通貨の負債性に関するwankonyankoricky氏とたむりん氏の議論

マニアックですが参考用に一応まとめました。 関連まとめ→ 「通貨はいかなる意味で政府負債なのか?」 https://togetter.com/li/1307708
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wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney ごめんなさい、おいら「政府だけ特別に発行できる、負債でもない、実物資産でもない、でも保有者にとっては金融資産になる紙切れ」と書いた時、これじゃ説明にならないでしょ、ということを示すためにこういう書き方したんですよ。。。これで説明になっている、と言われちゃうと、、、

2019-01-12 14:35:39
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick 不換紙幣が負債でも実物資産でもないにもかかわらず、なぜ保有者にとって金融資産となるのか?という説明が必要だということでしょうか?

2019-01-12 14:40:55
wankonyankoricky @wankonyankorick

そうですね負債が何か、というより、資産とは何か、のほうがいいかもしれませんね。資産とはここでは簡単に市場で価値を持つもの、としておきますとね、市場で価値を持つものがなぜ価値を持つか、というと、その対象(資産)自体に価値がある、とみなされているか、 twitter.com/TamurinMoney/s…

2019-01-13 00:14:03
wankonyankoricky @wankonyankorick

その資産が後日誰かによってそれ自体に価値のある経済的資源と交換される、あるいはそれを根拠に経済的資源を提供されることが期待されている場合の二通りだということになると考えられるんですよ。

2019-01-13 00:14:03
wankonyankoricky @wankonyankorick

まあ、会計的には、資産というと他にも繰延資産があるけれど、これは単に 費用を期間に配分するための技術的な勘定だから無視するとして(そうすると、有形固定資産も無視しなければならないという問題が出てきてしまうが、まあ、それは棚上げして。)

2019-01-13 00:14:03
wankonyankoricky @wankonyankorick

で、その場合、例えばビットコインなんかどうするんだ、という話になるかもしれないけれど、これは一種の実物資産として考えているんですよ。例えばEric Tymoigne 氏の"The Fair price of a bit coin is zero"というブログがあるんだけれど、neweconomicperspectives.org/2013/12/fair-p…

2019-01-13 00:14:04
wankonyankoricky @wankonyankorick

これ、ホントは翻訳し始めたんだけれど、通信技術に関する英語がわからんかったから挫折したんよ。まあ、それはそれとして、 つまり、実物資産というのは、結局、それを保有する人あるいはそれを保有したいと思っている人がいくらで評価するかによって決まってくる。だから 金や宝石など、

2019-01-13 00:14:04
wankonyankoricky @wankonyankorick

消費対象としてはあまり価値が無いようなものでも、市場に評価する人がたくさんいればそれは正の値がつくし、誰も買い手がつかなくなれば価格はゼロにまで低下することになる。

2019-01-13 00:14:04
wankonyankoricky @wankonyankorick

他方で、負債というのはそれを発行した者あるいは名宛人がそれを決済することが決まっている以上、最終的にはその決済額を中心に、価値が変動することになる。ところで、負債について、例えばIFRSの定義だと負債というのは

2019-01-13 00:14:04
wankonyankoricky @wankonyankorick

①過去の取引の結果、 ②将来、経済的資源の流出が生じる可能性があり、 ③その(経済的資源の流出の)現在価値を 金額で表示できるもの、とされている。 従って、この定義だと、例えば株式は負債にはならない。何故なら、③の将来の経済的資源の流出を現在の金額で表示することは不可能だからだ。

2019-01-13 00:14:05
wankonyankoricky @wankonyankorick

従って、会計上は株式は負債には含まれないが、マクロ経済分析においてはこの区別はそれほど問題ではない。株式は、確かに将来いくら配当を出すかは確定しておらず、したがってその将来の経済的資源の流出の現在価値を金額で表示することは出来ないが、しかし必ず配当を出すことを約束している

2019-01-13 00:14:05
wankonyankoricky @wankonyankorick

(前提として成立している)からだ。(元本が完済されるかどうかは 上記のIFRSの定義からして明らかなように、どうでもいいこと。)個別的な企業会計を扱うわけではないMMT的には株式は負債として扱って問題ないない。つまり株式が資産として価値を持つのはその発行者が将来、経済的資源を

2019-01-13 00:14:05
wankonyankoricky @wankonyankorick

その保有者に提供することを約束しているからであって、株式の粗物(株券・データ)に価値があるわけではない。ビットコインの方は、誰もこうしたことを約束しておらず実際誰によっても行われない。ただ市場参加者がどのような理由でか値段をつけているだけで、その点では美術品や宝石と同じであり、

2019-01-13 00:14:05
wankonyankoricky @wankonyankorick

ブームが過ぎれば、価格はゼロにまで下がり得る。 で、他に資産として価値を持つものがあるとしたらどのような理由があるだろうか、ということだ。 繰り返すけれど、一般の企業会計では繰延資産という考え方もあり得る。しかしながらこれは資産の減少(または負債の増加)をその減少(増加)が

2019-01-13 00:14:05
wankonyankoricky @wankonyankorick

生じた期の費用にすることを避けるため、ありもしない資産を計上し、同額の純資産を減少させない(費用を認識しない)処理だ。しかしマクロ経済的な関係を記述するうえで、こうした、個別の企業の利益操作に関わるような話はしてもしょうがないので実際には言及されることがない。

2019-01-13 00:14:06
wankonyankoricky @wankonyankorick

つまり資産の価値というのはその資産自体に価値があると市場で見做されるか、他者がその価値を償還する(確実にされる)とみなされているか、二つしかない、と考えているわけ。で前者のことを実物資産と呼んでおり、後者のことを金融資産=発行者にとっての負債と呼んでいるわけ。

2019-01-13 00:14:06
wankonyankoricky @wankonyankorick

じゃあ、政府貨幣もビットコイン同様、みんなが信じているから貨幣になっているのか?ということなんだけれど、それだと、恐慌・金融危機の度に貨幣に需要が集まる理由が分からない。

2019-01-13 00:14:06
wankonyankoricky @wankonyankorick

もしも本当に単に、市場参加者全員が貨幣に価値があると信じているから貨幣に価値がある、というような曖昧な理由だったとしたら、金融危機に際しては真っ先に価値がゼロにまで落ちてもおかしくないはずだ。ところがそのようなことにはならない。これはなぜかというと、結局のところ

2019-01-13 00:14:06
wankonyankoricky @wankonyankorick

政府はつぶれることなく、政府は必要に応じて自分自身が過去に発行した者を必ず額面通りで受け取ることを確約しているからに他ならない。

2019-01-13 00:14:07
wankonyankoricky @wankonyankorick

勿論、それだけで貨幣の価値が安定するわけではない。租税を政府の発行するデータでおさめなければならず、そして租税をいくら納付しなければならないかは政府の発行したデータ単位で作成した計算書を作成しそれをベースに納付額が決まる。つまり、損益は政府の発行したデータ単位で

2019-01-13 00:14:07
wankonyankoricky @wankonyankorick

定義されなければならない。そして賃金労務費は法律によって政府の発行したデータと同額で交換することを政府自身が認めている銀行債務によって(したがって、この銀行債務自体も政府のデータと同一の単位で表記される)支払われる。

2019-01-13 00:14:07
wankonyankoricky @wankonyankorick

こうした数々のディバイスによって政府貨幣が安定させられていることは 間違いないとしても最終的にそれに価値がありとされるのは、つまりその根本にあるのは、最終的に政府自身がそれを額面通りで回収することを約束しているからでしょう。これは期限の利益がなく、それ故金利もつかない。したがって

2019-01-13 00:14:07
wankonyankoricky @wankonyankorick

取引価格は常に額面通りになる。 結局、今ある資産が市場での交換に供されるとしたらそれを引き取る人にとって価値がなければならないわけだけれど、その価値の根拠というのが

2019-01-13 00:14:08
wankonyankoricky @wankonyankorick

その資産自体に価値がある、とみなされるか、その資産を発行した人がそれに対して経済的利益を提供する(同じことだけれどその保有者にとっての経済的損失が発生する機会を無くす)ことができるから、という話だと思うんですよ。だから、負債とは何かじゃなくて、要は、

2019-01-13 00:14:08
wankonyankoricky @wankonyankorick

ある資産(貨幣)が資産として価値を持つとしたらそれはなぜか、という話で、

2019-01-13 00:14:08