史学界の(中の人的)室町ブーム「これまで」と「これから」

個人の備忘録です。 ※2018年12月追記済み
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Yuichi Goza @goza_u1

川岡批判の先鞭をつけたのも吉田さんで、やはり吉田さんの画期性は動かないと思うんですよ。藤井・大藪両氏を含め、第2世代は「吉田ショック」から出発している。 twitter.com/rokurohei_XI/s…

2017-12-24 01:19:14
東専房 @rokurohei_XI

義満王権簒奪論批判の議論も室町ブームの前提にあるだろうけど、その後の幕府-守護体制論批判も議論の活発化を促したようにも思うなぁ。そうなると、我らが藤井さんや大薮さんも大きくとりあげねばなりますまい。

2017-12-23 23:35:40
東専房 @rokurohei_XI

@goza_u1 あ、なるほどですね。中央の軍制か地域権力かという議論の方向性に気を取られて考えてしまいました。

2017-12-24 10:16:00

ブームの下地『室町の王権』の衝撃
-「室町ブーム」発生と変遷、そして「当たり前の研究対象」となるまで(後半)

Takashi Kawato @takkawato

そういえば、室町ブームの一つの軸に公武関係論があるけど、その出発点はやはり富田正弘さんだろう。

2017-12-24 17:59:38
リンク www.yoshikawa-k.co.jp 富田 正弘 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社 富田 正弘詳細をご覧いただけます。
Hirochika Watanabe @HattoriJihoh

足利義満・義持の再評価という意味では、伊藤喜良『足利義持』人物叢書・吉川弘文館も重要だと思うのですが、誰も指摘していないのでしょうか?

2017-12-24 13:01:23
リンク www.yoshikawa-k.co.jp 足利義持 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社 足利義持詳細をご覧いただけます。
ナタネ油 @nknatane

というわけで、もう少し続けてみる。昨日は世代的なところから話が始まったので、流れ的に挙がっていないが、例えば富田正弘氏(1942年生)の「室町殿と天皇」(1989)、伊藤喜良氏(1944年生)の『日本中世の王権と権威』(1993)、『中世国家と東国・奥羽』(1999)、森茂暁氏(1949年生)の

2017-12-24 21:55:10
ナタネ油 @nknatane

『南北朝期公武関係史の研究』(1984)など、後の議論の前提になったことは言うまでもない。伊藤氏の『足利義持』(2009)、森氏の『満済』(2004)『中世日本の政治と文化』(2006)、『南北朝期公武関係史の研究』の増補改訂版(2008)などは、それより下の世代の論考と時を同じくして出されている。

2017-12-24 21:55:11
リンク www.minervashobo.co.jp 満済 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社 ミネルヴァ書房は、人文・社会科学の学術出版社です。人文・法経・教育・心理・福祉の書籍を中心に刊行しています。 2
ナタネ油 @nknatane

意外にも名前が挙がっていない方では、家永遵嗣氏(1957年生)の『室町幕府将軍権力の研究』(1995)、「将軍権力と大名との関係を見る視点」(1997)が極めて重要。義満の公家支配、幕府研究と東国史研究の接続、応仁の乱・明応の政変など様々な分野に影響を及ぼしている。

2017-12-24 22:11:44
リンク 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル 別冊宝島2570 新説 応仁の乱│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル 別冊宝島2570 新説 応仁の乱│宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル 1
ナタネ油 @nknatane

家永氏とほぼ同じ頃に川合康氏(1958年生)の「武家の天皇観」(1995)、市沢哲氏(1960年生)の「南北朝内乱期における天皇と諸勢力」(1996)が発表。この両論考の影響力も大きいはず。特に市沢氏は「中世王権論のなかの足利義満」(2004)や「14世紀政治史の成果と課題」(2007)などを発表。

2017-12-24 22:11:45
ナタネ油 @nknatane

当該分野をリードされている。同時期に出された金子拓氏(1967年生)の『中世武家政権と政治秩序』(1998)は、武家官位や御成など儀礼秩序や社会慣行を明らかにしたもので、2000年代半ば以降の武家官位研究(木下聡氏 ・山田貴司氏ら)に直接つながる重要な著作(なので、復刊希望!

2017-12-24 22:11:45
リンク www.yoshikawa-k.co.jp 中世武家政権と政治秩序 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社 中世武家政権と政治秩序詳細をご覧いただけます。
Yuichi Goza @goza_u1

家永さん・伊藤喜良さん・森さんに関しては、意外に義持・義教期の研究は少ない。この時期への注目が集まるのは21世紀に入ってからで、私はそれ以降を「室町ブーム」と定義する。 >RTs

2017-12-25 10:44:28
東専房 @rokurohei_XI

室町東国史だと、阿部能久・杉山一弥・和氣俊行3氏が同世代、そのすぐ下に清水亮氏。たぶんその後しばらく空いて、石橋一展氏が続くのかな。その後は……推して知るべし。

2017-12-23 23:58:00
リンク 思文閣 室町幕府の東国政策|出版|思文閣 従来の中世東国史研究では、鎌倉公方を中心とした鎌倉府体制が注目されてきた。 これに対し本書は、室町幕府の東国政策という視点から室町期東国社会をとらえ直し、その焦点を平時・戦時それぞれの東国の...
東専房 @rokurohei_XI

木下聡氏は業績の幅が広すぎて、研究史上の位置付けは“業績群”別にしないと難しいですね…。

2017-12-24 00:20:50
リンク www.yoshikawa-k.co.jp 中世武家官位の研究 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社 中世武家官位の研究詳細をご覧いただけます。
リンク honto 管領斯波氏 室町幕府将軍家足利氏の有力一族のひとつ、斯波氏。室町幕府の政治を語る上でも、守護を務めた越前・尾張・遠江国を検討する上で
東専房 @rokurohei_XI

付言しておくと、あくまで体感としてだけど、この室町ブームに東国史は含まれていないのです。王権簒奪論も幕府-守護体制論も東国は枠外に置かれてたわけで。昨今の出版ブームも上人先生やクロダPの力によるところが大きい。書き手がいるという点では、それなりに層は厚いのかもしれんけど。

2017-12-24 10:37:13
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