通貨の負債性に関するwankonyankoricky氏とたむりん氏の議論

マニアックですが参考用に一応まとめました。 関連まとめ→ 「通貨はいかなる意味で政府負債なのか?」 https://togetter.com/li/1307708
2
wankonyankoricky @wankonyankorick

勝手に政府が「これは貨幣だ」と宣言することには何の意味もなくて、論理的順序としては、それを保有している人にとって経済的利益をまずは政府が与えなければならない。その利益が確実であり、明確になっているからそれは保有者にとって価値があり、そして市場でも価値を持ちうる。それを政府が、

2019-01-13 00:21:51
wankonyankoricky @wankonyankorick

政府あるいは連結政府自身のBSで貨幣発行益累計額として扱おうと、負債として扱おうとどうでも構わないんだけれど、しかしそれが流通するためには、結局政府が引き取ることを拒絶することは出来ないでしょ、と。 要するに政府自身は公務員に給料を政府貨幣で支払い、工事代金を政府貨幣で

2019-01-13 00:21:51
wankonyankoricky @wankonyankorick

支払っていながら、 納税にも公共料金にも罰金にもこの政府紙幣を使えないとしたら さらには中央銀行が銀行から資産を購入するときには政府紙幣で支払いながら償還も利払いも政府紙幣ではできない、となったら、いったい誰がこの政府紙幣を使うのか、

2019-01-13 00:21:52
wankonyankoricky @wankonyankorick

そして、政府が公務員に給与を支払ったとき発行したデータで、あるいは工事代金を支払ったときに発行したデータであるいは銀行から資産を購入したときに発行したデータで税納付を認め(というか、それを自らに義務付け)、罰金や公共料金の支払いを受け取り、そして民間銀行の債務の償還や利払いを

2019-01-13 00:21:52
wankonyankoricky @wankonyankorick

受け取るとしたら、それは政府が、そのデータによる経済的利益(経済的負担からの解放)を提供しているのであり、それによってその保有者は利益を受けることができていることになる。 要するに、負債かどうか、というのはそういうことなんですよ。 負債の定義がどうこうというより、むしろ

2019-01-13 00:21:52
wankonyankoricky @wankonyankorick

資産として価値を持つ条件による分類が実物として価値を持つか、発行者にとって負債であるか、の二つのほかに、どのようなことがあり得るのか、ということなんですよ。 それがないと、MMT的な意味で経済プロセスを記述するに際して新しい概念を持ち込むことに意味がないんですよね。

2019-01-13 00:21:52
wankonyankoricky @wankonyankorick

債務・負債といった言葉のイメージが悪い、というのはまあいんですけれど、むしろ経済プロセスを記述するうえではそういう言葉のイメージは無視するしかないし、イメージが悪い、というのであれば負債・債務という言葉を使わなくたって

2019-01-13 00:21:53
wankonyankoricky @wankonyankorick

ビールのジョッキ・テーブルの脚、といった言葉を使うんだって構わないんですよ。いずれにしても資産自体に価値がある、とみなされているかその発行者(あるいは名宛人)によって将来決済されるか、

2019-01-13 00:21:53
wankonyankoricky @wankonyankorick

と、それ以外に資産が価値を持ちうるとしたらどのような理由に依るのか、それがあれば、新しい範疇を導入することに意味があるんですけれど、 そうでなければ意味がない、という話なんです。 もちろん、文脈に応じていろいろ細かくすることは可能ですし

2019-01-13 00:21:53
wankonyankoricky @wankonyankorick

文脈によってはそれが有効な場合もあるでしょう。株式を負債から区別することだって、文脈によっては記述上の意味があることでしょう。政府貨幣という新しい範疇を導入することに一体何の意味があるのか、というのはそういうことなんですよ。

2019-01-13 00:21:53
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick 不換紙幣という(ごく普通に考えれば負債とは言えない)紙切れがなぜ資産になるのか(あるいはなぜ資産であるように見えるのか)という問いは別に新しいものではありません。 今までに多くの人が説明を試みているはずで、理由としては「①納税に必要だから」「②強制通用力があるから」「③皆が価値を

2019-01-13 11:32:39
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick 信じているから」などが挙げられることが多いでしょう。 このように不換紙幣が負債ではない前提で既に説明されていることに対し、MMTerは「不換紙幣も負債と言える」という考え方を導入して説明したわけですよね。 そこでMMTerに対して「不換紙幣が負債であるという見方があることも否定はしないが、

2019-01-13 11:35:19
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick 負債ではないと見ることも出来ますよね」と言った時に、それを「新しい範疇」などと言われる筋合いは無いと思うんですよね。 どちらかと言えばMMTの「不換紙幣も負債と言える」の方が新しい範疇ですよ。その新しい範疇を導入することに本当に意味があるのかと私などは考えてしまいます。

2019-01-13 11:36:14
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick リッキーさんの「政府貨幣に価値があるとしたら何故か」というお話の中に「強制通用力」という言葉が一度も出て来なかったのは何故でしょうか。 強制通用力はビットコインには無く政府貨幣にはありますから、ここに言及しないのは不可解です。

2019-01-13 11:36:32
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney >「政府貨幣に価値があるとしたら何故か」というお話の中に「強制通用力」という言葉が一度も出て来なかったのは何故でしょうか。 これは会計的にそのような問い自体に意味がないからということと、実際そのような強制力がどこでどのように(潜在的にでも)機能しているのか、少なくともおいら個人

2019-01-13 17:21:46
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney には全く認識も把握もできないからです。そして、それがあったとしても結局、現状で連結政府貨幣の動きというものに修正を加える必要がなく、その動きを見る限りでは、まずは中央銀行と民間銀行との間で、データ同士の交換により発行され、データ同士の交換による相互償還により消滅していおり、

2019-01-13 17:23:40
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney 政府部門で財・サービスとの交換によって発生させられ、租税債務との相殺で消滅しているわけだから、形式的に負債に分類するのが適当であり、それ以外に分類することは会計的には不適切だからです。そのようにして生成・償還されている以上、それがどのような権力関係により可能になっていようと

2019-01-13 17:25:35
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney 会計的には負債以外の範疇に分類して説明することが不適切だからです。

2019-01-13 17:26:06
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney いずれにせよ、強制通用力とはいったい何なのでしょうか。たとえば小売店でモノを購入する際に、おいらは多くの場合、政府貨幣を使って支払いします。しかしクレジットカードや(特に通信販売などだと)郵便小為替だって使えます。まあ、郵便小為替は一種の政府通貨と言えないこともないですけれど、

2019-01-13 17:28:18
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney (あそうか、郵便小為替は会計的には現金扱いか。。。。)政府貨幣の利用を強制されているわけではありません。おいらの勤め先に至っては、受取はほぼすべて手形です。時には自社が過去に振出した手形が戻ってくることさえある(狭い世界なんだよなあ。。。。)。最終的には自社振出の手形を除くすべて

2019-01-13 17:31:16
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney が銀行預金に換金できることが条件にはなりますが、しかし銀行預金は政府貨幣ではない。政府貨幣に非常に代替性が高いけれど、しかし民間企業の負債です。そして民間銀行ですら、決済には様々なファシリティーを用いており、実際にはせいぜい最終的な帳尻の決済を政府貨幣で行っているに過ぎない

2019-01-13 17:33:03
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney (最近はまた政府貨幣を利用する比率が高まったのかもしれないけれど)。他方で企業の決算書(損益計算)は必ず、少なくとも税務会計上は政府貨幣を単位として行うことを義務付けられています。そうである場合、資産として政府貨幣は極めて重要な役割を持つけれど(というのは政府貨幣を保有することに

2019-01-13 17:34:33
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney よって資産価値が確定するから)、しかしそれだって銀行預金で十分だ。すべての資産負債の価値は、(特に銀行預金を通じて)政府貨幣単位にリンクさせられているんだけれど、しかし政府貨幣を使うこと自体を強制されている、という契機あるいは潜在的可能性といったものは認識できないし、それを会計

2019-01-13 17:36:18
wankonyankoricky @wankonyankorick

@TamurinMoney 範疇に反映させる、ということには何の意味もないように思います。

2019-01-13 17:36:42
たむりん@お金とは? @TamurinMoney

@wankonyankorick 強制通用力というのは、不換紙幣の利用(円紙幣で支払うこと)を強制されるということではありません。 相手が円建ての債務(自分にとって債権)を決済するのに円紙幣を渡してきたら、(金貨で支払ってくれなどと言って)受け取りを拒否することができない(受け取りを強制される)ということです。

2019-01-14 01:57:38