「丸の内3-2計画」建設現場で、大成建設と労働組合・東京土建一般労働組合の交渉記録

三菱地所、東京商工会議所、東京會舘のビル建て替え計画である「丸の内3-2計画」。 http://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec151111_marunouchi3-2.pdf 施工主である「大成建設株式会社」と、建築現場で働く労働者が加入する全建総連東京都連所属の「東京土建一般労働組合」の交渉記録です。
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あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

あまりの労働環境の悪さに従事者が悲鳴をあげた「丸の内3-2計画」建設現場。。現場改善と大成建設社員によるパワハラをやめさせる闘いの中で、従事者のみなさんが現場の情報を交流し、励まし合うために開設しました。 現場でのお困りごと、願い、グチ、なんでもお寄せください。 管理者は全建総連東京都連所属、東京土建一般労働組合です

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あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

10月24日に行なった大成建設との交渉の中の、丸の内3-2現場の問題について議論を行なった部分について報告します。あくまで表向きの回答であり、現場のみなさんの実感とは乖離があると考えられます。大成側が簡単には非を認めないであろうことは想定の範囲です。

2018-11-22 09:45:54
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

今後、さらに現場での取り組みを強め、本当の意味で現場を改善していかなければならないと考えています。そういう前提でお読みください。

2018-11-22 09:46:07
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現場からの声に基づいた組合の要請と宣伝によって、クーラー設置など一定の現場改善がなされた件。 この経過を両者でまず確認し、今後も組合は現場の声を大成側に届けていくので、元請として改善すべき点は改善するよう求めました。

2018-11-22 09:46:55
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大成側は、「クーラーは職長会からも要望が出されており、元々7月中には設置する予定であった」と回答。組合に言われて設置したことを認めたくないという姿勢でした。しかし、改善すべき点を改善しろという要求自体は否定できませんでした。

2018-11-22 09:47:50
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7月下旬のクーラー設置まで、労働者を危険な酷暑にさらしたことについて強く抗議、大成側は素直に謝罪しないまでも、「遺憾の意」を示しました。

2018-11-22 09:48:03
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■労働環境について自由に外部への相談や通報をすることを認め、圧力をかけるな。 大成社員がツイッター投稿者の犯人探しをしているという告発が複数寄せられていました。

2018-11-22 09:49:27
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4月の交渉で、新国立競技場現場の「作業所規約」について議論し、「現場で知り得た情報の第三者への口外や、SNSに投稿することを禁じる」という主旨の文言の「知り得た情報」とは、顧客情報や技術情報、施設内部の情報に限る。

2018-11-22 09:50:14
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労働環境の困りごとについて労働組合に相談することを規制する意図は全く無い、という言質を得ていました。丸の内現場でのツイッターの犯人探しは、回答の立場と矛盾するのではないかと追及しました。

2018-11-22 09:50:58
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大成側は「大勢の方が言われているということからすると看過できないということはある」と否定はできませんでした。「今後もツイッターの犯人探しをするつもりか?」と追及したところ、「そのようなつもりは毛頭ありません」と回答しました。組合は「そのことを全現場に徹底しろ」と強く求めました。

2018-11-22 09:51:37
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■長時間労働について 特にお盆明け頃から9月中旬頃にかけての、異常な長時間労働の実態について、「一週間も家に帰っていない」など、現場への泊まり込みを余儀なくされた労働者に着替えを届ける家族の様子も示しながら、元請の責任を厳しく追及しました。

2018-11-22 09:52:27
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大成側は「確かに大変厳しい状況だったと思う。1次業者を通じて長時間労働をしないように配置してくれと指導したが、実際に最前線で働いている方にどのように伝わっているかということはある。厳しい状況で働かせてしまったことは「アレ」かと思う。と遺憾の意を示しました。

2018-11-22 09:52:57
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組合は、「下請け各社の長時間労働は、実質的には大成建設に強制されたものだ。我々は、大成建設の社員も含めてこの現場で過労死を出してはいけないという決意で取り組んだ。本来、元請である大成が最もその心配をしなければならなかったことだ」と厳しく追及。

2018-11-22 09:53:43
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

大成側は「今回の件を含め、今後改善に向けて取り組みたい」と回答しました。

2018-11-22 09:53:57
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■大成社員によるパワハラ問題について 従事者の方々からツイッターやFAX、電話などで無数に寄せられた、大成建設社員による下請け業者・労働者へのパワーハラスメントについて、寄せられた声をもとに告発しました。これも苦情の多かった「あいさつ運動」への強制参加についても問いただしました。

2018-11-22 09:54:34
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

「匿名の告発ではあるが、労働者には嘘をつく理由はない。現場で大成建設社員がパワハラを行なったことは間違いない」と迫りました。

2018-11-22 09:55:34
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

大成側は「元請下請けを抜きにしてパワハラは良くない。確かに大勢の方が言うことであれば信ぴょう性は仰るとおりかと思うが、事実関係が確認できないので回答は差し控えたい」と答えました。

2018-11-22 09:55:48
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

また、ペナルティ・懲罰としての「あいさつ運動」への参加指示があったとすれば、それはおかしい、と回答しました。

2018-11-22 09:56:09
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

※パワハラについて事実を調査し、組合に回答することを求めました。大成側は「確認する」と応じ、後日回答が来ましたが「パワハラの事実は確認できなかった」というものでした。それに対し、「それでは従事者が嘘をついたということか?」と尋ねると、「そうとは言えない」と述べました。

2018-11-22 09:56:40
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

■まとめ 最初に述べた通り、大成建設の回答は、組合の追及をできるだけはぐらかそうというものでした。それは想定の範囲内です。しかし大成側は、具体的な追及に対し全体として、「顔色ひとつ変えず」に対応しました。

2018-11-22 09:57:36
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

それは逆に言うと、スキを見せないように相当準備して組合との交渉に臨んできた表れでもあります。 従事者のみなさんが寄せた声を背景にした取り組みは全体としては的を射ていたということだと思います。

2018-11-22 09:58:14
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

また、他のゼネコンとの交渉の中で「丸の内3-2の問題については知っている」という声が企業側からいくつも聞かれ、過酷な現場環境やパワハラを防ぐ建設業界全体への一定の抑止力になっているようです。

2018-11-22 09:58:48
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

従事者の声と組合の運動がまとまれば、少しずつでも現場を変えていける、このことが丸の内3-2の教訓です。今後も組合に声をお寄せいただくとともに、みなさん自身ができるところから声をあげられることを呼びかけます。

2018-11-22 09:59:32
あの丸の内3-2から生まれた!現場の情報交流ツイッター @rosai_zero

このツイッターは、現場従事者のみなさんと組合が、現場の情報を交流するツイッターとして今後リニューアルして継続します。引き続きよろしくお願いいたします。

2018-11-22 10:00:53