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ラテン語たん @Latina_tan
英語の文章の中には、ラテン語が出てきます。ラテン語由来の単語というのではなく、ラテン語そのものが出てきます。日本語でも中国の古典に由来する故事成語などが出てきますが、漢字には日本語読みがあるのでそこまでの異国感はないですよね。#英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
日本語では 「彼らは切磋琢磨(せっさたくま)して強くなった」 と日本語読みなのでそれほど違和感がないですが、 「彼らはチエツオズオモーして強くなった」って突然そこだけ中国語で言われると多分びっくりしますよね。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
英語の文章では、たとえば Using such a term per se is not good. そんな言葉を使うこと自体が良くない。 英語の中に、明らかに英語でないものがいきなり入っています。知らないと混乱するかもしれませんね。「seなんて英単語あった?システムエンジニア?」ってなります #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
ラフな会話では出てこないものも多く、たいていは書き言葉に出てくるんですが、中には日常語になっているものもあるので、わかっていて損はないです。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
ざっと11個思いつきましたので、順にいきましょう。 1. e.g. (exempli gratia 例えば) ラテン語としては「エクセンプリー・グラーティアー」ですが、英文では「イー・ジー」「フォー・エグザンプル」と英訳して読むことが多いようですね(後者は"訓読み"に似てますね。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
exemplum が「例」です。英語と似てますね。原義は「取り出されたもの」です。無数の現実の中から例としてひとつ取り出すわけですから。 gratia は「~の(利益の)ために」。graceとかgrateful あたりと同根です。前置詞っぽい扱いをしますが本質的には名詞ですよ。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
「例のために」です。「例示のために(取り上げる)」、ということです。 読むときはfor exampleだと思ってもらっちゃって構いませんが、知っていて損はないです。知って損する物事って世の中にあるんでしょうか? #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
2. i.e. (id est すなわち) 続いてふたつめ、3大「英語風に訓読されがちなやつ」のふたつめです。 id est は英語の「that is」に概ね相当します。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
「アイ・イー」と呼ばれたり、あるいは「ザット・イズ」と英語で読みくだされてしまうことも多々あります。「イド・エスト」って読んでるのは聞いたことないかも…。 意味は「それはつまり」「すなわち」ですね。これは結構文章で多用されてるのでは。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
3. et al (et alii およびその他) 論文の著者が複数のときに出てくるやつです。「エト・アリイ」とは読まず「エト・アル」のほうが多いですかね。 etは「and」にあたります。alii は alius 「他の(者)」の複数形ですので、全体で「およびその他の者たち」。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
alius は「アリバイ alibi」の ali- であったり、alias「エイリアス、別名」やalien「エイリアン、異邦人、異星人」などと関連してきます。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
4. ca あるいは c. (circa およそ、約) 略号としては1文字で"c."か2文字で"ca"です。1文字の場合にピリオドを打つのは「この部分に略された文字(-irca)がありますよ」の証です。頭とおしりから1文字ずつ撮った"ca"にピリオドがないのはそのせいです。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
英文中では英語風の発音で「サーカ」と読まれます。「サーカディアン・リズム」のサーカですね。circleとも関連しており、もとの意味は「~の周囲で」という前置詞です。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
circus「円」という単語があります。ラテン語としては「シルクス」と読みます。 これはそのまま英語に入って「サーカス」になっていますね。「円」と「演芸」の繋がりは諸説あるようですが、たとえば「円形の劇場で行うから」とか、女神キルケーに捧げられたからとか。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
派生語のcircensis は panis et circenses 「パンとサーカスを」という語句で知られてもいるでしょうか。音楽が好きな方はレスピーギの「ローマの祭り」にある「チルチェンセス」を思い出すかもしれません。あれは「円形の劇場で行うエグい見世物」でしたね。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
circus「円」に戻りましょう。 この言葉から派生した circa は「~の周囲で」という意味ですが、物理的な意味でなく時間的・抽象的にも使われます。「正午ごろに」とか「4リットル前後」みたいに。この意味が現代英語で生きてます。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
私も個人的なメモでは略語としてよく使います。日本語、この概念をこの筆画の少なさで書き留めておける表現、あんまりない気がして。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
5. cf (confer 比較せよ、参照せよ) 3大「英語で訓読されがち」、最後の刺客です。「コンペア」と英語で読まれたりいたします。 confero 「比較する、参照する」の命令形ですね。英語にも(現代での意味はずれてますが)同じつづりの単語があります #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
ラテン語としては「コンフェル」と読みます。 con-が「共に」、ferは「運ぶ、動かす」。 意味を調べると「集める」「(軍勢などを)衝突させる」「討議する」「比較する」「短縮する」…多岐にわたりますが、「共に運ぶ」の意味で結ばれてますね。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
複数のモノを一緒に運んできてひとつところに置けば「集める」。 人を同じ場所に連れてきて話し合いをするなら「討議する」。 複数の軍を同じ場所に移動させれば「衝突する」。 2つのものをともに持ち出して「比較する」。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
「討議する」は、英語における名詞形の「conference」がわかりやすいでしょうか。スポーツなんかで「イースタン・カンファランス」とか。学会の名前にもお見受けしますし、医療現場で「カンファ(症例検討会)」も開催されますね。あれなんか「人を集めて討議する」の通りです #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
6. etc. (et cetera その他、など) 6つ目、渚にまつわるやつです。etは先程もでてきた「および」ですね。 ceterus ケテルス 「他の、残りの」の、中性複数です。 「ケテル」の字面でびくっとなったのは内緒ですよ。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
etc. とピリオドを打つ理由は先程の c.と同様です。英語ではエトセトラですが、ラテン語としてはエト・ケーテラと読みます。教会式だとチェテラですかね。 #英文に出てくるラテン語
ラテン語たん @Latina_tan
7. NB (nota bene 注意せよ) 英語としては「ノウタ・ベイネ」みたいに読みます。ラテン語だと「ノター・ベネ」。bene はイタリア語の「ベネ(良し)」とか、英語でも benedict, benefit, benignとかありますね。 #英文に出てくるラテン語
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コメント

エレキたん @ElekiTan 2019年5月25日
gratiaってどこか見覚えがあるなあと思ったら、MGM映画のライオンのエンブレムのスローガンにars gratia arsと。
kartis56 @kartis56 2019年5月26日
アメリカのコインにある「エ・プルリブス・ウヌム」
jpnemp @jpnemp 2019年5月26日
i.e.、e.g.、et al、etc.はよく見るね。「アンパサンド」それ自体がラテン語と英語を含む文章だというのは面白い
dpa3506 @dpaafp3506 2019年5月29日
CV(履歴書)もなかった
ろむ子🌸 @rom92708538 2019年6月6日
とても勉強になるまとめだ
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