- Ten_ya_Wan_yada
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川岡批判の先鞭をつけたのも吉田さんで、やはり吉田さんの画期性は動かないと思うんですよ。藤井・大藪両氏を含め、第2世代は「吉田ショック」から出発している。 twitter.com/rokurohei_XI/s…
2017-12-24 01:19:14義満王権簒奪論批判の議論も室町ブームの前提にあるだろうけど、その後の幕府-守護体制論批判も議論の活発化を促したようにも思うなぁ。そうなると、我らが藤井さんや大薮さんも大きくとりあげねばなりますまい。
2017-12-23 23:35:40ブームの下地『室町の王権』の衝撃
-「室町ブーム」発生と変遷、そして「当たり前の研究対象」となるまで(後半)
足利義満・義持の再評価という意味では、伊藤喜良『足利義持』人物叢書・吉川弘文館も重要だと思うのですが、誰も指摘していないのでしょうか?
2017-12-24 13:01:23というわけで、もう少し続けてみる。昨日は世代的なところから話が始まったので、流れ的に挙がっていないが、例えば富田正弘氏(1942年生)の「室町殿と天皇」(1989)、伊藤喜良氏(1944年生)の『日本中世の王権と権威』(1993)、『中世国家と東国・奥羽』(1999)、森茂暁氏(1949年生)の
2017-12-24 21:55:10『南北朝期公武関係史の研究』(1984)など、後の議論の前提になったことは言うまでもない。伊藤氏の『足利義持』(2009)、森氏の『満済』(2004)『中世日本の政治と文化』(2006)、『南北朝期公武関係史の研究』の増補改訂版(2008)などは、それより下の世代の論考と時を同じくして出されている。
2017-12-24 21:55:11意外にも名前が挙がっていない方では、家永遵嗣氏(1957年生)の『室町幕府将軍権力の研究』(1995)、「将軍権力と大名との関係を見る視点」(1997)が極めて重要。義満の公家支配、幕府研究と東国史研究の接続、応仁の乱・明応の政変など様々な分野に影響を及ぼしている。
2017-12-24 22:11:44家永氏とほぼ同じ頃に川合康氏(1958年生)の「武家の天皇観」(1995)、市沢哲氏(1960年生)の「南北朝内乱期における天皇と諸勢力」(1996)が発表。この両論考の影響力も大きいはず。特に市沢氏は「中世王権論のなかの足利義満」(2004)や「14世紀政治史の成果と課題」(2007)などを発表。
2017-12-24 22:11:45当該分野をリードされている。同時期に出された金子拓氏(1967年生)の『中世武家政権と政治秩序』(1998)は、武家官位や御成など儀礼秩序や社会慣行を明らかにしたもので、2000年代半ば以降の武家官位研究(木下聡氏 ・山田貴司氏ら)に直接つながる重要な著作(なので、復刊希望!)
2017-12-24 22:11:45家永さん・伊藤喜良さん・森さんに関しては、意外に義持・義教期の研究は少ない。この時期への注目が集まるのは21世紀に入ってからで、私はそれ以降を「室町ブーム」と定義する。 >RTs
2017-12-25 10:44:28室町東国史だと、阿部能久・杉山一弥・和氣俊行3氏が同世代、そのすぐ下に清水亮氏。たぶんその後しばらく空いて、石橋一展氏が続くのかな。その後は……推して知るべし。
2017-12-23 23:58:00付言しておくと、あくまで体感としてだけど、この室町ブームに東国史は含まれていないのです。王権簒奪論も幕府-守護体制論も東国は枠外に置かれてたわけで。昨今の出版ブームも上人先生やクロダPの力によるところが大きい。書き手がいるという点では、それなりに層は厚いのかもしれんけど。
2017-12-24 10:37:13