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【お玉さんの読書マラソン】『真説 芦辺拓 対 二階堂黎人』第2部

あまりにも個性的すぎる2大本格ミステリ作家!両者の仕事を年度ごとに辿り、括って、総括し、勝敗を決めていこう、というお玉さんの読書マラソン企画第2部。今回の勝負は1999年から始まります。(『名作家博覧会 芦辺拓 vs 二階堂黎人』から改題)
書籍 芦辺拓 二階堂黎人 本格ミステリ 小説 文学
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お玉と毒きのこ @ottama709
さてさてさて(久しぶりのミステリ感想だが、ミステリ感想ではない)
お玉と毒きのこ @ottama709
さて「真説 芦辺拓 対 二階堂黎人」でございます。以前より行ってた対決読書マラソン企画、待望の再開、第二部のスタートなのであります。(コッソリとタイトルを変えました) あまりにも個性的すぎる二人の本格作家、その著作群を年毎に区切ぎって勝敗をつける、そんな仕様の読書マラソンでございました
お玉と毒きのこ @ottama709
第一部では1998年、『人狼城の恐怖』の完結巻刊行時までを取り上げました。 今回からの第二部は04年、二階堂さんの連作「kilker X」シリーズ終了時までを取り上げる予定であります。本格ミステリ大賞候補作に芦辺さんの作品が入っている01年と04年は「本格力を高めよう てぃんくる☆」も混ぜ込む予定
お玉と毒きのこ @ottama709
そして、現在のところは、 芦辺拓 2点(90・97年) ー 二階堂黎人 6点(92・93・94・95・96・98年) といった塩梅で、二階堂さんがトリプルスコアでの大リード。(あくまで私メ、お玉の主観的かつ偏向的か感想による白黒であります☆ 異論は全然認める ) サァ、このリード、守り切れるかなァ〜
お玉と毒きのこ @ottama709
そんなわけで、これまでのちょっとしたまとめ。 98年までの芦辺さんは試行錯誤期の模索期。博覧強記といった点では各作品毎の共通点があるんだけど、そのスタイルは各作品でゴロリと変わっているといった感じ。 バラエティがありすぎて作家としての売りがイマイチ見えてこない、そんな雌伏の時期
お玉と毒きのこ @ottama709
1998年までの「芦辺拓」で私メのオススメの三本はというと、 『殺人喜劇のモダン・シティ』 『地底獣国の殺人』 『鮎川哲也読本』 となりますね。『十三番目の陪審員』もイイね
お玉と毒きのこ @ottama709
「モダン・シティ」は戦前の大阪の紙上再現の密度と芦辺拓作品随一のフーダニット趣味が高いレベルで融和している(あとWヒロインがかわいい♫)ところが◎ 「地底獣国」は二十一世紀の芦辺拓作品で顕著に見られることとなる作家としての「らしさ」、その「らしさ」がいよいよ開花するそんな作品なのね
お玉と毒きのこ @ottama709
『鮎川哲也読本』は二階堂さんと有栖川氏との共著だったりするんだけど、収録短編、収録評論、収録インタビューと芦辺さんが暴走ギリギリな大車輪の活躍。それが鮎川哲也という作家の輝きに繋がっているそして、その輝きが眩しすぎて、眩しすぎて、眩しすぎて、、、。この行間から伝わる熱量! ステキ
お玉と毒きのこ @ottama709
対して98年までの二階堂さんを考えると……、外連味溢れる重厚なゴシックミステリといった、本来ならば二階堂黎人という作家が持っている幾つかの武器の一つであるそのスタイルが、……広くミステリファンに喧伝されてしまった期間と言えそうね。二階堂黎人と言えば? のイメージの完全なる固定化
お玉と毒きのこ @ottama709
異常なまでのリーダビリティの高さ、それが二階堂さんの持ち味だと思っているのよねオイラ。 あと今後のネタバレになるんだけど、「叙述トリック」の使い方と見せ方が、異常なまでに上手な作家というのがワイが抱いてる二階堂さんのイメージ
お玉と毒きのこ @ottama709
そんなわけで、98年までの「二階堂黎人」作品でオススメの三本は、 『悪霊の館』 『奇跡島の不思議』 『軽井沢マジック』 かしら? まぁ、『ユリ迷宮』もいいし、『人狼城の恐怖』は本格好きなら何度も訪れるべき観光地だとも思っているよ
お玉と毒きのこ @ottama709
でも『悪霊の館』で二階堂蘭子シリーズは頂点に達しており、「人狼城」は「悪霊」メソッドの応用編と思っているし、オーソドックスなクローズドミステリに見せかけて、かなり意地の悪いことをやっている「奇跡島」は、新本格という現象を回顧するとき、オミットしてはいけない作品とも思ってるよ
お玉と毒きのこ @ottama709
『軽井沢マジック』は自動ドアとか屋根とか、細かなトリックや謎がとにかく秀逸。 暴論かもしれないけど二階堂黎人におけるメインの名探偵って、自分は二階堂蘭子ではなく水乃サトルがそれだと思っているよ。
お玉と毒きのこ @ottama709
そんなこんなで次回から対決読マの第二部がスタート ( ´ ▽ ` )ノ ……まぁ、一発目は「堕天使」か『本格ミステリーを語ろう』からスタートしようと思ってるので、本格(ダブルミーニング)的な対決はまだ少しだけ先になるんですけどね、、、てへへ じゃっはばぁ〜い ( ´ ▽ ` )ノ
お玉と毒きのこ @ottama709
三日に一本くらいのペースでの感想投下が理想。 がんばるぞい。
お玉と毒きのこ @ottama709
さて「真説 芦辺拓 対 二階堂黎人」でございます。 1999年度に刊行された作品群での白黒線ですが、まずは共著から取り上げようと思います。 『本格ミステリーを語ろう! [海外篇]』であります。 芦辺拓・有栖川有栖・小森健太朗・二階堂黎人がお送りする海外古典真剣しゃべり場! pic.twitter.com/4pdCQOw70i
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お玉と毒きのこ @ottama709
二階堂さんが前書きで宣言されている「若い読者が適切なガイドとして使えるような評論集や入門書」という狙い! 2018年を生きる僕たちには喜国さんの『本格力』というその狙いにうってつけな大傑作本があるわけなんだけど、20年前には前書きで指摘にあるとおり、そんな適切なガイド本は皆無だったよね
お玉と毒きのこ @ottama709
そんな理想の旗の下、四人の本格作家は熱海で二泊三日の熱いディスカッションを繰り広げるのです。 有栖川「名探偵はヒーローというよりは装置」 芦辺「オーギュスト・デュパンはポーの夢であり、ヒロイズムの結実」 一章からブッ飛びまくりですやん。適切なガイド? いやいや読者置き去りですよ(笑)
お玉と毒きのこ @ottama709
海外作家が残してくれた古典作品たちを面白楽しく宣伝していく、とそんなミステリ初心者に優しい本ではない。ハイブロウな論評の応酬! マニアックな知識の連続投下! この本に登場する古典はそこそこ(?)読んでるので何となく着いていけたけど、ある程度の既読前提が無いとツラかろうじゃないかしら?
お玉と毒きのこ @ottama709
取り上げる海外作家にしても、四人全員が全肯定といった作家や作品が少なく、四人のうちの誰か一人が否定派だったりするケースが割と続くので、楽しげな談話の雰囲気の中にピリピリしたものを感じちゃったりもするのよね。異論のぶつかり合いが持つ不穏な空気よ。
お玉と毒きのこ @ottama709
対象の否定には、(その作家さんが作品に対して感じてる)否定されるべき理由が明記されるわけなので、対象を洞察し理解を深めるための武器として既読作品に関しては有効なんだけど、、、未読作品においては、これだけ強い言葉で否定されちゃうと、、、手に取るの後回しにしちゃいかねないよねェ (´Д` )
お玉と毒きのこ @ottama709
中盤や後半あたりの肯定意見が先行している、数ページ単位の処理での作家や作品のパート、言い換えると四人にとってそれほど思い入れのない作家や作品を取り上げている短評パートは、ミステリ好きたちによる「ザ・四名様」という雰囲気があり、ギスギスしてなくて、読んでいて楽しい
お玉と毒きのこ @ottama709
退屈の二文字でバッサリと斬っていく小森さん♫ カッコいい♫ すごい知識量なんだけど、けれどあまり論談のマウントはとれていない芦辺さん♫ 読者にとっての癒し担当♫ ザ・偏屈! 二階堂さん♫ 安定! 二階堂さんとはベクトルの違うんだけどやっぱりの偏屈マン! 有栖川さん♫ その信念、お見事!
お玉と毒きのこ @ottama709
若い読者に対しての適切なガイドというと疑問は残る本書ではありますが、それぞれの作家の本格ミステリに対する嗜好や美学が垣間見えるわけで、ミステリファンなら本棚に並べるべき一冊かも? (特に有栖川有栖ファンにとっては、後のミステリエッセイ群への萌芽とも言うべき内容になっているのでは?)
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コメント

MAQ @junk_land 2018年7月27日
お玉さんの26日分の関連ツィットを追加してまとめを更新しました。今回取り上げられたのは『本格ミステリーを語ろう![海外篇]』でした!
MAQ @junk_land 2018年8月8日
お玉さんの8日の関連ツイットを追加して、まとめを更新しました。今回取り上げたのは、新世紀「謎」倶楽部のリレー小説『堕天使殺人事件』でした!
MAQ @junk_land 2018年8月19日
お玉さんの19日の関連ツイットを追加して、まとめを更新しました。今回は二階堂先生のターン、作品は水乃サトルシリーズ第4作の『諏訪湖マジック』でした!
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