「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著(新潮新書)を読んで考えたこと、思ったこと

「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著(新潮新書)の内容から、著者開発のコグトレ、そして特別支援教育の現状について考えてみました。
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リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@AS_Insects 公立小中学校では受けられる特別支援教育の質は、当然ながら自治体により異なります。

2019-08-13 22:25:52
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@wasabi0209 うちはやはり支援学級に行くべきかどうかの微妙なラインだったし、教育委員会に入学前に一度相談に行った時に「特別支援学級は知的障害児のためのものです」と言われたので、うちは違うかなと思ったし、一年後には通常学級での特別支援教育が適しているとされ、→

2019-08-13 22:32:30
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@wasabi0209 →でもそれが思い描いたような、初めに教育委員会の支援教育担当者から言われたような、本人が学校で生き生きと学べるような支援にはならなかった経験があります。IQ70以上100未満の子どもの生きづらさを説くあの本の内容は、まさに渡に船なのですが、→

2019-08-13 22:37:21
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@wasabi0209 →一方で、今までツイッターを通じて知的障害児の保護者さんたちの意見や問題意識、支援学級や支援学校の現状などを知る機会がありましたから、「いわゆる“狭間”の障害状態にある子どもの抱える問題が広まった!」と調子に乗って騒ぐのはまずいという思いも抱えて悶々としていました。

2019-08-13 22:44:27
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

「コグトレ」(三輪書店)p.56には“トレーニングによりDN-CAS認知評価システムをはじめ、他の認知機能検査でも有意な上昇が認められ、3ヶ月後もその効果が持続していました。特にプランニングや注意、同時処理、レーヴン色彩マトリックス検査では大きな改善がみられました”と書かれています。

2019-08-14 02:59:28
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

「ケーキの切れない不良少年たち」という一冊の本について、保護者が注目した所と心理系の人に気になった所がまるで違うようです。読み手により、そこから読み取る物・受け止め方は全く異なるのだなと改めて思います。

2019-08-14 03:07:23
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

保護者が思い描き、必要と感じる支援教育と、心理士が考える発達支援との間にも、ズレがあるのだろうと推測できます。

2019-08-14 03:09:45
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

学校から促されて受けるようになった通常学級での特別支援教育、その支援員との関係から生じた問題、学校に求めた配慮への学校側の拒否感、それ以前の教師による児童の扱い等をきっかけに子どもが長い不登校に入った私が真っ先に感じたのは、支援教育のリソース不足でした。

2019-08-14 03:15:40
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

心理や支援を生業とする人が初めにそれに触れないのが、私には不思議でならないのですが、ご自分たちには十分な方法論も技量も知識もあり、人手も十分にあり、利用者が満足するサービスを提供できているからなのでしょうか?

2019-08-14 03:19:45
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

医療関係者の皆さんは何を感じられたのでしょうか。もしも学校がもっと子どもたちの“困り感”を気づいて理解し、必要な配慮ができていれば、つまり支援教育のリソースが十分であるならば、二次障害で児童精神科を受診する子はもっと減っている筈だと思いますが、その点にはお気づきでしょうか?

2019-08-14 03:25:43
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

[訂正] ×不良少年たち ◯非行少年たち

2019-08-14 04:35:45
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@bewizyou1 本には、子ども本人は支援を受けたかったのに親が受けさせなかった事例が紹介されていましたが、著者は要支援生徒の親もまた思考の柔軟性に欠け、思い込みが強い場合が多いとも指摘しています。親が「特別支援なんか要らない」と言えばそれきりになってしまう制度設計は変えるべきだし、親支援は必要。

2019-08-14 13:03:56
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

全体を把握するよりも細部にフォーカスしてしまう性質は、画像の受け止めだけでなく、対人関係や、集団の中に放り込まれた時や行列を作って移動させられる時にも混乱気味になって辛いのではないかと思う。

2019-08-14 22:58:02
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

単純に眼球の動かし方の問題というよりは、視覚情報をいかにして脳内で処理するかの問題ではないかと思う。

2019-08-14 22:59:34
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

複雑な画像を捉える時、写真のように見たままを記憶できるのでないならば、どこかの部分から始めてその周囲へ移動させながら処理していくしかないが、これはワーキングメモリーが少ないと混乱するのではないだろうか。

2019-08-14 23:02:37
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

あの画像を見て変てこりんに変換した形に出力されるのは、つまるところワーキングメモリーの小ささを表しているのではなかろうか。

2019-08-14 23:04:15
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

計画立案・実行能力にも関わってくる話だと思う。

2019-08-14 23:08:07
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@UdaD79273722 そうですよね。画像が歪んで見えているというよりは、視覚情報が複雑だと処理の過程でバグるということですよね、多分。だから単純な計算はともかく、計算が複雑化すると手順を間違えてしまいがちなのでしょう。もしかすると、いわゆる小4の壁というのもその辺りに原因があるのかもしれません。

2019-08-14 23:41:41
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

@UdaD79273722 自分が何をどこまで処理したかわからなくなってしまうとか。元の脳のメモリーが小さいので、それを補う具体的な手立てを講じる必要があると思いますし、メモリーを少しでも増やせる何かがあればそれに越したことはないですね。

2019-08-14 23:45:36
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

いさけんさんや桂木さんが、「ケーキをいつも必ず等分しなければならないことはない」「複雑な図形をきっちり書き写せない人がいてもいい」と仰っていて、まさに頭が柔らかい方々なんだなと思います。

2019-08-15 14:11:54
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

宮口医師は、あのケーキを等分出来ず、複雑な図像を違う形でしか再現できない子たちに「頭の硬さ」「思い込みの強さ」があり、これが人間関係に困難を生じさせる原因となっていると書いていて、家族として最も困り心配しているのがその点なのです。

2019-08-15 14:15:37
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

別に、丸いケーキを奇数に等分するのが下手くそでも、仲が良ければ「不器用だなぁ。まあいいや」と許されるし、「お前、こういうの下手だから俺がやるよ」で済みます。複雑な図像を手書きで再現できなくても、今はスマホかタブレットで撮影して見せればいいのです。

2019-08-15 14:19:21
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

それは、本人以外の周囲の人や連絡相手の思考が柔軟だから可能なのであって、「写真なんか受け付けない、手書き以外ダメ」「必ずフリーハンドで綺麗に等分出来なければ受け入れない」という頭の固い者が相手だと、揉めるのは必定。少年院で少年同士が揉めるのは、お互いに頭が固いからでしょう。

2019-08-15 14:23:46
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

宮口医師は、この固定観念が強すぎて融通が利かない少年たちの多くが、対人関係において被害的な受け止めをしがちであり、「今すれ違った人が舌打ちをした。自分に文句をつけた。バカにしている」などと受け止めてはイライラを募らせ、問題行動を起こしていると書いています。

2019-08-15 14:27:07
リグーリア2 @Ligulia1Ligulia

軽度障害児の保護者が心配しているのは、そこなのです。多くは犯罪を犯すことはないと思いますが、被害感情の積み重ねが人間不信を呼び、不登校や引きこもりにつながったり、世の中全般への恨みや不信感を子どもが募らせ、他害のない子は家族特に母親に苛立ちをぶつけます。

2019-08-15 14:30:47