- uchida_kawasaki
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●最初に結論
訂正) ダムは満水になったらそれ以後、下流で洪水が起きようと人が死のうと流入量までの放水を続ける他ないです。 設計限界を超えた時点で、ダムは治水ではなく洪水発生装置になります。 仕方ないのです。ダムとはそういうものです。放水しなければダムが崩壊して巨大な鉄砲水が下流を殲滅します。
2018-07-17 00:56:59訂正) 流入量以上の→流入量までの 説明:緊急放流は、ただし書き操作と言われ、これは流入量以下と規定されている。ダムが無い状態の流量になるということ。下流の堤防がダム前提で設計されているので、この状態では洪水の危険が高くなる。
2018-07-17 00:47:17一応、ただし書き操作(緊急放流)では、流入量以下を放水するので、ダムが洪水の増幅装置になるわけではないけれども、ただし書き操作に入ると放水量が急増するので下流の人が逃げる間が期待できないのよ。
2018-07-17 00:43:47ダムの警報サイレンが鳴ったら、川から速やかに離れて、高台に逃げる。この後半はダム、治水無謬神話で知られていないと思う。知っていても強い安全バイアスがかかる。
2018-07-17 16:39:38ダムのただし書き操作と原子炉のベントを同じような問題だという指摘があるが、これはそのとおり。 非常に相似した関係にある。 まぁ、ただし書き操作したからと言って、必ずしも下流域が氾濫するというわけではなく、この点は遥かにダムのほうがマシだが。
2018-07-17 23:59:08一方で、ただし書き操作をしないとダムは決壊し、下流域を破滅させること、だから人が死のうと洪水になろうと時間余裕なくただし書き操作に入らねばならない。 原子炉の場合もベントしないと原子炉が溶けて爆発してしまうわけで、住民が逃げるのを待つ間はない。福島ではベントに失敗し、遅れ、爆発。
2018-07-18 00:08:05河川管理事務所がダムのただし書き操作に入った事自体は、全く正当なことで、これを非難してはいけないと思う。 但し、ただし書き操作によって今回のように多くの犠牲を出したことがなぜかということを”(アホな)住民が逃げなかったからだ”などと言い放つのはまったくもって誤っている。
2018-07-18 00:18:13はっきり言って、今回の肱川大水害をはじめ西日本広域で起きたダム災害は、ダム偏重治水行政による行政災害であるし、避難できない人が多く生じ、多数の死者まで出したのは、長年のヒノマル・ダムPAによる行政大災害と言ってよい。
2018-07-18 00:20:33僕が”ダム神話”に一定の疑問を持ってきたことは、昭和50年51年の早明浦ダムただし書き操作のドキュメンタリを見たおかげと言える。 NHKの科学ドキュメントであったが、はっきりとダムが限界を超えたときの危険に言及し、放水口直下の護岸を破壊してゆく早明浦ダムの映像を放送していた。
2018-07-18 00:23:37どんな小さなダムや籍でも堤体越流は絶対に阻止せねばならず、そのためにただし書き操作を行う。 小さな堰堤でしかなかった玄倉ダムでさえ、たとえ下流に要救助者の集団がいても警察が要請しても、結局はただし書き操作の中止は5分しかできず、人は死んだ。 下流の三保ダムを守るため仕方なかった。
2018-07-18 00:29:03小さな玄倉ダムが決壊して丹沢湖に鉄砲水が流れ込んだ場合、三保ダムが連鎖的に決壊する可能性も比定できず、そうなれば酒匂川下流域は壊滅した。 ダムにはこういう大きな弱点がある。 だから”ダム神話”は、極めて有害で危険と言える。
2018-07-18 00:31:06まぁ、ダム神話がなくてもダムの下流でキャンプするやつは現れるだろうし、玄倉川水難事故と”ダム神話”には直接の関係はないだろうが。 ただ当時驚いたのは、ただし書き操作をやめれば助かったという言論の多さだった。これがダム神話によるもの。ただし書き操作は遅らせられません、止められません。
2018-07-18 00:33:44ダムは、利水のために欠かせない道具であり、治水にも想定の設計範囲内では有効に働くわけで、たいへんに有用なものと言える。 但し、日本では利水需要は低迷どころか減少の一方で、治水についてはダムの設計範囲を超える水害が多発している。
2018-07-18 00:39:20多目的ダムに特に言えるのだけど、ダムの治水能力は極めて限定的でピーキーなものであることは絶対に忘れてはならない。 限界を超えたダムは、一挙に流入量と等しい水量までを放水するので、下流域は逃げる間はほとんどなく一挙に増水する。
2018-07-18 00:43:50田中康夫氏の脱ダム政策には当時、反感を覚えていたが、細部については知らないが、ダム偏重を脱してダム以外の方法を活用した治水という考え方は極めて正しかったと言える。
2018-07-18 00:45:36日本のダム事業のダメさは、木頭村細川内ダム計画(中止)や、八ッ場ダム、大蘇ダムの経緯と体たらくが象徴的と言える。 こんな全く無意味なことに資源を浪費し、結果として治水事業を後退させているわけ。
2018-07-18 00:49:35というか、ダムがただし書き操作を始めたら、下流の治水は短時間で崩壊する可能性が高いことを説明してこなかったツケだよね。 まさにダムPAの失敗。 twitter.com/kabutoyama_tar…
2018-07-23 03:32:40計画性がないというより、科学的じゃないのが根本問題 ダム放流、国「ルール通り」住民「計画性ない」(読売新聞) headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-…
2018-07-22 17:09:49肱川が氾濫してすごいことになっているけれでも、肱川は197号線が並走していて、一時、毎週走っていたところ。 で、ありゃ氾濫しますよ。四国カルストから大変な数の小河川が流れ込んでいてしかも急峻。そして蛇行が激しい。ダムは、本来ゴルジュのような狭隘な地形に湛水していて、貯水量は少ない。
2018-07-13 20:49:09肱川には堤防による治水はかなり下流の大洲市菅田町宇津からようやく整備中のものが目立ってくる。ただし、菅田の堤防は整備中で、まだ治水能力は限定的だった。 今回氾濫したのは、この菅田近辺の東岸と、肱川町周辺を確認しているけれど、ダムが治水能力を失えばあそこは沈む。
2018-07-13 20:55:41ダムは能力を超えれば治水には全く役に立たないし、むしろ逆にダムの破壊で大水害を起こすもので、堤防などの治水と組み合わせないとすぐに破綻する。 ダムの治水能力はそういうものなのであって、合法だろうと手順通りだろうと治水能力を失えば下流には甚大な水害を起こす。
2018-07-13 21:02:03僕の知る、大規模ダムの能力を超えた事例としては昭和51年台風17号による早明浦ダムがあるけれども、徳島市の第十では堤防決壊の危機にあったと聞いている。治水に力を入れてきた吉野川ですらそういうことになる。
2018-07-13 21:06:02もちろん、ダムによって時間稼ぎはできるのだけど、ダムの治水能力を超えると、極めて短時間で氾濫に至る危険があることを肱川水害は示している。これは当たり前のことであって、防災計画と国交省と自治体の連携がどうなっていたのかが今回の被害拡大の鍵。モーマンタイ会見で推して知るべし。
2018-07-13 21:14:44