya

土曜の学習院の「マンガの読み方」シンポジウム。レジュメがさすがの資料でありがたい。最後の方で語られたマンガの批評や研究書の問題として図版の著作権はこれからもっと大変そう。。 pic.twitter.com/SP9cuRNtDu

2017-11-26 11:56:45
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ぽぴぃ。 @poppyaaaaaaaaaa

夏目先生は「マンガ学という学問が本気で成立するとは思わない」と仰ったけれど、それは単にマンガ学者の世代差を明確にし、若手に襷を渡すためのパフォーマンスにしか見えなかった。 #マンガの読み方

2017-11-26 16:11:13
ぽぴぃ。 @poppyaaaaaaaaaa

少なくとも『読み方』や『冒険』を執筆されている時は「今、自分達がただ面白過ぎるがために熱中しているものが、思いがけずマンガ学のようなものを成立させてしまう可能性はある」と考えていたのではないだろうか。 #マンガの読み方

2017-11-26 16:11:35
小形克宏 @ogwata

参加者として当日の報告をしつつ、『マンガの読み方』について振り返ってみました。/シンポジウム「マンガ批評/研究の転換期―1995年、『マンガの読み方』の成立過程とその時代」について mavo.co.jp/yomikata_sympo… #電脳マヴォ合同会社 #マンガの読み方 @MavoLLCさんから

2017-11-27 15:48:51
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

先日のシンポジウムで、宝島社の編集者(当時)近藤隆史氏が本の重要なキーマンだったと改めて感じた。もともと『別冊宝島』に『絵画の読み方』『デザインの読み方』という美術解説書シリーズがあり、その一環として近藤氏が『マンガの読み方』の企画を夏目房之介氏に持ち込んだことが始まりだ。

2017-11-27 06:44:55
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

歴史的に美術論・デザイン論の積み重ねがあった前者に比べて、マンガに関しては過去に類書は無かった。夏目氏は個人の著作として書くにはあまりにも膨大な作業になると感じ、私や他のメンバーを集めて、まずマンガ表現に関する研究会を発足させた。宝島社の会議室を占拠して、研究会は2年続く。

2017-11-27 06:48:54
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

それが日本における「マンガ学」の始まりだったと言える。研究会の最中に、私は岡田斗司夫氏からアメリカで出たばかりだったスコット・マクラウドの「アンダースタンディング・コミック」を見て驚愕、夏目さんに見せた。まったく同時期に、日本とアメリカで同じことを考えている人がいる驚きだった。

2017-11-27 06:52:25
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

【追記】「マンガの読み方」以前に類書と呼べるものは作家による「マンガ家入門」か、マンガ家によるマンガ批評(パロディ含む)の類しかなかった。夏目さんの「マンガ学」や、私と相原コージの「サルまん」は、「マンガによるマンガ批評」の走りだったと呼べるが、

2017-11-27 13:54:59
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

学問というより、「マンガおもしろエッセイ」に分類されるべきものだろう。「サルまん」は、あくまでギャグとして「マンガ家入門書のパロディを作ろう」と相原君と相談して始めたもので、学問や批評の体裁を持っていたとしても、あくまでギャグで、まさか本物の学問に発展するとは夢にも思わなかった。

2017-11-27 13:56:58
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「サルまん」には前史があり、それは私が「コージ苑」の付録として書いた「マンガの文法」である。これの執筆前、私はマンガ特有の記号表現に名称が存在しないことに気がついて、「漫符」と名付けた。「マンガの文法」は相原君がイラストを描いていて、完全に「サルまん」の原型になっている。

2017-11-27 13:58:12
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

それから手塚治虫の死後、私はJICC出版局(宝島社)の仕事で「1億人の手塚治虫」を編集し、夏目房之介さんは「手塚治虫はどこにいる」を執筆する。そこから私は「サルまん」を経てマンガの読み方の研究会に参加するのである。

2017-11-27 13:58:57
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「手塚治虫はどこにいる」は、手塚の表現の変遷を追いながら表現としての手塚治虫論を書いた画期的な書物で、まさしくマンガ表現論の嚆矢。夏目さんには、この時点で「サブカルエッセイ」から「学問」を志す明確な意志があったように思う。私が「この人には敵わない」と思った最大の理由がこれである。

2017-11-27 14:00:38
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「サルまん」執筆に当たって、私は過去の「マンガ入門書」を可能な限り集めた。そこで一番役に立ったのが編集者・綿引勝美氏が双葉社で編集したマンガ入門書(タイトル失念)で、吹き出しの形のパターンと使いかた、マンガ記号の種類、といったような、その後のマンガ表現論の問題意識が全て出ていた。

2017-11-27 14:02:02
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

綿引勝美氏は秋田書店「まんが王」出身の編集者であり、吾妻ひでおの育ての親として有名。編集者の立場からまんが表現に取り組んだ貴重な人だ。あとは80年代、やはりマンガ家志望者の過去がある荒俣宏氏が、雑誌のコラムで「コマ割り論」を書いていたのが早すぎた仕事としてあるくらいである。

2017-11-27 14:04:44
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

こうした問題意識は、多くの人が抱いていたと思われる。しかしそれが本として結実するには時代が未成熟だった。シンポジウムでも出たが、「サルまん」や「磯野家の謎」のような謎本ブーム、

2017-11-27 14:08:19
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「ウルトラマン研究序説」のようなマンガやアニメ・特撮映画を「シャレ」として衒学的に扱うブームがあったことが実は大きい。そういった学問の体裁を纏ったおもしろエッセイが売れたから、実はガチンコの研究書である「マンガの読み方」が出版できたことは確かなのだ。

2017-11-27 14:08:32
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

綿引勝美氏のマンガ入門書、「マンガと劇画の描きかた」だったかもしれない。どなたかわかりませんか。双葉社で80年代前半(多分)にでたムックです。

2017-11-27 14:22:26
奥田祐士 @spooky1958

@kentaro666 双葉社 なんでもプレイ百科 ワイド版マンガのかきかた 19ではないでしょうか?

2017-11-27 14:24:55
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