1980年代の校内暴力の本などを読んだ感想
まず、1980年代の校内暴力の本を読んで「学校の先生が成績で露骨に生徒を差別する」という点を除けば今でも日本の学校で通用しそうな内容が多くてびっくりしました。ICT関係者とかが「日本の学校は昭和末期から変わってない」と言い出すのも当たり前ですね
2019-08-03 12:43:35また、1980年代だとまだ学校は価値がある、社会と子供は学校のいうことを聞くべきという権威主義的な考え方が大手を振っているんですよね。まあ1980年代だと仕方ないけど、そのあとがポストモダンで2010年代の今はさらにもう一歩進んでるぞ
2019-08-03 12:46:26一つ目は、校則には有効性に対して明白なエビデンス・統計が無いようである。1980年代に学校の荒れを何とかするために対処療法的に導入し、それが継続しているというのが実態を反映している見方なのかな、と思いました。
2019-08-03 12:50:43二つ目、学校は「手の内がばれると指導に支障が出る」 という考えのもと、生活指導について一般人にわかりやすく伝えるという考え方は無い、というかむしろ、秘伝としてその秘密を公表しないほうに力を入れているとしか見えないんですね。
2019-08-03 12:53:30例えば、校内暴力の事例についてかなり細かく紹介されていますが、「地域は特定不可能なように情報を伏せています」と言って子供の家庭の事情は細かく書く一方で、学校サイドは「会議をした」「生活指導をした」の一言で実際に何をやったのかまったく述べられていない。
2019-08-03 12:55:11このような状態で「生活指導に効果があるから校則を導入します、部活動をやります」と言っても「説明責任を果たせ」と反論されるのは経済的に豊かになり、進学率が上昇してポストモダン的相対主義以降の時代となった今では当然では?と思います。
2019-08-03 12:57:08逆を言えば「子供社会保護者が学校のいうことを素直に聞いてくれる時代」というものを望むのであれば進学率を下げて、社会を貧困にして1960年代以前の水準まで戻すしかないのでは?と思います(あーでも今はICT機器があるか……
2019-08-03 12:59:19時代の針を巻き戻し、貧困化と低学歴を学校が望んでいる、という話と言えば1980年代ということで戦前戦中の話もでてきたのですけれど「戦中は全体主義のおかげで校内暴力が少なくてよかった」と思っている節があるんですよね。やっぱり日本の学校は全体主義や!
2019-08-03 13:02:51愛知県で万引きをした疑惑のある生徒を学校に呼び出し指導したところ、その子供が指導後に電車に飛び込んだ(ただし遺書が無いので指導との因果関係は不明)という事件などからおもうことをいくつか。
2019-08-03 13:04:06まず前提として、学校(現場)が「自分たちがただしいと思って暴走する」というのは1980年代からあったんですねー。だって警察が「子供への尋問は警官一人か多くて二人」だってのに教師6人で取り囲んで尋問したんだから。
2019-08-03 13:05:31また、その学校による聴取も「やったやらない」の水掛け論が延々続いたらしいんですよね(今でもそうでしょうが)。学校現場、非行などの事件について聴取する際に物証というものをどう思っているのだろうか?現実と理想を語るならそのあたりの問題をルール化したらどうなのかと思います。
2019-08-03 13:07:28こういった問題があるから「学校に監視カメラ入れろ」という声が湧き上がってくるのですが、そのあたりの問題をどう考えているのやら。本当に「トラブルの際に学校に都合が悪いから」じゃなくて「子供の人権やら何やら」のために監視カメラ禁止してるんですか?と思います。
2019-08-03 13:09:25まあ結局、非行少年に対して「(現行犯でない場合)どうやって非行少年であることを特定するのか」「どんな手段で更生させればいいのか」という点について基本的な問題が整理できてない・一般社会に発信されてないのがそもそもの問題かなー、と思います。
2019-08-03 13:11:27学校も「手の内がばれると生活指導の効果が落ちる」とか言わずに説明して理解を求めたほうがいいと思いますよ。ポストモダンの民主主義国家なんですから。開示するべき情報を開示してないから叩かれるんですよ。
2019-08-03 13:13:12教育の「専門家による」「相手のためを思って相手の気持ちを抑えてでも善行をする」側面を有するものといえば医療がありますが、現在医療界では「インフォームドコンセント」というのが一般化しているわけで、これを考えても学校側には生活指導について発信していくべきではと思います。
2019-08-03 13:14:591980年代の現場の知恵としては「非行に走る生徒は留年させない」というのが合理的な解だとみなされていたようである。なぜならたいていの子供は「このまま卒業だけど進路どうするの?」と言えばそれをきっかけに更生が期待できるからだとのことである。
2019-08-03 13:17:37統計を見ると1980年代もそうだったし、21世紀の今もそうなんですが「学校で荒れる子ども」のかなり大きな割合は「学校の授業がつまらない・ついていけない」という理由があるようなのですね。
2019-08-03 13:19:14学校の授業についていけない原因が「今やっている授業がわからない」のであればだいぶ簡単に解決するのですが、たいていの場合「前の学年の内容が身についてないから」なんですよ。これが話をややこしくする。
2019-08-03 13:20:23日本の小中学校、基本的にどの学校でも同じ学年なら同じ内容を同じように教える、というかなり「硬直化」という批判を免れないシステムなんですがこれにも理由はあってですね。
2019-08-03 13:21:57田中角栄っていう政治家が「田舎の子供も都会の子供が受けるのと同じ授業をしろ、そのために僻地勤務の教員には追加で予算を出すぞ!」とやった結果「同じ学年ならどの学校でも同じ授業」というシステムがやっと成立したのですね。
2019-08-03 13:23:51