【R18】真奈美の性活日記 第一話

母が亡くなって七年、父と二人で静かに暮らす高校生、真奈美。ある日、父が若い美女を家に連れてきた。真奈美の生活が“性”活へと変わってイッたのは、それからだった。
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夢乃 @iamdreamers

愛魅さんがお父さんに乗ったまま、振り向いた。それでも腰を止めない。 「あ、真奈美ちゃん、お、おかえり、あん、なさい」 愛魅さんが恍惚とした表情のまま、言った。愛魅さんの身体の陰から、お父さんの驚いた顔が見えた。 「ま、真奈美、いや、その、これは、違うんだ、あう」 #twnovels

2018-04-30 18:55:14
夢乃 @iamdreamers

頭が熱くなった。それが、夫婦の秘め事を見てしまった恥ずかしさからなのか、それとも怒りから来たものなのか、解らない。 「二人とも、真昼間っから何やってんのよっ!! 馬鹿っ!!」 叫ぶなり、わたしは落とした鞄とバッグを引っ掴んで階段を駆け上がった。 #twnovels

2018-04-30 18:55:43
夢乃 @iamdreamers

背後ではまだ愛魅さんの喘ぎ声が続いている。わたしは自分の部屋に飛び込むと、その声を締め出すように大きな音を立てて扉を閉めた。手に持ったものを床に投げ捨ててベッドに飛び込む。頭を巡っている血液が沸騰している。さっきの光景が目にこびりついている。 #twnovels

2018-04-30 18:56:10
夢乃 @iamdreamers

愛魅さんのほっそりと引き締まった肉体、軽やかに揺れる、ハーフにも見える美しい髪、音を立てて出挿りするお父さんの逸物、幸せそのものといった愛魅さんの顔、驚いたバツの悪そうなお父さんの表情。 あー、駄目、いらいらする。 #twnovels

2018-04-30 18:56:33
夢乃 @iamdreamers

そりゃね、お父さんと愛魅さんは夫婦だよ。だからセックスするのも解るよ。だけどね、それを娘に見せつけるように昼間っから居間でやる? そういうのは娘が眠りに就いた深夜に二人だけの寝室でこっそりヤるもんでしょうにっ! 顔を枕に埋めて頭の中で目一杯悪態をつくわたし。 #twnovels

2018-04-30 18:56:54
夢乃 @iamdreamers

それでも全然落ち着かない。このまま寝転がってても、さっきの光景、とりわけ、繋がった二人の性器が目の前から離れない。 音を立てて抜き挿しされるお父さんの逸物、それを呑み込む愛魅さんの女唇、動くたびに溢れる体液。・・・穢らわしい。 #twnovels

2018-04-30 18:57:13
夢乃 @iamdreamers

駄目、このまま寝てても落ち着きそうにない。明日の予習でもしよ。わたしは身体を起こしてベッドに腰掛け、あの光景を振り払おうと頭を強く振った。三つ編みにしたお下げ髪が頭の周りに弧を描く。 #twnovels

2018-04-30 18:57:31
夢乃 @iamdreamers

立ち上がり、制服の上着を脱ぎ、リボンも解いてハンガーに掛ける。いつもはスカートとブラウスも脱いで部屋着に着替えるんだけど、今日はなんだか面倒で、それは省いた。暗くなりかけた部屋の明かりを点け、放り出した鞄を拾って机に向かう。 #twnovels

2018-04-30 18:57:51
夢乃 @iamdreamers

教科書や筆記用具を鞄から取り出し、シャーペン片手に机に開いたそれらと睨めっこするけれど、全然頭に入ってこない。頭の中はさっきの光景で埋まっている。別の事がまったく入らない。もうほんと、嫌になっちゃう。 #twnovels

2018-04-30 18:58:09
夢乃 @iamdreamers

どれくらい経ったろう。陽は沈みきっていないから、そんなに時間は過ぎていないと思う。部屋の扉が軽く音を立てた。 「真奈美ちゃん、お話ししたいんだけど、入っていい?」 愛魅さんの声。 「今忙しいんですっ 邪魔しないでっ」 むしゃくしゃしたままのわたしは乱暴に答えた。 #twnovels

2018-04-30 18:58:34
夢乃 @iamdreamers

けれど、愛魅さんには聞こえなかったのか、聞こえないふりをしたのか、そもそも最初からわたしの言葉を聞く気がなかったのか、わたしの返事を無視した。 「入るよ」 ノブの回る音。扉が開いて、閉じる音。後ろに近寄って来る人の気配。 #twnovels

2018-04-30 18:58:54
夢乃 @iamdreamers

わたしはシャーペンを机に叩きつけると、勢い良く椅子を回して振り返り、叫んだ。 「邪魔しないでって言ってるで・・・」 叫びは途中で虚空に吸い込まれた。そこには、美の女神が立っていた。 #twnovels

2018-04-30 18:59:15
夢乃 @iamdreamers

白磁のような滑らかな白い肌、引き締まった細い腰、その腰とのバランスが崩れない極限まで大きく豊かな形の良い胸、長く伸びた細くしなやかな四肢。薄明るい外からの光と白い天井灯だけなのに、薄茶色の髪は黄金色に輝き揺らめき、後光を纏っているかのよう。 #twnovels

2018-04-30 18:59:35
夢乃 @iamdreamers

そしてその、美しい顔。艶かしい表情。黒真珠のような深い黒い瞳は見ているだけで吸い込まれてしまいそう。世界最高の芸術作品。どんな男も、いや、女だって、この美を手に入れることができるなら、すべてを投げ出してしまうだろう、それほどまでに美しい。 #twnovels

2018-04-30 19:00:00
夢乃 @iamdreamers

その右腕がゆっくりと上がり、わたしに向かって伸びてくる。わたしは究極の美に魅せられて微動だにできない。細くしなやかな指がわたしの顎を捕らえた。女神の顔が近寄ってくる。ああ、これほどに美しい人をこんな間近に見られるなんて、なんて幸せなのだろう。 #twnovels

2018-04-30 19:00:20
夢乃 @iamdreamers

愛魅さんから漂ってくる、微かな芳香。化粧品ではない、石鹸でもない、けれど確かに、その美しい肌から漂ってくる、心が軽くなるような薫り。愛魅さんの薫り。これがフェロモンというものだろうか。愛魅さんのフェロモンは、同性をも魅了するのだろうか。 #twnovels

2018-04-30 19:00:39
夢乃 @iamdreamers

次の瞬間、わたしの唇が女神の唇で塞がれた。惚けていたわたしは現実に引き戻された。けれど。柔らかな弾力が唇の上を這う。あ、ああ、なんて素敵な口唇だろう。異物が口の中にそっと入り込んで来る。わたしはそれを抵抗もせずに受け入れている。 #twnovels

2018-04-30 19:01:01
夢乃 @iamdreamers

あ、ああ、あ。すごい。あ、はあ、いい、きもち、いい。ずっとこのまま、天上の快楽を貪りたい・・・ ゆっくりと優しく口の中を愛撫する舌の動きに、気が遠くなりかける。はっとして、わたしは愛魅さんの両肩を掴み、その身体を、顔を、唇を引き剥がした。悦楽の余韻が残る。 #twnovels

2018-04-30 19:01:21
夢乃 @iamdreamers

「何するんですか」 叫び声を上げてはみるけれど、勢いはない。愛魅さんは舌を出して唇を舐めた。その動きも艶かしい。わたしは手の甲で口を拭った。 「ファーストキスは好きな人と、って決めていたのに」 弱々しい抗議の声。 #twnovels

2018-04-30 19:01:44
夢乃 @iamdreamers

愛魅さんは天使のような微笑み──淫魔には到底見えない──を浮かべて言った。 「初めてだったのね。知らなくてごめんね。でも、真奈美ちゃん、何をそんなに怒っているの?」 「何ってそんなの・・・」 「睾士さんがあたしとエッチしてたこと?」 #twnovels

2018-12-22 21:00:31
夢乃 @iamdreamers

「こんな昼間にやることじゃないじゃない」 「そんなことないよ。愛する人とヤりたくなったらいつだってヤるよ」 「いくら愛してるからって・・・時と場所は弁えてよ」 「場所は考えてるよ。本当は所構わずヤりたいけど、公然わいせつ罪になっちゃうから」 #twnovels

2018-04-30 19:02:26
夢乃 @iamdreamers

「そうじゃなくてっ」わたしの勢いはまた少し、盛り返した。「子供に見せるものじゃないでしょっ 罪にならなくたってっ」 「そんなことないよ。両親が愛しあっていることを子供に見せるのって、大切なことだと思うよ」 この感覚が世間一般と違うんだ。少なくとも、わたしとは違う。 #twnovels

2018-04-30 19:02:49
夢乃 @iamdreamers

「そんなことないっ 駄目なものは駄目っ」 「それはね、思い込みよ。周りの人たちがそう言っているから、そう刷り込まれているだけ。それにね」 愛魅さんは澄んだ瞳でわたしを覗き込んだ。 「な、何よ」 「真奈美ちゃんが怒っているのはそんなことじゃないと思うの」 #twnovels

2018-04-30 19:03:09
夢乃 @iamdreamers

そう、それは確かだ。二人の行為を見て、怒りともなんともつかない心のわだかまり、それがなんなのか、自分でも判らない。ただ、もやもやとしたすっきりしない気持ちに無理矢理、理由付けをしただけ。わたしにも判らないわたしの気持ちが、愛魅さんには判るのだろうか? #twnovels

2018-04-30 19:03:30
夢乃 @iamdreamers

「じゃ、何よ」 挑発する思いを込めて、言葉を投げつけた。愛魅さんはふっと目で笑った。 「それはね、真奈美ちゃん、あたしに嫉妬しているのよ」 「は????????」 思いもよらなかった単語を聞いて、頭の中をクエスチョンマークが飛び交った。 #twnovels

2018-04-30 19:03:58