アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡―グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本):原作とアニメのリンクと相違
- makimogpfb
- 1808
- 19
- 0
- 0
前回の、グラゼニ関連の(私の)ツイートまとめはこちらです
こちらも紹介:
高屋敷英夫さんシリーズ構成・全話脚本のアニメ版グラゼニについての、私のブログ記事一覧:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/#グラゼニ
アニメグラゼニについての、以前の私のツイートまとめ一覧
https://togetter.com/t/グラゼニmakimogpfb
コミックシーモアの20%クーポンでグラゼニ東京ドーム編9巻(電子書籍)を読んだ。 おー、そう来るかあ。河内との因縁と縁は笑ったw夏之介は入団して直ぐの2軍時に、少し生意気クールな高校生バージョンの面影あるんだなあ。しかしここまで読み進んでも、高校生版と大人版夏之介の融合地点が見えないw
2019-09-25 00:23:37それにしても、高校生時代およびスパイダーズ入団したての時と、アニメの26~27歳時、つくづく凄いギャップだw9巻の、二軍時に食らったピッチャーライナーのショックで今までのナッツ(高校生版夏之介のあだ名)が死んだと疑うレベル pic.twitter.com/t5UM9BQCQa
2019-09-25 00:42:42もっと読み進むと、どうやらプロで揉まれて挫折する経緯が出てくるみたいなんだが、それにしても何ということでしょう。大人になってからの方が可愛げあるとか、このギャップたまりませんな~高校生版夏之介も、生意気クールだが根は熱いのが凄く好き。
2019-09-25 00:48:28今までの高屋敷英夫さん担当作だと、シリーズ最初と最後の、成長によるギャップに驚かされるのが常なんだけど、アニメ版グラゼニは、1話からして、夏之介は「最初から大人」なのがわかる構成。故に、最終回で大きく見た目や性格が大きく変わる現象は起きてないわけだが(戦績や年俸は変わる)…
2019-09-25 00:56:35実のところ、高校生→プロ一軍でそこそこの地位になる間に「見た目や性格の大きな成長」は「済ませていた」わけなんだなあ。その「深み」が、アニメ1話中盤または終盤に垣間見せる「悟りや誇り」(アニオリ多め)に繋がっていくわけかあ。
2019-09-25 01:06:24高屋敷さん担当作(特にシリーズ構成作)、大抵の場合は、序盤と終盤の大きな成長を比較すると楽しいのだが、グラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)の場合は、そのギャップは「原作との合わせ技」で楽しむものだったんだな。
2019-09-25 01:11:13勿論、原作を知らなくても、夏之介が夏之介なりの悟り・誇りを持つに至るまでの経験を積んできたであろうことはアニメ1話にしてわかる仕組みになっている→「逃げ出すわけには行きません。だって僕には野球しかありませんから」(アニメ改変)「これが…僕の仕事です!」(アニオリ)といったモノローグ
2019-09-25 01:15:19そう考えると、アニメグラゼニ1話の構成ってめっちゃ凄いな…。ちょっとした改変や追加で、「大きな成長を済ませた男」の雰囲気を端々に漂わせることに成功している。前にアニメグラゼニの2話は結構重要って書いたが( togetter.com/li/1401862 )、そもそも1話からして技巧と計算の巣窟だ
2019-09-25 01:23:50そんな感じで、原作を読み進める度にアニメも見返したくなる。やはり無限ループで楽しめるな~。それにしても、悟りや誇り、情熱はあっても将来が不安で金にこだわる、ある意味ガツガツしているアニメ序盤の夏之介は、今見ると滅茶苦茶かわいげあるな…やっぱり見返すと楽しい
2019-09-25 01:31:11昨日の勢いのまま、グラゼニ東京ドーム編10巻(電子版)を読む。あー夏之介の根底には、やっぱ野球への情熱があるんだなあ。命を失う危険があったのに「やっぱ野球はやめません」「どんなに危険でも…これしかできないし…素晴らしいチームメイトがいる…」と言うのは泣けた。
2019-09-25 21:11:31東京ドーム編中盤あたり(2017)では、もうアニメ企画は進行していたのかな?アニメ1話の、アニメ改変モノローグ「逃げ出すわけには行きません。だって僕には野球しかありませんから」に繋がるものがある。東京ドーム編10巻は、アニメ化した範囲から大分先の話なのに、このあたりも参考にしてそう
2019-09-25 21:18:27そして東京ドーム編10巻で、なんと高校生版夏之介(通称ナッツ)が、とある挫折を経験してデレたww ここまで読み進まないと、高校生版夏之介と大人版夏之介の融合地点が見えて来ないのか…生意気クールで実は熱いナッツも好きだが、(高校野球部の)監督に、泣いて抱きつくナッツにも泣けた
2019-09-25 21:24:17挫折する直前の高校生版夏之介の、「オヂサン(高校野球部監督)が望むこと全部叶えてやるよ!」「みんなの期待に応えてやる!おれはできる!もっともっとがんばらなくっちゃ」というモノローグも熱い。
2019-09-25 21:32:03なんでアニメ版1話の夏之介が「既に大人で、実の所、悟りも誇りもある」状態で、終盤が最終回のような雰囲気なのかも、わかった気がする。(原作のナッツ編で描かれた)苦労や努力、挫折を経験済みである状態の延長線上にあるのが「アニメ版1話の夏之介」であり、ある意味ナッツ編エピローグなのかも pic.twitter.com/Ywhl30OJK9
2019-09-25 21:41:12そう思うと、重ね重ねアニメ版1話凄いなー。原作無印~東京ドーム編あたり、または制作INギリギリまでの原作最新話を加味し、アニメ独自の解釈を含めて統合した夏之介を第1話にして表現したわけだから。
2019-09-25 21:49:00どんなに短いスパンであっても、キャラクターの掘り下げを存分にやれるのが、アニメ版グラゼニのシリーズ構成・全話脚本の高屋敷英夫さん(探求中)の「凄み」の一つであるわけだけど、そう考えると1話から同氏の技術が、これでもかと駆使されていたわけか…
2019-09-25 21:53:58例えば、高屋敷さんの比較的初期の担当作である空手バカ一代45話(演出・コンテ)では、飛鳥の弟子である高津と、高津の親友の瀬川が妙に印象に残る。特に瀬川は、高津を思いやる、友達思いの優しい人間であることが1話内で存分にわかる。 (詳しくは、前にブログで書いた→ makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/04/… )
2019-09-25 22:00:42勿論、出崎統・岡部監督や、45話脚本の硲 健さん(誰かの変名という噂がある)の妙技との複合であるわけだが、それにしても、瀬川というキャラクターの掘り下げは1話内でよく描けている。
2019-09-25 22:05:27「人間の色々な側面を描いて画面に奥行きを持たせる」のが、高屋敷さんの演出のモットーであるわけだが(宝島ロマンアルバムより)、キャラクターの掘り下げについては、比較的初期の空手バカ一代の演出やコンテの段階で、十分できている。これは高屋敷さんの才能の一つでもあるのではないだろうか?
2019-09-25 22:08:58そういった才能をベースにして、技術を数十年間磨いてきた結果がグラゼニのシリーズ構成・全話脚本なわけだから、そりゃ個性と技術がミッチリ詰まったものになるのは必然か。 ちょっとこれは、原作を読み進む度に、アニメで色々新発見がありそう。
2019-09-25 22:12:51コミックシーモア20%オフクーポンで、グラゼニ東京ドーム編12巻(電子版)を買って読んだ。 あーこうやって××にシフトしていくわけかあ。 こうなると、アニメ版グラゼニ(探求中の高屋敷英夫さんシリーズ構成・全話脚本)1話の、夏之介のアニオリモノローグ「いつか先発にならなくては」の重みが増すなあ。
2019-09-30 21:32:29おまけにアニメ版2話Bラストで、渋谷の言う「先発の気持ち」に夏之介が「わ、わかるよ」と答えるのが、今振り返ると印象深い。アニオリでロケーションがシャワー室になっていることといい、アニメは「後の運命を知っているからこその強み」をフルに活かしてるんだなあ。
2019-09-30 21:38:00