【R18】絶倫ペアの情交模様・ＥＰ２７・性交旅行

夢乃 @iamdreamers

「じゃ、これであたしたちも、セフレだね」 嬉しそう、というようではなく、かといって後悔しているふうでもなく、さばさばと四季嶋さんは言った。 「でも、響雅さんは兎も角、四季嶋さんは経験豊富なんでしょ？　ぼくなんかで満足させられるかな」 #twnovels

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「タケルで満足しなかったら、満足できるセックスなんて無理だろ」 ぼくとしか経験のない朱藤さんがそう言っても、あまり説得力がないような。けれど、四季嶋さんには刺さったようだ。 「へえ。そんなにイイんだ。期待してるよ」 #twnovels

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「そんなに期待してると、外れた時に落胆も大きいんじゃない？」 「平気平気。イケなかったら、一回きりにするから」 「ちょっと、それは鹿古下くんに対して失礼ではありません？」 趾重さんの眼鏡がきらんと光った。・・・かどうかは見ていないけれど、光ったに違いない。 #twnovels

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けれど、四季嶋さんの言うことは尤もだと思う。 「失礼ってことないよ。ぼくなんて童貞喪失して三ヶ月も経ってないし」 「そうですか？　それなら良いですけれど」 趾重さんも矛を収めた。初めから強く言うつもりはなかったようだし。 #twnovels

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「そう言うアンタは何人くらい経験してんだ？」 朱藤さんが四季嶋さんに挑発的に聞く。 「ざっと十人くらいかな。えっと、ちょっと待って。・・・今までで十三人とシたよ」 四季嶋さんは指折り数えて答えた。 「十三人？　凄いね。わたしたちみんな、猛くん一人だけなのに」 #twnovels

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堰脊さんが言うと、趾重さんと朱藤さんが頷いた。ん？　朱藤さん、少し微妙な表情をしている？　堰脊さんの言葉に何か引っ掛かりでもあるのだろうか。実は、ぼく以外の人とも経験あるとか。いや、それはないか。まあ、問い質すほどのことでもないから、後にしよう。 #twnovels

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「麗奈、中学の時から取っ替え引っ替えだったものね」 響雅さんが笑いながら四季嶋さんの過去をバラしている。 「ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでよね。否定はしないけどさ」 否定しないんだ・・・ 「鹿古下くんも凄いよね。童貞喪って三ヶ月でセフレ三人とか。初めては誰と？」 #twnovels

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その聞き方は、この三人の中にぼくの初めての相手がいると思っているな。 「この三人じゃないよ。別の人」 「へ？　他にもセフレいるの？」 「ううん、セフレは三人だけ」 「お姉様は恋人だものね」 堰脊さんが言う。なぜか誇らしそうに見えるのは気のせいだろうか。 #twnovels

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「え。セフレでなくて、恋人もいるの？」 「まあ、そう」 「“お姉様”って、堰脊さんのお姉さん？」 「じゃないよ。わたしがそう呼んでいるだけ。物凄い美人で、物凄く素敵な人」 今度はうっとりとする堰脊さん。一度しか会っていないのに、すっかり華純さんに心酔している感じ。 #twnovels

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「ふうん。じゃ、経験人数は四人なんだ」 「いや、違うよ」 言ってしまってから、あっと思った。正直に言う必要もないのに。 「え？　他の人ともヤってるの？」 「ヤってるって言うか、シたことは、ある・・・」 「アタシも知らないんだけど」 朱藤さんも割り込んでくる。 #twnovels

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そう言えば、セフレのみんなには、ぼくの経験人数言ったことなかったっけ。堰脊さんも趾重さんも興味深そうな視線をぼくに注ぐ。 「それで、何人とシたの？」 四季嶋さんも、隣の響雅さんも身を乗り出している。適当に誤魔化そうかな、とも思ったけれど、素直に告白することにした。 #twnovels

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四季嶋さんに経験人数を言わせておいて、ぼくが隠すのもフェアじゃないし、何より、ぼく、嘘が下手だし。えっと、華純さんと、その友達のお姉様たちと、セフレのみんなと・・・ 「全部で九人」 「うっそっ！　三ヶ月で！？」 「うん、そう」 #twnovels

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そんなに驚かなくてもいいのに。・・・いや、この期間でこの人数は多いのかな。どれくらいが普通なのか、判らないし。 「麗奈はだいたい三年で十三人でしょ？　三ヶ月で九人て、驚異的だね」 確かに、そう比べてみると、多い気もする。 「全員と続いてるわけ？」 #twnovels

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「それは流石に身が保たないよ。続いてるのは四人だけ」 華純さんの友達のお姉様の一人とは二度目もヤったけれど、そこまで言う必要はないだろう。続いていないし。 「つまりはこの三人と、その美人の恋人さんってことね。・・・あ」 「どしたの？」 四季嶋さんの声に響雅さんが首を傾げる。 #twnovels

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「もしかして、鹿古下くんの恋人って、あの時のすっごい美人さん？」 あの時ってなんだっけ？　・・・あ、中間試験の最終日に華純さんにマンションへ誘われた時か。ＩＤを登録してなかったから、カードキーを届けに来てくれて、そのまま学校まで一緒に歩いたんだっけ。 #twnovels

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その日、確かに四季嶋さんからそのこと聞かれてた。 「そうだよ、その人」 「ああ、あの人。確かにすっごい美人だったわ」 「四季嶋さん、ご存知なの？」 趾重さん、普段と変わらないように見えるけれど、どことなく気色ばんでいるような。ぼくの気のせいかな。 #twnovels

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「知ってるって言うか、一緒に歩いてるの見かけただけ。趾重さんは知らないの？　堰脊さんは知っているみたいだけど」 「私はお会いしたことはありません。まだ日が浅いから」 「わたしと天袮ちゃんも一度会っただけよ」 「ああ。本当に凄い人だよな」 #twnovels

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「ふうん。ワタシも会ってみたいなぁ」 響雅さんも華純さんに興味を持ったらしい。 「ぼくとセフレ続けてたら、その内会う機会作るよ。華純さんも会いたいって言うだろうし」 というか、言っているし。 「へえ。彼氏のセフレに会いたいとか、変わってるね」 #twnovels

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「そうなのかな。って、ぼくが言うことでもないけど」 「変わってるって。それか、よほど『自分が一番』って自信があるか。“かすみさん”って言うのね、あたしも会ってみたいな」 あれ？　ぼく、名前言ったっけ？　・・・ついさっき、言った気がするな。思い返すと。 #twnovels

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まあ、名前を知られたところで華純さんは咎めたりしないだろう。ましてや、セフレたちになら。二人はこれからだけれど。けれど、五人相手にして三日間、なんだよな。射精はやっぱりできないだろうから、それによる消耗はたいだろうけれど、それでも腰を触れば体力は削られる。 #twnovels

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うーん、保つのかな、ぼくの身体。セックス以外の時間は、なるべく体力の温存を心掛けよう。 #twnovels

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目的地に近付いて、ぼくたちはまた甲板に出た。船の目指す方向に結構大きな島が見える。 「大きいのね。プライベートアイランドって言うから、こじんまりした島かと思っていました」 ぼくの隣で響雅さんが言った。 「そうだね。これ、全部天袮ちゃん、と親戚の方たちの持ち物なの？」 #twnovels

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ぼくは反対側にいる朱藤さんに聞いた。 「まあ、そう。っつったって、代々受け継がれてるだけだから、大したことじゃないよ」 「いやいや、充分大したことだよ。こんなに大きな土地を手放さずに持ち続けるなんて。固定資産税とか凄いんじゃないの？」 #twnovels

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現実的な話をする堰脊さん。 「さあ、よく知らない。ずっと持ってるから、きちんと払ってんだろ」 「そうだよね、確かに気にしないよね。わたしも自分ちのそういうの、知らないし」 それが普通だろう、高校生なら。ぼくだって瀬山の家のそういうこと、知らないし。 #twnovels